ETAP-6 その1
砂漠のオアシスでの休息日も終わり、再びラリーのセカイに戻っていきます。ETAP-6がスタート!
![ETAP-6 その1](//img01.militaryblog.jp/usr/gunsmithbaton/DSC01024.JPG)
ETAP-6はSSが482km、ゴール後のリエゾンが40.84kmの522.88km。だいたい毎日、このぐらいの長さのルート設定になっています。
![ETAP-6 その1](//img01.militaryblog.jp/usr/gunsmithbaton/RIMG04661.JPG)
この日はルートマップを見ても特に難所になりそうなところもなく、ラリーも折り返しを過ぎて、ここまで無事に走ってきた自分は油断していたと言えば油断していたんだと思います。
スタートしてすぐ、沼地があるというのでルート変更になった箇所がありました。そこはピストもなくGPSポイントが2点だけ示されて完全にCAP走行。途中で、#11 一平ちゃんと一緒になりましたけど、若干、一平ちゃんのほうがペースが速かったので無理に付いて行こうとはせず1人になりました。あとはGPSポイントを目指すだけなので、「ルートを見渡そう」と思って小高い丘に登って一旦止まって確認し、「よし、地平線に砂煙も見えるし、あっちね!」って丘を降りたら、その途端…
![ETAP-6 その1](//img01.militaryblog.jp/usr/gunsmithbaton/RIMG0468.JPG)
一瞬、なにが起きたかわかりませんでした。実は路面の砂が深くなっていて、降りた途端にフロントタイヤが刺さり前転、WR450F Rallyに巴投げされた形です![face07](//www.militaryblog.jp/img/face/007.gif)
口のなかがジャリっとしました。舌で確認すると前歯が欠けています。その他は幸いにして体のダメージはなさそうでした。マシンを見渡しても、砂地ですから大した傷もありません。
ちょうど競技車、TOYOTA FJクルーザーが通りかかったんですけど、こういうときって「恥ずかしい
」って感情が先に経つので、「あ、大丈夫っす!」ってな感じで手を降って通りすぎてもらいました。
でも、起こすのも結構大変。谷側に向かってマシンが倒れていたので、倒れたままよっこらせっと180度回転させて丘側にハンドルを持ってきて起こしました(スキーを思い起こすと分かりますよね)
まあ、無事は無事だったんですけど、ボテゴケは何回かしてましたけどこれがラリーモンゴリア初のクラッシュになるわけで、動揺していました。しばらく走ってピストになりサンドのコーナーでふらついて、斜めで止まりそうになってしまったんです。「もう、2度と転ぶかぁ!」って右足を出して踏ん張ったんですが、「ブチッ!」って音が聞こえました…
右足ふくらはぎの筋肉が切れました。そしてその激痛に耐えきれず倒れました。こんな痛い思いするなら、踏ん張らずにさっさと転べば良かった…ってオチです。足が痛くて上手くマシンを起こせないでアタフタしていたら、後ろからきたATVの#3 ナカノさんが助けてくれました <(_ _*)> アリガトォ
右足は痛いけど、リヤブレーキ側だからあまり使わないし、基本は座って走れるラリーですから、ちょっと朦朧としてましたけどまだ大丈夫。「もういい、ペースを落として、これ以上、転ばなければそれでいい」って思って、だらだらと走っていました。でも、気を抜きすぎるのも良くなかったんです。
なんでもない単調なストレート。ペースを落としてルートマップに目を落としました。そしてなんとなくワダチを乗り越えて右から左に移ろうとしたとき、リヤの荷重が抜けた瞬間にアクセルを開けてしまい、ステーンと転びました。
![ETAP-6 その1](//img01.militaryblog.jp/usr/gunsmithbaton/RIMG0472.JPG)
ここで左足をマシンに挟まれ、5分ぐらい抜け出せなくてジタバタしてました。ようやく足を引っこ抜いて、こうして倒れているマシンを写真に撮っていたら、1台のジムニーが「だ、大丈夫!?」って止まって声をかけてくれました。
コーナーやギャップでコケているのと違って、ストレートゴケですから相当なスピードでぶっ飛んでいてもおかしくありません。ダメージもデカイはずですから、そりゃこんなところでコケていたら誰だって心配します。
まあ、それほどスピードは出ていなかったんで、実はこのvol.3ではマシンも体もダメージがなかったんです。
でも、マシンや体はともかく、この3連続クラッシュで自分のテンションはダダ下がりです。「もう日本に帰りたい… 怖い… 二度とラリーなんか来ない…」って思いながら、また走り出しました。
自分は小栗さんの教えをひとつ忘れていました。「1回クラッシュしたら100km走る体力を消耗する。そしてコケると動揺するから、自分を落ち着かせるために、俺はクラッシュしたらタバコを1本ゆっくり吸うよ」って小栗さんはいつも言ってるんです。
クラッシュした焦りが、第二、第三のクラッシュを連鎖させてしまったんです。最初、前転した時に、もっとゆっくり休んで、ラリーに挑む気持ちを回復させるべきでした。
