マリポサSC参戦記!序章「USとJPNの歴史」

さあ、いよいよ試合! イチローさんのところを訪れた一番大きな目的は「イチローさんにお会いする!」ということですが、もうひとつの目的である「アメリカで実銃のシューティングマッチに参戦する!」という出来事のレポートを何回かにわけて書いていきましょう ノシ

マリポサSC参戦記!序章「USとJPNの歴史」



自分の話に入るその前に、アメリカと日本のスピード競技、『スチールチャレンジ』の歴史について紐解いていきたいと思います。自分は深いことをなにも知らずにアメリカに渡ったので、イチローさんとともにスチールチャレンジ(以下、USスチールチャレンジと記載)に参戦し、日本のスチールチャレンジ開始当初から、全戦参戦している石井健夫さんに現地でお伺いしたのが下記の話です。(※酒を飲みながら資料もなしに聞いた話ですので、年号はずれているかもしれませんが、ご容赦下さい (^^ゞ)





USスチールチャレンジが開始されたのはいまから33年前、1981年に遡ります。マイク・ダルトンとマイク・フィッチマンというの2名の創始者によって考案されました。

このUSスチールチャレンジを日本に紹介したのはイチローさんです。そして、1984年か85年、当時、東京にあった『シューティングマシーン』というシューティングクラブの主催で『ジャパンスチールチャレンジ(JSC)』がスタートします。JSCは何回か主催者を変えながら継続し、昨年、第28回大会が開催され、参加定員150名の枠が、受付開始わずか1時間で埋まるほどの日本最大のシューティングマッチとなっています。



USスチールチャレンジは最初から現在の8ステージではなく、当初は4ステージで、その後もコースが増えたり、なくなったり、設定が変わったりと変更されてきています。

JSCはUSスチールチャレンジに準拠してステージを変更していますが、現在、少し違いがあります。JSCでは『SHOW DOWN』は4ストリング撃ちますがUSでは5ストリング、『OUTER LIMITS』はJSCでは3ストリングですがUSでは4ストリングということで、USの記録はJSCよりも2ストリング多くなります。これはJSCのステージ設計のときに、「全ステージを各スクワッドが同じ時間で撃ち終えて、スムーズに運営できるように」とのことで、ボックス移動があるこの2つのステージを1ストリングずつ少なくしたそうです。

また、『SPEED OPTION』の4枚目(人によっては3枚目)のJSCでは8cmのプレートも、USでは大きくなっていて撃ちやすくなっています。昔はUSも4枚目が小さかったので(遠かったのかな?)、JSCでもそれを再現するために8cmと小さくしているそうで、USスチールチャレンジの少し前の形になります。





そして、USスチールチャレンジは90年か91年頃、創始者のマイク・ダルトンが別の会社に権利を売却しました。しかし、参加者からの「マイクが運営をやらないとつまらない」等の要望もあったらしく、96年か97年頃、マイク・ダルトンも運営に復帰しています。

創設当初から、USスチールチャレンジはロサンゼルス近郊のレイクパイルーにある、シューティングのメッカ、『ISI』というシューティングレンジで開催されていました。しかし、現在の主催者である『USPSA』という団体は2008年ごろ本大会の会場をフロリダに移し、『USスチールチャレンジ』は毎年10月にフロリダで開催されています。

ですが、「さすがにフロリダは遠すぎる…」というカリフォルニアシューターの要望から、マイク・ダルトンの主催により、ISIで毎年6月、『ウェストコーストスチール』という名称で、フロリダのスチールチャレンジと同じコースの大会を開催しています。

なので、現在、『USスチールチャレンジ』の本家、世界大会はフロリダで10月に開催されていますが、6月にも国内選手権のような感じでカリフォルニアISIで『ウェストコーストスチール』が開催されていて、USスチールチャレンジの『本戦』と呼べるものは2つあるのです。





これまでイチローハウスでは、今回、自分も日程が合って現地でお会いしたトモ長谷川さん、石井健夫さん、LEMサプライの矢田さんをはじめ、多くの日本人シューターが合宿し、「スチールチャレンジ組」、「ビアンキカップ組」ということで、本場の実銃シューティングマッチに参戦してきました。マック堺さんもそのメンバーの一人であり、2004年、日本人で唯一、USスチールチャレンジで優勝を果たしたのは、みなさんご存じのとおりです。

そして、今回、自分が参戦したのは、イチローさんが所属する『マリポサピストルクラブ』で毎月開催されているローカルマッチのスチールチャレンジです。マリポサピストルクラブのみなさんは、ウェストコーストスチールに参戦するために、スチールチャレンジのステージを作り、こうして練習しているわけであり、これは日本でいうところの『試合形式の練習記録会』というような感じです。

約1週間のイチローハウスツアーですっかり実銃スチールチャレンジにハマってしまった自分は、これからイチローさんやマリポサピストルクラブのみなさんと練習して、「今年6月に開催される本戦、『ウェストコーストスチール』に参戦したい!」と目論んでいるわけです ( ̄▽ ̄)ニヤリ



では、次回から、いよいよ自分のマリポサSC参戦記の本編に入ります ノシ





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