ステップワゴン故障の原因究明実験 その1
さんざん騒がせたので、こうなりゃトコトン追求します(`・ω・´) b ビシッ!!
「ステップワゴンはなにが壊れているのか?」 元整備士&レースメカのトリガートーク社長さんが実験してくれました!
以下、たまには、いつもメンテ記事を書いている雑誌風に『だである調』、AA無しの真面目モードでお届けしますwww
ステップワゴン故障の原因究明実験 その1

ステップワゴンGunsmithバトン号の一連の不具合(水温がすぐに上昇しクーラントが沸騰する)の原因を探るために実験を行った。
まず、ラジエーターリザーバータンクへのホースをタイラップで結んで塞ぎ、ラジエーターキャップを外してカットした2Lペットボトルを装着。こうするとエンジンをかけているときにラジエータークーラント(冷却水)の動きが分かるわけである。

そして、この実験の結果、2つの要因が不具合の原因から除外された
1.燃焼ガスがクーラントに混ざってこない=ヘッドガスケット抜けではない
ヘッドガスケットが抜けて高温の燃焼ガスがクーラントに混ざることで、すぐにクーラントが沸騰する故障の場合、エンジンをかけるとすぐに、上記ペットボトル内のクーラントに燃焼ガスが混ざって気泡が発生する。今回はその症状はなかったので、ヘッドガスケット抜けは不調の原因から除外できる。
※トリガー氏は、自分の前のクルマ(ステージア)でこのヘッドガスケット抜けを経験したとのことだが、「ターボ車でブーストアップチューンをしたり、よっぽど古いクルマでなければ、ヘッドガスケット抜けはあまり起こらない」とのこと
2.エンジン回転数によりクーラントの水位が上下する=ウォーターポンプ故障ではない
後述のようにサーモスタットが開放されなければ、クーラントは循環しないのだが、それでもエンジン回転を上げ下げするとそれに連動してクーラントの水位が若干上下したり、エンジン内部のクーラントが少しペットボトル内に出てくる。よって、ウォーターポンプは動いており、不調の原因から除外できる。
そして、この実験の過程で、「上部のラジエーターホースの熱くなるが、下部のラジエーターホースの温度が上がらない」ということが判明した。これはどういうことかと言えば、下記のイラストの通り

水冷エンジンの場合、冷却経路にサーモスタットがあり、低温時は経路を塞いでクーラントが循環しないようにしている。これはエンジンは温度が低すぎてもその性能を発揮できないので、ある程度、クーラントの温度=エンジン温度が上がるまでエンジンを冷却しないためである。ほとんどのクルマでは、クーラントが85度になるとサーモスタットが開きクーラントの循環(冷却)が始まる。
そして、今回のステップワゴンの場合、上部のラジエーターホースだけが熱くなり、下部のラジエーターホースの温度が上がる前にクーラントが沸騰する。ウォーターポンプは上記2のように動いていることが判明したので、サーモスタットが規定温度になっても開放されず、クーラントが循環しない(ラジエーターで冷却されない)ため、すぐにクーラントの沸騰が始まると推測される。
以上が「ステップワゴン故障の原因究明実験 その1」で判明した事実である。
コメントまとめ
>ちょっと通りますよさん
ビンゴ! そして、暖房オンの効果はデカイですね! 暖房最強にしてたら、自宅←→トリガートーク間なら、クーラントが沸騰する前に辿り付くことが出来ました。これでなんとかイケルw
>ぽっちゃり肥満さん
ヘッドガスケット抜けはトリガートーク社長さんも最初に疑ってました(経験者だけにw)。そしてやっぱり暖房はエアかみで一時的に効かなかっただけのようで、上記のように復活。第2ラジエーターとして頑張っておりますw
そして、次に予定している「実験 その2」では、サーモスタットをとっぱらってしまいます。これでクーラントが回って冷却できれば、サーモスタットが原因ということが確定しまーす
「ステップワゴンはなにが壊れているのか?」 元整備士&レースメカのトリガートーク社長さんが実験してくれました!
以下、たまには、いつもメンテ記事を書いている雑誌風に『だである調』、AA無しの真面目モードでお届けしますwww
ステップワゴン故障の原因究明実験 その1
ステップワゴンGunsmithバトン号の一連の不具合(水温がすぐに上昇しクーラントが沸騰する)の原因を探るために実験を行った。
まず、ラジエーターリザーバータンクへのホースをタイラップで結んで塞ぎ、ラジエーターキャップを外してカットした2Lペットボトルを装着。こうするとエンジンをかけているときにラジエータークーラント(冷却水)の動きが分かるわけである。
そして、この実験の結果、2つの要因が不具合の原因から除外された
1.燃焼ガスがクーラントに混ざってこない=ヘッドガスケット抜けではない
ヘッドガスケットが抜けて高温の燃焼ガスがクーラントに混ざることで、すぐにクーラントが沸騰する故障の場合、エンジンをかけるとすぐに、上記ペットボトル内のクーラントに燃焼ガスが混ざって気泡が発生する。今回はその症状はなかったので、ヘッドガスケット抜けは不調の原因から除外できる。
※トリガー氏は、自分の前のクルマ(ステージア)でこのヘッドガスケット抜けを経験したとのことだが、「ターボ車でブーストアップチューンをしたり、よっぽど古いクルマでなければ、ヘッドガスケット抜けはあまり起こらない」とのこと
2.エンジン回転数によりクーラントの水位が上下する=ウォーターポンプ故障ではない
後述のようにサーモスタットが開放されなければ、クーラントは循環しないのだが、それでもエンジン回転を上げ下げするとそれに連動してクーラントの水位が若干上下したり、エンジン内部のクーラントが少しペットボトル内に出てくる。よって、ウォーターポンプは動いており、不調の原因から除外できる。
そして、この実験の過程で、「上部のラジエーターホースの熱くなるが、下部のラジエーターホースの温度が上がらない」ということが判明した。これはどういうことかと言えば、下記のイラストの通り

