ETAP-2 その4
CP1のあと、距離計のレンズが曇ってよく見えないシンヨさんを後ろに従えて走り出しました。もちろん、「ペースが合わなかったら、いつでも抜いて下さい」ってシンヨさんに言っておきましたけど、まだ2日目、SSとしては初日だったので、シンヨさんもゆっくり走っていて、自分の後ろにいました。
そして、しばらくすると、ガレガレの川に入ります。ラリーモンゴリアの全行程で、これから何回か川のなかを走ることがありました。水は少ししか流れていないか、水がない川を道として走るんですけど、もちろん川ですから、岩とサンドで結構、大変(^_^;)
自分はゆっくり岩を避けながら走っていましたが、ここで、後ろから1台のBMWがとんでもないスピードですっとんできて抜かれました
日本人常連組の中でもいつもトップグループにいる、#4 マエダッチさんです。こっちが2速でトコトコ走るガレ場で、こんなでかいF800GSなのに抜かれるとき「ドッヒューン!」って効果音が聞こえるほどの速度差で、マジビビリました (;´∀`)・・・うわぁ・・・
このとき、マエダッチさんはマシントラブルで止まっていて、後ろから抜かれたわけですけど、ここまで速度差があると抜かれてもまったく悔しくありません <( ̄- ̄)> エッヘン!
とにかく、目先の岩を避けることに集中していたのですが、気がつくとシンヨさんが後ろにいません。ここで「あれ? シンヨさんコケたかな?」とか思ったりしたんですけど、レース中ですから戻ることは考えず、一人で走りました。
しかし、どうもコースが分からなくなったとき、右の護岸にクルマが登っていったかすかなワダチを発見! これを見つけた時、嬉しかったですよ、ホント。川のなかのワダチはまだ続いているので、この登るワダチを見逃していたら、確実にミスコース。「これを注意深く見つけられた俺ってエライ!」って思いました
しかし、川から上がって草原に出ると、どうもルートマップとピストが一致しないし、CAPもおかしい… そこで、ルートマップは諦めてGPSポイントの方向だけ見て走るCAP走行に切り替えました。
モンゴルで走るのは、たいてい草原というか荒野なので、だだっぴろい場所でビストから外れても走れるんです。ただし、そうしてオフピストすると、どこに地面のクラックがあるか分からないので(オンルートならルートマップに危険箇所は「!」で記載されているから、ある程度は信じて走れます)、慎重にゆっくり走らざるを得ません。
だから、出来る限りピストで、オンコースで走ったほうがペースをあげられるので、自分はGPSポイントのCAP走行でショートカットするより、オンコースのほうがいいと思います。
こうして、なんとか草原のGPSポイントにたどり着き、距離計の数値を修正してルートマップでのオンコース走行に戻ることが出来ました(^_^;)
荒野を走っているとき、道(ピスト)はなにかの目的地と目的地を繋ぐルートで出来ています。基本的に集落と集落を繋ぐように出来ているから、メインピストを外さなければ、迷いにくいんです。
ところが集落周辺になると、いろんな人がいろんな道を作るから、ピストがしっちゃかめっちゃかいっぱいあります…
だから、ルートマップを見ていても、「ん?曲がるのはこの交差点か? 六叉路ぐらいになってるけど、右ってどの右よ???」ってな感じで、自分の位置すら怪しくなり、ラリー期間中、集落を通過するときは、いつもアタフタしてました
なんとか苦労しながら、オンコースに戻り、そろそろRCPが近づいてきました。RCPとはレストコントロールポイントの略称で、ここで全員が必ず一時間ストップします。だいたい、SSの真ん中ぐらいにあって、ライダー達が無理をしすぎないように、強制的に休ませるわけです。
このあたりになると前にも後ろにも誰もいません。でも、なんだかんだと迷いながらもオンコースに戻れて走り続けている自分が嬉しくて、「いや~、川のところでシンヨさんをチギっちゃったし、俺、結構、良い順位を走ってるんじゃないの! RCPに小栗さんはいるよな、きっと。ちょっと自慢しちゃおかな~!」なんて浮かれながら走っていました (* ̄ー ̄)v
そして、RCPに到着。すると、小栗さんはもちろんですが、後方にいるはずのシンヨさんもいます…
シンヨさんに開口一番、「バトンさん、川のなかから上がるところ見逃したでしょ! 先に行っちゃったから止めることも出来なかったよ。よく辿りつけたね~!」って言われ、小栗さんからも「やったじゃん!」って褒めてもらいました。
…そう、自分が川から上がったときはすでにミスコースしていたんです。しかも、自分がそこでミスコースしたということすら、まったく気づいていませんでした orz
もちろん、「いや~、シンヨさん、川のところでコケたのかもしれません。そのあとシンヨさんは自分に追いつかなかったし、川から上がるところは難しかったから、ひょっとしたら迷っているかも」 なーんて小栗さんに報告しようとしていたという赤っ恥は、永遠に胸の奥にしまい込みました(^_^;)
ちなみに、このETAP-2のRCPのあと、レース終了までRCPで小栗さんにもシンヨさんにも会うことはありませんでした。RCPで一時間待機ですが、RCPに到着するまでに二人には一時間以上の差を付けられるので、自分が到着した時には小栗さんもシンヨさんもすでにRCPを出た後になるんです。
このETAP-2は、SS初日だったから、小栗さんもシンヨさんもゆーっくり走っていたので、自分がRCPで二人に会えたんです。
ホント、ちょっと褒められて、自分がそれなりに速く走れているなんて思っていたことが恥ずかしくてしょうがなくて、これから先、自分はさらにペースを落として安全運転に徹することにしました。だから、自分がたぶん一番良いペースで走っていたのはこのETAP-2で、このあと毎日どんどんペースは落ちていったんです …
そして、しばらくすると、ガレガレの川に入ります。ラリーモンゴリアの全行程で、これから何回か川のなかを走ることがありました。水は少ししか流れていないか、水がない川を道として走るんですけど、もちろん川ですから、岩とサンドで結構、大変(^_^;)
自分はゆっくり岩を避けながら走っていましたが、ここで、後ろから1台のBMWがとんでもないスピードですっとんできて抜かれました
日本人常連組の中でもいつもトップグループにいる、#4 マエダッチさんです。こっちが2速でトコトコ走るガレ場で、こんなでかいF800GSなのに抜かれるとき「ドッヒューン!」って効果音が聞こえるほどの速度差で、マジビビリました (;´∀`)・・・うわぁ・・・
このとき、マエダッチさんはマシントラブルで止まっていて、後ろから抜かれたわけですけど、ここまで速度差があると抜かれてもまったく悔しくありません <( ̄- ̄)> エッヘン!
