BG-17 CO2GBB についての補足説明 トリガーセーフティ 編

BG-17 CO2GBB ユーザーの皆様からご好評をいただいて参りました、BG-17 CO2GBB についての補足説明シリーズ ですが、今回はシリーズ最終回として、トリガーセーフティ編 をお送りいたします。




念のため、まずは BG-17 のトリガーガード内にご注目いただきまして、画像中赤く色を付けた部分の板状のパーツが トリガーセーフティでございます。
一般的に知られている 「 セーフティ 」 とは趣が異なった形をしていますが、実際にどういった役割を果たしているのかを軽くご説明してみましょう。





A の画像は、トリガーセーフティを触らずにトリガーを押している様子です。赤い円で囲った部分にご注目いただくと、トリガーセーフティの後ろ側がいわゆる つっかえ棒 になって、これ以上トリガーを押し込むことが出来ません。





対して B の画像は、トリガーセーフティを押し込んだ様子です。こうすることで赤い円内のようにつっかえ棒が外れた状態になり・・・





トリガー基部と一緒にフレームの穴に潜り込んで、激発位置までトリガーを引くことが出来るのです。これはつまり、はっきりと意思を持ってトリガーを引かない限り弾丸は発射されない という、原始的かつ画期的なアイディアの安全装置なのですね。





さて、BG-17 のトリガーについてなのですが、ハンマーがコックされた状態でトリガーを引くと、一旦引っかかったような感触があり、さらに引き絞るとハンマーが落ちるという症状が多くの個体で発生しております。
下の動画は、その症状が顕著な個体で撮影したものですが、お手元の BG-17 と較べていかがなものでしょうか。






シューティングマッチにも投入した最終サンプル ではこのような症状は起きていなかったのですが、量産時のわずかな誤差によってこういう事態が発生するのですね。製品作りの難しさを改めて思い知らされます。





この症状の原因は、上画像中、トリガーセーフティの赤い矢印で指した場所のエッジ部分が・・・





フレーム側のトリガー基部が潜り込む穴の下の縁部分にほんの少し引っかかることで発生しています。
ではどうすればこの状態を改善出来るのかを、以下にご説明しましょう。





わかりやすいように一部をイラスト化していますが、トリガーセーフティの赤い円で囲った部分を拡大しまして。





フレームにひっかかる部分のエッジを、ほんの少し、薄皮一枚分ほど削ぎ落としてやれば良いのです。





実作業の手順としましては、まずトリガーセーフティの先端を上方に引き上げて、つっかえ棒部分をトリガー基部から下に引き出します。ちなみにこれは、BG-17 のマニュアルセーフティをかけた( ON にした )状態です。





しかる後、先にイラストで示したつっかえ棒部分のエッジを、良く切れるカッターの刃先でほんの少しだけ削ぎ落とし ます。
画像ではデザインナイフを使っていますが、小型のカッターでも刃先さえ新しくなっていれば作業は充分可能です。





こちらは、上記の作業を終えたトリガーセーフティを写したものですが、つっかえ棒部分右下のエッジが落とされているのがおわかりいただけますよね。

尚この際、エッジを削り過ぎると、トリガーセーフティがつっかえ棒の役割を果たすことが出来なくなってしまうので注意が必要です。上の画像は、ちょっと攻め過ぎた悪い例だと思ってください(汗)
いきなりザックリと行かずに、ほんの少し削いでは様子を見るといった感じで、根気よく、注意深く作業を進めてくださいませ。





上述の加工を行うことで、上の動画のようにスムーズなトリガー動作が手に入ります。
本体を分解する必要もなく、カッターナイフさえあれば出来る簡単な作業ですので、トリガーの引っ掛かりが気になるという BG-17 ユーザーの皆様は、是非お試しくださいませ。
※怪我には充分に注意してください


以上を持ちまして、BG-17 CO2GBB についての補足説明シリーズ の連載を終わります。
最後までお付き合いいただき、まことにありがとうございました。

BG-17 CO2GBB ユーザーの皆様におかれましては、記事内容を参考に、末永くご愛用いただけましたら幸いでございます。



























  

BG-17 CO2GBB についての補足説明 MOSプレート編 その 4

BG-17 CO2GBB ユーザーの皆様からご好評をいただいております、BG-17 CO2GBB についての補足説明シリーズMOSプレート編 も今回が最終回ということで、BG-17 への各種ダットサイトの適合についてを、わかる範囲でご紹介してみたいと思います。