水冷エンジンの場合、冷却経路にサーモスタットがあり、低温時は経路を塞いでクーラントが循環しないようにしている。これはエンジンは温度が低すぎてもその性能を発揮できないので、ある程度、クーラントの温度=エンジン温度が上がるまでエンジンを冷却しないためである。ほとんどのクルマでは、クーラントが85度になるとサーモスタットが開きクーラントの循環(冷却)が始まる。
そして、今回のステップワゴンの場合、上部のラジエーターホースだけが熱くなり、下部のラジエーターホースの温度が上がる前にクーラントが沸騰する。ウォーターポンプは上記2のように動いていることが判明したので、サーモスタットが規定温度になっても開放されず、クーラントが循環しない(ラジエーターで冷却されない)ため、すぐにクーラントの沸騰が始まると推測される。
以上が「ステップワゴン故障の原因究明実験 その1」で判明した事実である。
コメントまとめ
>ちょっと通りますよさん
ビンゴ! そして、暖房オンの効果はデカイですね! 暖房最強にしてたら、自宅←→トリガートーク間なら、クーラントが沸騰する前に辿り付くことが出来ました。これでなんとかイケルw
>ぽっちゃり肥満さん
ヘッドガスケット抜けはトリガートーク社長さんも最初に疑ってました(経験者だけにw)。そしてやっぱり暖房はエアかみで一時的に効かなかっただけのようで、上記のように復活。第2ラジエーターとして頑張っておりますw
そして、次に予定している「実験 その2」では、サーモスタットをとっぱらってしまいます。これでクーラントが回って冷却できれば、サーモスタットが原因ということが確定しまーす

この記事へのコメント
原因⇒結果で対策が立てれるので、実験2が証明されれば、根本的な対策メニューが出来ますね。
雑誌は誰にでも分かるように書かなければならないので、ただ書きなぐっているように見えて、いろいろと計算して書いているんです。
それと雑誌文章は読みやすいのが基本。文法は基本にしたがってきちんと書いて、倒置法を使ったりとか主語を省略したりとか、小説みたいにあえて分かりづらく書く事は厳禁なんですねw
そういえば、私が以前に修理した車はたしかにターボ車でした・・・。
いえいえとんでもないです、確かにありそうな要因でしたから「ヘッドガスケットではない」ということが分かって一安心です ヽ(=´Д`=)ノ
とりあえず、エンジン系のやばそうな(工賃高そうな)要因でなさそうなので、直そうと思いますwww
取っ払いの運用だとオーバークールで冬マジ寒いよーw
今気になるのは、クーラント濃度、薄くね?
終了時にはちゃんと規定の濃さにしといて
冷却水の凍結破損だけはマジ勘弁って位、アチコチ壊れるからー
(ラジエター、ヘッド、水路)内蔵全損のガクブル
ホント分かりやすい解説だなw車系のサイトより分かりやすくてワロスwww
ペットボトルの使い方もgetしときますw
あんな715馬力の怪物と走るのですね
トランスミッションだけで5万ドルなのに賞金は2千ドル
お金ではなく名誉のため走ると言ってました スゲー
はい、サーモスタットだけならたいした値段でもないので、とっぱらって原因がここだと確定したら、ケチケチ大魔王のワタクシもさすがにパーツを買って直そうかとwww
>HK416さん
そうです、世界最大の草レース、基本的に無法地帯でーす (゚∀゚ 三 ゚∀゚)ヒャヒャヒャ
あ! そうですそうです。この記事には書いてませんでしたけど、トリガートーク社長さんに「ラジエーターキャップも怪しげだから」って言われたんで交換します。
簡単な方からってことで、ラジエーターキャップを交換してみて、そのあとサーモスタットに手をつける予定です!