とにかく、目先の岩を避けることに集中していたのですが、気がつくとシンヨさんが後ろにいません。ここで「あれ? シンヨさんコケたかな?」とか思ったりしたんですけど、レース中ですから戻ることは考えず、一人で走りました。
しかし、どうもコースが分からなくなったとき、右の護岸にクルマが登っていったかすかなワダチを発見! これを見つけた時、嬉しかったですよ、ホント。川のなかのワダチはまだ続いているので、この登るワダチを見逃していたら、確実にミスコース。「これを注意深く見つけられた俺ってエライ!」って思いました
しかし、川から上がって草原に出ると、どうもルートマップとピストが一致しないし、CAPもおかしい… そこで、ルートマップは諦めてGPSポイントの方向だけ見て走るCAP走行に切り替えました。
モンゴルで走るのは、たいてい草原というか荒野なので、だだっぴろい場所でビストから外れても走れるんです。ただし、そうしてオフピストすると、どこに地面のクラックがあるか分からないので(オンルートならルートマップに危険箇所は「!」で記載されているから、ある程度は信じて走れます)、慎重にゆっくり走らざるを得ません。
だから、出来る限りピストで、オンコースで走ったほうがペースをあげられるので、自分はGPSポイントのCAP走行でショートカットするより、オンコースのほうがいいと思います。
こうして、なんとか草原のGPSポイントにたどり着き、距離計の数値を修正してルートマップでのオンコース走行に戻ることが出来ました(^_^;)
しかし、また迷います。こんどは集落が出てきました
荒野を走っているとき、道(ピスト)はなにかの目的地と目的地を繋ぐルートで出来ています。基本的に集落と集落を繋ぐように出来ているから、メインピストを外さなければ、迷いにくいんです。
ところが集落周辺になると、いろんな人がいろんな道を作るから、ピストがしっちゃかめっちゃかいっぱいあります…
だから、ルートマップを見ていても、「ん?曲がるのはこの交差点か? 六叉路ぐらいになってるけど、右ってどの右よ???」ってな感じで、自分の位置すら怪しくなり、ラリー期間中、集落を通過するときは、いつもアタフタしてました
なんとか苦労しながら、オンコースに戻り、そろそろRCPが近づいてきました。RCPとはレストコントロールポイントの略称で、ここで全員が必ず一時間ストップします。だいたい、SSの真ん中ぐらいにあって、ライダー達が無理をしすぎないように、強制的に休ませるわけです。
このあたりになると前にも後ろにも誰もいません。でも、なんだかんだと迷いながらもオンコースに戻れて走り続けている自分が嬉しくて、「いや~、川のところでシンヨさんをチギっちゃったし、俺、結構、良い順位を走ってるんじゃないの! RCPに小栗さんはいるよな、きっと。ちょっと自慢しちゃおかな~!」なんて浮かれながら走っていました (* ̄ー ̄)v
そして、RCPに到着。すると、小栗さんはもちろんですが、後方にいるはずのシンヨさんもいます…
シンヨさんに開口一番、「バトンさん、川のなかから上がるところ見逃したでしょ! 先に行っちゃったから止めることも出来なかったよ。よく辿りつけたね~!」って言われ、小栗さんからも「やったじゃん!」って褒めてもらいました。
…そう、自分が川から上がったときはすでにミスコースしていたんです。しかも、自分がそこでミスコースしたということすら、まったく気づいていませんでした orz
もちろん、「いや~、シンヨさん、川のところでコケたのかもしれません。そのあとシンヨさんは自分に追いつかなかったし、川から上がるところは難しかったから、ひょっとしたら迷っているかも」 なーんて小栗さんに報告しようとしていたという赤っ恥は、永遠に胸の奥にしまい込みました(^_^;)
ちなみに、このETAP-2のRCPのあと、レース終了までRCPで小栗さんにもシンヨさんにも会うことはありませんでした。RCPで一時間待機ですが、RCPに到着するまでに二人には一時間以上の差を付けられるので、自分が到着した時には小栗さんもシンヨさんもすでにRCPを出た後になるんです。
このETAP-2は、SS初日だったから、小栗さんもシンヨさんもゆーっくり走っていたので、自分がRCPで二人に会えたんです。
ホント、ちょっと褒められて、自分がそれなりに速く走れているなんて思っていたことが恥ずかしくてしょうがなくて、これから先、自分はさらにペースを落として安全運転に徹することにしました。だから、自分がたぶん一番良いペースで走っていたのはこのETAP-2で、このあと毎日どんどんペースは落ちていったんです …
でも、ここでこうして自分の身の程を知ったので、完走できたんでしょうね(`・ω・´)ゞ