まずは 弊社ネットショップの商品ページ や、ハイパー道楽様掲載の紹介記事 にてイメージカット用に搭載しておりました、Vector Optics 製ダットサイト、Frenzy 1x20x28 6MOA Red Dot Sight (以下、Frenzy )について。






こちらの Frenzy は 01 番 MOS プレート に適合しますが、付属のねじではピッチが合わないため、M3 × 8 の皿ねじ が別途必要になります。
※01 番 MOS プレートのダットサイト固定用ねじは M3 が適合します。




M3 × 8 の皿ねじで Frenzy を MOS プレートに取り付けると、上段画像のようにねじ穴の深さに対して、ちょっとだけ余裕がある状態で固定されます。
筐体の前後幅も誂えたように MOS プレートのサイズ内に収まりますので、BG-17 への搭載にあたって、もっとも楽にポン付け出来るメーカー純正実物ダットサイトと言えるでしょう。





こちらは同じく Vector Optics 製のダットサイト、Victoptics SPX 1×22 。実売価格 6,000 円前後で入手出来る手頃な製品ですが、Vector Optics 社 純正の実物ダットサイトだけあって実用性は非常に高く、コストパフォーマンスに優れた魅力的な製品だと思います。

実はこのサイト、私デイヴ金子の私物なのですが、以前の 爆裂祭 会場で 41PX 総監督のおすみ様 が弊社 BS-HOST に搭載されているのを拝見し、その日のうちに注文しちゃった物なんですよね。






こちらの Victoptics も 01 番 MOS プレート に適合するのですが、M3 × 8 の皿ねじ で固定すると、下段画像のようにねじの頭が若干はみ出しますので、MOS プレート編 その1その2 の要領による短縮加工が必要です。





ねじさえ短かく出来るなら、上述の Frenzy 同様、BG-17 スライドへの無加工での搭載が可能となりますので、同価格帯のレプリカダットサイトを購入するより、このVictoptics SPX 1×22 を選んだ方が、後々幸せになれると思いますね~。





「 ねじさえ短く出来るなら 」と言えば、弊社でも絶賛販売中の NOVEL ARMS (ノーベルアームズ) 最新製品、ABSOLUTE PRO を忘れるわけには参りません。






以前、
当ブログこちらの記事 にてご紹介した通り、ABSOLUTE PRO はフットプリントが Trijicon ピッチで作られているため、02 番 MOS プレートに適合します。
ただ、付属のねじが若干長いため、そのまま取り付けると下段画像のように 0.5 mm ほどの隙間が開いてしまうのです。
つまり、この分だけ付属のねじを短縮加工すれば、BG-17 への無加工搭載が可能なわけですね。

マイクロダットサイトとしては驚異的な視界の広さと、実銃のリコイルでもびくともしない耐衝撃性の高さ には、お値段以上の価値があると思いますよ!
※02 番 MOS プレートのダットサイト固定用ねじは UNC #4 のインチねじが適合します。






ではここで、レプリカダットサイトの適合についての一例をご紹介いたしましょう。
画像の製品はご覧の通り DOCTER サイト 3 を模したレプリカ品で、私デイヴ金子が日頃お世話になっているエアガンマニアのお医者様からお借りした物です(ドクターつながりの洒落ではありませんので念のため)。

ちなみに実物の話しですが、DOCTER サイトは社名が NOBLEX に変わったため、今では NOBLEX サイトとして販売されています。





DOCTER サイトに適合するのは本来 01 番 MOS プレートなのですが、このレプリカ品は付属の固定ねじが M4 で、ダボの位置やねじ穴の位置もまったく合いませんでした。まあ、レプリカ品では良くあるケースですね。






ですが、何故か C-More ピッチ の 03 番 MOS プレート とねじ穴の位置とねじ経が一致しており、とりあえず両者を固定することは可能でした。
※03 番、04 番 MOS プレートのダットサイト固定用ねじは M4 が適合します。






しかしながら、サイト本体に電池をセットすると、上段画像で黄色く囲った部分のダボが電池の底面に干渉するため、これを削り落とす必要がありそうです。また、下方に大きくはみ出した M4 ねじは短くすれば良いのですが、ご覧のとおりMOS プレート後端部から筐体もはみ出しているので、前回記事のように スライドを加工しなければなりません。





