調整内容レポート その7(ICS M1ガーランド 流速SP:中編)
Gnnsmithバトン基本調整内容レポート、ICS M1ガーランド 流速SPの中編をお届けいたします。(前編はこちら)

こちらはICSンドのエアシールノズルです。前回記事で非常にクオリティの高いメカボックス内部をご覧いただきましたが、こちらのエアシールノズルだけが、ちょっとした問題を抱えているのです。

画像はエアシールノズルの後端、シーリングのためのOリングがはまる部分のアップなのですが、この、Oリングがはまる溝の手前側(メカボックス側)が低すぎて、Oリングがノズルから抜け落ちてしまうのですね。
せっかくシリンダーとピストンの気密を取っても、ここからエアーが漏れたのでは話になりませんので・・・

Oリングを接着固定しました。この点は言うまでも無く、ノーマルチューンの際にも施しております。

こちらは専用設計のタペットプレートです。適度な弾性のある樹脂製で、耐久性の高さを感じさせてくれます。

タペットプレートの前面はご覧の通り、バリも段差も無いきれいな仕上がり。過去記事では毎回この部分の面出しをしていましたので、新鮮な驚きがありました。

タペットプレートを後退させるスプリングは、大抵の場合タペットプレートに設けられたフックを引きバネで引っ張る構造になっているのですが、ICSガーランドは、この部分に押しバネを使う構造となっていました。
銃本体の大きさに依存する部分ではありますが、こうした方が圧倒的に壊れにくいのは明らかですよね。ICSでは社長自ら設計しているとのことですが、こうしたアイディアを盛り込んでいるのは、実に素晴らしいことだと思います。

鮮やかなオレンジ色に成型されたピストンは、前側8枚が金属歯の、いわゆるハーフメタルティースピストン。強度、精度ともに何の問題もないので、このまま使用します。

流速カスタムとして製作するため、純正のピストンヘッドをBATON airsoft 流速ヘビーウェイトピストンヘッドに交換します。純正のピストンヘッドは、吸排気用の穴がずいぶん景気良く開けられていますね。


ピストン他、必要な箇所にグリスを塗布し、メカボックスを組み立てます。スプリングは、BATON airsoft 電動ガン用スプリングに交換しています。


メカボックスを閉じてネジ止めするのですが、ICSガーランドのメカボックスは、上辺にあたる部分にネジが存在しないため、上の画像に写っている湾曲した黒い鉄板をはめ込むことで剛性を確保しています。


こちらはガッチリとしたモーターホルダーに包み込まれたICS製のオリジナルモーター。いつもならここにSBD(ショットキーバリアダイオード)を装着するのですが・・・

ICSガーランドは、出荷状態でFETスイッチが装着されているので、SBDを取り付ける必要が無いのですね。

そのFETスイッチは、メカボックス後端から伸びたコードに取り付けられています。このコードがご覧のようなコネクター接続になっているのですが、バットプレートのフタを開けてバッテリーを交換する際、不用意にバッテリーコネクターを引っ張ると、このコネクターが抜けてしまいます。
ここを再接続するには、メカボックスをストックから取り外さなければならず、分解の苦手な方にとっては大変なストレスとなってしまいますので・・・

コネクターをハンダ付けにて固定してしまい、熱収縮チューブで絶縁処理を施しました。


上の部分を固定しても、モーターコネクターが抜けては同じことですので、この部分も同様の処理を施しています。バッテリー交換の度に気をつかっていたのでは疲れてしまいますので、この処理はうれしい配慮と言えますよね。

コネクターまわりについては、さらに弊社独自の工夫であるトリガーロック解除スイッチを追加しています。
トリガーロックとは、セミオートでの連続射撃を行った際に、トリガーを引いてもガンが作動しなくなる現象ですが、大概の場合、フルオートで撃てば解消されるトラブルなのです。しかし、M1ガーランドはセミオートオンリーの電動ガンなので、トリガーロックが発生した場合は、機関部をストックから抜き出してロック解除を行わなければなりません。
これではやはり安心して使えませんので、弊社では強制的にフルオートで動かし、トリガーロックを解除するための、上画像中、黄色く囲った部分のスイッチを追加しているわけです。
この際、ガンに弾が入っていれば、当然フルオートで連続発射されますので、トリガーロックを解除する際は、マガジンを抜き、銃口の向きに注意して行いましょう。
と、メカボックスまわりの調整が完了したところで、中編はここまでです。次回後編では、バレル~チャンバーまわりの加工、調整の内容を詳しくレポートいたしますね。