ETAP-6はSSが482km、ゴール後のリエゾンが40.84kmの522.88km。だいたい毎日、このぐらいの長さのルート設定になっています。
この日はルートマップを見ても特に難所になりそうなところもなく、ラリーも折り返しを過ぎて、ここまで無事に走ってきた自分は油断していたと言えば油断していたんだと思います。
スタートしてすぐ、沼地があるというのでルート変更になった箇所がありました。そこはピストもなくGPSポイントが2点だけ示されて完全にCAP走行。途中で、#11 一平ちゃんと一緒になりましたけど、若干、一平ちゃんのほうがペースが速かったので無理に付いて行こうとはせず1人になりました。あとはGPSポイントを目指すだけなので、「ルートを見渡そう」と思って小高い丘に登って一旦止まって確認し、「よし、地平線に砂煙も見えるし、あっちね!」って丘を降りたら、その途端…
バトン☆クラッシュ!ラリーモンゴリア vol.1
一瞬、なにが起きたかわかりませんでした。実は路面の砂が深くなっていて、降りた途端にフロントタイヤが刺さり前転、WR450F Rallyに巴投げされた形です
![face07](http://www.militaryblog.jp/img/face/007.gif)
口のなかがジャリっとしました。舌で確認すると前歯が欠けています。その他は幸いにして体のダメージはなさそうでした。マシンを見渡しても、砂地ですから大した傷もありません。
ちょうど競技車、TOYOTA FJクルーザーが通りかかったんですけど、こういうときって「恥ずかしい
![icon10](http://www.militaryblog.jp/img/face/020.gif)
でも、起こすのも結構大変。谷側に向かってマシンが倒れていたので、倒れたままよっこらせっと180度回転させて丘側にハンドルを持ってきて起こしました(スキーを思い起こすと分かりますよね)
まあ、無事は無事だったんですけど、ボテゴケは何回かしてましたけどこれがラリーモンゴリア初のクラッシュになるわけで、動揺していました。しばらく走ってピストになりサンドのコーナーでふらついて、斜めで止まりそうになってしまったんです。「もう、2度と転ぶかぁ!」って右足を出して踏ん張ったんですが、「ブチッ!」って音が聞こえました…
バトン☆クラッシュ!ラリーモンゴリア vol.2
右足ふくらはぎの筋肉が切れました。そしてその激痛に耐えきれず倒れました。こんな痛い思いするなら、踏ん張らずにさっさと転べば良かった…ってオチです。足が痛くて上手くマシンを起こせないでアタフタしていたら、後ろからきたATVの#3 ナカノさんが助けてくれました <(_ _*)> アリガトォ
右足は痛いけど、リヤブレーキ側だからあまり使わないし、基本は座って走れるラリーですから、ちょっと朦朧としてましたけどまだ大丈夫。「もういい、ペースを落として、これ以上、転ばなければそれでいい」って思って、だらだらと走っていました。でも、気を抜きすぎるのも良くなかったんです。
なんでもない単調なストレート。ペースを落としてルートマップに目を落としました。そしてなんとなくワダチを乗り越えて右から左に移ろうとしたとき、リヤの荷重が抜けた瞬間にアクセルを開けてしまい、ステーンと転びました。
バトン☆クラッシュ!ラリーモンゴリア vol.3
ここで左足をマシンに挟まれ、5分ぐらい抜け出せなくてジタバタしてました。ようやく足を引っこ抜いて、こうして倒れているマシンを写真に撮っていたら、1台のジムニーが「だ、大丈夫!?」って止まって声をかけてくれました。
コーナーやギャップでコケているのと違って、ストレートゴケですから相当なスピードでぶっ飛んでいてもおかしくありません。ダメージもデカイはずですから、そりゃこんなところでコケていたら誰だって心配します。
まあ、それほどスピードは出ていなかったんで、実はこのvol.3ではマシンも体もダメージがなかったんです。
でも、マシンや体はともかく、この3連続クラッシュで自分のテンションはダダ下がりです。「もう日本に帰りたい… 怖い… 二度とラリーなんか来ない…」って思いながら、また走り出しました。
自分は小栗さんの教えをひとつ忘れていました。「1回クラッシュしたら100km走る体力を消耗する。そしてコケると動揺するから、自分を落ち着かせるために、俺はクラッシュしたらタバコを1本ゆっくり吸うよ」って小栗さんはいつも言ってるんです。
クラッシュした焦りが、第二、第三のクラッシュを連鎖させてしまったんです。最初、前転した時に、もっとゆっくり休んで、ラリーに挑む気持ちを回復させるべきでした。
それでもラリーは続きます。
この記事へのコメント
今、すごい「上手く行かない人生の壁」で
悩んでいるんですけど
「ラリーに挑む気持ちを回復させるべきでした。」
っていう言葉が重いです。
どこかで気持ちをリセットしないといかんのですけど
なかなか自分で、そうは思えないんですよね。
今をなんとかしないと・・ってジタバタしてます。
いいお話をありがとうございました。
自分も『ドツボにはまる』ってことがこれまで何度もありました。でも、3年後、5年後、そのときのことを思い出してみるとなんでもなかったように薄れます。
もちろん、渦中にいるとどうしようもなく辛いと思いますけど、一休みすることも大切だと思います (`・ω・´)ゞ