上の画像はレプリカの DOCTER サイトをとりあえず乗せただけのイメージカットです。もともと(実物)のデザインが優れているので、搭載した姿もスッキリしていてカッコイイのですが、安価なレプリカダットサイトは CO2GBB の強烈なリコイルショックに耐えられず、ダットが点灯しなくなったり、レンズが外れたりといった不幸な事態がかなりの確率で発生します。
労多くして功少なしどころか、損失多しとなりかねませんので、BG-17 に限らず、弊社 CO2GBB シリーズ にダットサイトを搭載する場合は、いわゆる実物サイトのご使用を強くお勧めいたします。





最後に、これも上述のお医者様からお借りしました、Trijicon RMR®cc レッドドットサイト を模したレプリカ品の適合についてですが、実物でも従来の RMR サイトとはフットプリントが違うとあって、01 番から 04 番すべての MOS プレートで適合するものはありませんでした。






せっかくお借りしたので試しに乗せてみましたが、この手のダットサイトとして他に類を見ないコンパクトさは非常に魅力的ですね。レンズが小さい分、視界も狭くなっていますが、この小ささ軽さは大きなアドバンテージになると思います。まあ、実物を買おうと思ったら 10 万円くらいしちゃうんですけどね(汗)



と、ずいぶん長くなってしまいましたが、現在わかる限りのダットサイトの適合についてご紹介してみました。BG-17 オーナーの皆様に、少しでも参考にしていただけましたら幸いです。

冒頭にて書きましたように、全 4 回に渡ってお送りした MOSプレート編 はこれにて終了しまして、次回もう 1 回だけ、トリガーセーフティについての小ネタをご紹介して、BG-17 CO2GBB についての補足説明シリーズ を終えたいと思います。





























  

BG-17 CO2GBB についての補足説明 MOSプレート編 その 3

BG-17 CO2GBB ユーザーの皆様からご好評をいただいております、BG-17 CO2GBB についての補足説明シリーズMOSプレート編 も 3 回目となりますが、今回はNOVEL ARMS (ノーベルアームズ) 製の SURE HIT MRS2BG-17 に搭載するための方法について、具体的にご紹介してみたいと思います。



01番の MOS プレートを BG-17 のスライドに固定し、SURE HIT MRS2 を載せようとすると、ご覧のように リアサイト側の底面が浮いて傾いた状態 になってしまいます。
言うまでもなく、このままの状態では MRS2 をねじ止めすることが出来ないわけですが、何故このような事態が起きるのかを説明いたします。





画像は 01 番 MOS プレートに固定した MRS2 の後端部を写したものですが、ご覧の通り MRS2 の本体後部が 0.5 mm ほどはみ出しているのです。





この 0.5 mm のはみ出しが、MOS プレートとスライドの段差部分に干渉して、当記事冒頭画像のようになってしまうわけですね。
つまり干渉部分を削ってしまえば問題は解決するのですが、さすがに MRS2 の筐体を削るというのは何ですので、BG-17 のスライドを加工する方向で話しを進めましょう。
※ちなみに、実銃の Gen.5 MOS にも同様の段差が生じます。




と、ここから先の作業に着手する前に、BGK-05 MOS カバー を外してむき出しになったスライド上面から、BGK-A4 ブローバックハウジングスプリング を取り外して、失くさないよう保管しておきましょう。
細くて黒いスプリングなので、飛ばしてしまったが最後、見つけ出すのは至難の業になりますからね(経験者は語る)。





では、スライドの加工を進めて参りましょう。まずはスライド内側、リアサイトの裏側に当たる部分のプラスねじを外して、リアサイトを画像のように横にスライドさせて外します。





画像はリアサイトを外したスライドに MOS プレートを載せた図ですが、黄色い線で示した干渉部分を、前後幅で 0.5 mm 、MOS プレートとツライチになる深さまで削る作業になります。





0.5 mm を削るに当たり、ガイドラインがあった方が作業がやりやすいので、ちょっと工夫してみます。
どこのご家庭にでもある一般的なビニールテープを小さな短冊状にカットし、スライド上の 4 か所にそれぞれ 6 枚ずつ貼り重ねます。





こうすると、MOS プレートとスライドの上面が、ほぼツライチに揃ってくれるのですね。この状態であれば、MRS2 をピタリと載せることが出来ますので・・・





画像のように MRS2 の背面をガイドにして、削り落とすためのガイドラインをデザインナイフの刃先で罫書き(ケガキ)ます(一般的なカッターナイフでも同じ作業は可能です)。





上記の要領で作った罫書き線がこちらです。このわずかな幅を削り落とすというのは、なかなかに繊細な作業になりますが、臆せず手を動かして行きましょう。





こちらは、今回の加工に使用した工具です。画像中央から、半丸ヤスリ、デザインナイフ、彫刻刀(平刀)となりますが、どれも Amazon等にて数百円で手に入る、ごく一般的な品物です。
これらを駆使して、スライドの干渉部分を削り落として行くわけですね。