こちらはICSンドのエアシールノズルです。前回記事で非常にクオリティの高いメカボックス内部をご覧いただきましたが、こちらのエアシールノズルだけが、ちょっとした問題を抱えているのです。

画像はエアシールノズルの後端、シーリングのためのOリングがはまる部分のアップなのですが、この、Oリングがはまる溝の手前側(メカボックス側)が低すぎて、Oリングがノズルから抜け落ちてしまうのですね。
せっかくシリンダーとピストンの気密を取っても、ここからエアーが漏れたのでは話になりませんので・・・

Oリングを接着固定しました。この点は言うまでも無く、ノーマルチューンの際にも施しております。

こちらは専用設計のタペットプレートです。適度な弾性のある樹脂製で、耐久性の高さを感じさせてくれます。

タペットプレートの前面はご覧の通り、バリも段差も無いきれいな仕上がり。過去記事では毎回この部分の面出しをしていましたので、新鮮な驚きがありました。

タペットプレートを後退させるスプリングは、大抵の場合タペットプレートに設けられたフックを引きバネで引っ張る構造になっているのですが、ICSガーランドは、この部分に押しバネを使う構造となっていました。
銃本体の大きさに依存する部分ではありますが、こうした方が圧倒的に壊れにくいのは明らかですよね。ICSでは社長自ら設計しているとのことですが、こうしたアイディアを盛り込んでいるのは、実に素晴らしいことだと思います。

鮮やかなオレンジ色に成型されたピストンは、前側8枚が金属歯の、いわゆるハーフメタルティースピストン。強度、精度ともに何の問題もないので、このまま使用します。

流速カスタムとして製作するため、純正のピストンヘッドをBATON airsoft 流速ヘビーウェイトピストンヘッドに交換します。純正のピストンヘッドは、吸排気用の穴がずいぶん景気良く開けられていますね。


ピストン他、必要な箇所にグリスを塗布し、メカボックスを組み立てます。スプリングは、BATON airsoft 電動ガン用スプリングに交換しています。


メカボックスを閉じてネジ止めするのですが、ICSガーランドのメカボックスは、上辺にあたる部分にネジが存在しないため、上の画像に写っている湾曲した黒い鉄板をはめ込むことで剛性を確保しています。


こちらはガッチリとしたモーターホルダーに包み込まれたICS製のオリジナルモーター。いつもならここにSBD(ショットキーバリアダイオード)を装着するのですが・・・

ICSガーランドは、出荷状態でFETスイッチが装着されているので、SBDを取り付ける必要が無いのですね。

そのFETスイッチは、メカボックス後端から伸びたコードに取り付けられています。このコードがご覧のようなコネクター接続になっているのですが、バットプレートのフタを開けてバッテリーを交換する際、不用意にバッテリーコネクターを引っ張ると、このコネクターが抜けてしまいます。
ここを再接続するには、メカボックスをストックから取り外さなければならず、分解の苦手な方にとっては大変なストレスとなってしまいますので・・・

コネクターをハンダ付けにて固定してしまい、熱収縮チューブで絶縁処理を施しました。


上の部分を固定しても、モーターコネクターが抜けては同じことですので、この部分も同様の処理を施しています。バッテリー交換の度に気をつかっていたのでは疲れてしまいますので、この処理はうれしい配慮と言えますよね。

コネクターまわりについては、さらに弊社独自の工夫であるトリガーロック解除スイッチを追加しています。
トリガーロックとは、セミオートでの連続射撃を行った際に、トリガーを引いてもガンが作動しなくなる現象ですが、大概の場合、フルオートで撃てば解消されるトラブルなのです。しかし、M1ガーランドはセミオートオンリーの電動ガンなので、トリガーロックが発生した場合は、機関部をストックから抜き出してロック解除を行わなければなりません。
これではやはり安心して使えませんので、弊社では強制的にフルオートで動かし、トリガーロックを解除するための、上画像中、黄色く囲った部分のスイッチを追加しているわけです。
この際、ガンに弾が入っていれば、当然フルオートで連続発射されますので、トリガーロックを解除する際は、マガジンを抜き、銃口の向きに注意して行いましょう。
と、メカボックスまわりの調整が完了したところで、中編はここまでです。次回後編では、バレル~チャンバーまわりの加工、調整の内容を詳しくレポートいたしますね。