というわけで、干渉部分を削り落とした状態がこちらです。加工手順としては、先の罫書き線をデザインナイフで少しずつ深く切り込んで行き、彫刻刀で削ぎ落した後、ヤスリで面を整えたという流れです。
0.5 mm だけを削ぎ落とすはずが、結構大雑把な仕上がりになってしまいましたが(汗)、実際のところこんな感じで充分です。





加工を終えたスライドにリアサイトを取り付け、01 番 MOS プレートを固定しました。ここに MRS2 を載せるわけですが、先のように大雑把な加工で、ちゃんと結果は出せるのでしょうか。





はい、ご覧の通り、始めからそうだったかのような収まりの良さで、MRS2 がピタリと搭載出来ました。まあ、現物合わせで少しずつ削ったので当然といえば当然なのですが、字面から想像するよりは簡単な作業だと思います。





以上が、BG-17 のスライド上にNOVEL ARMS (ノーベルアームズ) 製の SURE HIT MRS2 を搭載するための加工方法でしたが、いかがでしたでしょうか。

MOS プレートにダットサイトを載せた時、その前後幅がプレート内に収まってくれれば良いのですが、スライド上に跨ってしまう場合はこうした加工が必要になるわけですね。
「ポン付けは出来ないけど、どうしてもこのサイトを載せて使いたい!」 という熱い想いをお持ちの方は、是非当記事を参考に手を動かしてみてくださいませ。

次回は MOS プレート編最終回として、いくつかのダットサイトの取り付けについてを簡単にご紹介したいと思います。




























  

BG-17 CO2GBB についての補足説明 MOSプレート編 その 2

BG-17 CO2GBB ユーザーの皆様から大変なご好評をいただいております、BG-17 CO2GBB についての補足説明シリーズ 。皆様のお役に立てて、執筆担当として嬉しい限りでございます。



今回は MOS プレートを使ったダットサイトの搭載方法 をご紹介する MOSプレート編 その 2  として、手軽な工具での固定ねじの短縮方法を解説いたします。





まずは工具についてですが、金属が削れる 鉄工ヤスリ小型のペンチ を用意します。どちらも 100 均ショップで購入した品( デイヴ金子の私物 )ですが、ちょっとした工作やエアガンいじりにとても重宝しています。





というわけで、早速作業に入りましょう。画像のように、小型ペンチでダットサイト固定用ねじをつかみます。極端に力を入れると、ねじ山が潰れる恐れがあるのでご注意ください。





しかる後、ねじの先端を鉄工ヤスリでごしごしと削ります。この際、切削面が斜めにならないよう、水平にヤスリを動かすことを心がけてください。






そろそろいいかな? といったところで M3 のナットをねじ込み、切削面のねじ山を整えます。手元に M3 ナットが無い場合は、切削面の縁を鉄工ヤスリで軽く面取りしてください。





上述のように削ることで、約 12.2 mm あったねじの長さを、約 11.5 mm まで短縮しました。11 mm ちょうどあたりまで短くしてしまっても良いでしょう。





ここで 01 番 MOS プレートに SURE HIT MRS2 を固定して、裏側の様子を見てみましょう。画像中赤丸で囲った方が短く削ったねじの先端です。黄色い円で囲った無加工ねじのように、先端がはみ出していませんよね。この状態にする必要があるわけです。





参考までに、短縮加工済み(左)と無加工のねじを並べてみました。このわずかな長さが、MOS プレートを使ったダットサイトの搭載を阻むのですね。






残る 1 本のねじも短縮加工をして、ご覧のように MOS プレート裏面は真っ平らになりました。真横から見て完全にツライチになっているのがおわかりいただけると思います。





以上の作業により、01 番 MOS プレートSURE HIT MRS2 がピッタリ装着出来るようになったのですが、実はこのままの状態では、BG-17 のスライド上に取り付けることが出来ないのです。

それは何故か、ではどうすれば良いのかについてを、回(MOSプレート編 その3)で詳しくご紹介いたします。この話は、01 番 MOS プレートと SURE HIT MRS2 の組み合わせに限った話しではなく、特定の条件に当てはまるダットサイトすべてに共通する内容になりますので、どうか楽しみにお待ちくださいませ。



























  

BG-17 CO2GBB についての補足説明 MOSプレート編 その 1

マガジンキャッチ編カートリッジベースカバー編 ともに大変なご好評をいただいております、BG-17 CO2GBB についての補足説明 シリーズですが、今回からは特にご要望の多い MOS プレートを使ったダットサイトの搭載方法 についてを紹介して参ります。



ダットサイトの搭載自体はさほど難しい作業ではないのですが、すべての工程を撮影していたらかなりの写真点数になりましたので、何回かに分けて詳しくお届けしたいと思います。





今回の参考例として使用するダットサイトは、光学機器メーカーとして名高い NOVEL ARMS (ノーベルアームズ) 製の SURE HIT MRS2 を用意しました。

実はこちらの SURE HIT MRS2 は、当ブログこちらの記事にて、NOVEL ARMS 新製品、ABSOLUTE PRO をご紹介した件のお礼ということで、去る 1 月 28 日~ 29 日に開催された第 101 回 ビクトリーショー会場にて、NOVEL ARMS 様からご提供いただいた有り難いお品なのです。
NOVEL ARMS 様、その節はまことにありがとうございました。





そんな経緯を踏まえた上で、SURE HIT MRS2 ( 以下、MRS2 )BG-17 への装着方法を解説して参ります。
まずは箱出し状態の MRS2 上面にある 2 本の M3 ボルトを外して、サイト本体とマウントとに分離します。ここで外した 2 本のボルトを、MOS プレートへの取り付けに使って行きます。





MRS2 は 01 番の MOS プレートに適合するので、まずは確認作業として、01 番の MOS プレートに、MRS2 をねじ止めしてみます。





ピタリと吸い付くように固定することは出来たのですが、MOS プレートの裏側を見ると、固定用 M3 ボルトの先端がほんの 1 mm ほどはみ出しているのがわかります。
この状態のままでは、MOSプレートを BG-17 のスライド上面に取り付けることが出来ないため、このはみ出した分の長さをカットしてやる必要があります。





MRS2 付属ボルトの長さは、ご覧の通り 約 12.2 mm ですので、11 mm 程度 まで短くしたいところです。





そこで取りい出しましたのがこちら、いわゆる 電工ペンチ です。 電動ガンをご自身で内部チューンされる方ならおそらくお持ちのことと思いますが、端子をかしめたり圧着したり、被覆線の先端を切ったり剥いたりといった作業をこなしてくれる、とっても便利な工具です。安い物だと 800 円くらいから販売されているようです。





この電工ペンチは、ねじを切断する機能も併せ持っているので、この機に活用してみましょう。まずは表面に M3 と白く刻まれた穴の裏側に、対応した穴がぴったり重なるよう位置を合わせます。画像中、薄い赤色に塗り重ねている部分が、ギロチンのようにねじ先端を切断します。





しかる後、切断したい M3 ねじを、M3 という刻印の上の穴にねじ込みます。※画像は撮影のために用意した皿ねじを使用しています。





ちょっとわかりにくいかもしれませんが、M3 ねじをセットした電工ペンチを側面から見た図です。水平に引いた黄色い線より下に出したねじの先端部分が切断される という仕組みがご理解いただけるでしょうか。
この仕組みを踏まえた上で、切断したい M3 ねじを必要な深さまでねじ込むわけですね。





M3 ねじを必要な深さまでねじ込んだら、電工ペンチのハンドルを握りこんで、バチンとねじを切断します。M3 ねじ程度なら、結構あっさり切れちゃう感じです。





切断を終えたら、電工ペンチから M3ねじを取り外します。この段階で、切断面のねじ山が整えられるわけですね。ねじ先端の 1 mm 程度の長さ分が見事に切り落とされました。これで安心して、MRS2BG-17 のスライド上に搭載することが出来ますね。

1 本持っていると何かと便利な電工ペンチですが、ねじを 2 本切断するためだけにわざわざ購入するというのは、ちょっと躊躇われるところですよね。
そこで次回、>MOSプレート編 その 2 では、100 均ショップで買える工具でねじを短くする方法 をご紹介します。安上りで簡単な作業ですので、ちょっとだけ楽しみにお待ちくださいませ。



























  

プロフィール
(株)バトンTrading
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エアソフトガン&パーツブランド BATON airsoft 、海外製エアソフトガンショップ Gunsmith BATON 、日本最大のシューティングレンジ BATON Range 、APSカップ競技銃チューニングショップ 蔵前工房舎 、オフロードバイクショップ『 Bivouac所沢 』 、電動オフロードバイク『 CAOFEN
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