調整内容レポート その16 (Magpul PTS PDW:前編)
皆様、こんにちは!Gunsmithバトンです。
今回の調整内容レポートは『Magpul PTS製 PDR』の【持ち込み】調整&チューン+FETスイッチデバイスの組み込みの様子をお届けいたします。
この銃はまだ開発段階でプロトタイプしか存在しません。所謂『PDW(Personal Defense Weapon)』に区分される銃で、「ベレッタM92より強力で、M4カービンより取り回し易い銃」というコンセプトのもと設計されています。
面白い機能として、排莢口が左右両方に空いており切り替えレバー1つで選択でき、ブルバップでありながら両手利きでの使用が可能になっています。 また、新型弾薬とセットであることが多いPDWのなかで、このPDRはオーソドックスな5.56x45mm弾を採用しM4系のマガジンを使えるというのも特徴の1つです。
取り回しに優れるデザインとM4マガジンが使えるという利便性からかなりの人気を博しているようで、持ち込み調整ご依頼品の中でもチラホラと見かけることがありますね。では、調整の工程を紹介していきたいと思います。
先ずはアッパーフレームを取り外します。はめ込み式のバットプレートとピン3本で固定されているので全て取り払いましょう。
ピンには脱落防止のためのネジが付いていますので、取り外した後に失くさないよう注意が必要です。
ご覧の通り、アッパーを外すとメカボックスやチャンバーはロアに全て収まっているのがわかります。
続いて、メカボックスとチャンバー、バレルの取り外しです。先にバレルを取り外しておきましょう。
バレルは写真の通り固定用のパーツを外せば簡単に抜き取れます。
次にメカボックスですが、マガジンハウジングとフレーム後端のバットプレートに隠れていた部分に固定用ネジがあるのでこれを外します。
そして、ここがちょっと特殊な部分なのですがPDRにはトリガーの動きを伝えるバーとマガジンキャッチを稼働させるバーがメカボックスの左右につながっています。コレを抜かなければメカボックスを外せませんので抜いてしまいます。
はい、無事にメカボックスとバレルを取り出せました。ここからメカボックスの調整に入ります。
写真で指し示しているボタンの様なパーツを押すと逆転防止ラッチが開放される仕組みになっています。分解する際はこのボタンを押してピストンがキチンと前進しているかを確かめておきましょう。
また、PTSのメカボックスは開けなくてもスプリングを後ろから抜き取ることが出来ます。この機能があるメカボックスは最近よく見かけますが本当に便利ですね。弊社でも取り扱いがあるAPSのメカボックスもこのタイプですのでオススメですよ。
抜き取ったスプリングは国内の初速規制に合わせるためカットされているのですが・・・切りっぱなしで何の処理もされていませんでした。これは使わずに、このスプリングは後ほどBATONスプリングに交換します。
メカボックスを開くと写真の様な見慣れぬパーツが付いています。
これはメカボックスとフレームを固定するネジの受けとなっており、直接メカボックスをネジで固定するよりも負担がかからない様になっています。ちょっとしたことですがこれは嬉しい工夫ですね。
ただし、このパーツは失くしやすい上に組み込み忘れることも多いので注意が必要です。
さて、ここからメカボックス内の調整に入ります。写真は内部の様子ですが、透明なグリスが適度に塗布してある様に見えなかなか綺麗な印象です。
では、今回はここまで。後編から本格的な調整レポートに入ります(後編はこちら)。
今回の調整内容レポートは『Magpul PTS製 PDR』の【持ち込み】調整&チューン+FETスイッチデバイスの組み込みの様子をお届けいたします。
この銃はまだ開発段階でプロトタイプしか存在しません。所謂『PDW(Personal Defense Weapon)』に区分される銃で、「ベレッタM92より強力で、M4カービンより取り回し易い銃」というコンセプトのもと設計されています。
面白い機能として、排莢口が左右両方に空いており切り替えレバー1つで選択でき、ブルバップでありながら両手利きでの使用が可能になっています。 また、新型弾薬とセットであることが多いPDWのなかで、このPDRはオーソドックスな5.56x45mm弾を採用しM4系のマガジンを使えるというのも特徴の1つです。
取り回しに優れるデザインとM4マガジンが使えるという利便性からかなりの人気を博しているようで、持ち込み調整ご依頼品の中でもチラホラと見かけることがありますね。では、調整の工程を紹介していきたいと思います。
先ずはアッパーフレームを取り外します。はめ込み式のバットプレートとピン3本で固定されているので全て取り払いましょう。
ピンには脱落防止のためのネジが付いていますので、取り外した後に失くさないよう注意が必要です。
ご覧の通り、アッパーを外すとメカボックスやチャンバーはロアに全て収まっているのがわかります。
続いて、メカボックスとチャンバー、バレルの取り外しです。先にバレルを取り外しておきましょう。
バレルは写真の通り固定用のパーツを外せば簡単に抜き取れます。
次にメカボックスですが、マガジンハウジングとフレーム後端のバットプレートに隠れていた部分に固定用ネジがあるのでこれを外します。
そして、ここがちょっと特殊な部分なのですがPDRにはトリガーの動きを伝えるバーとマガジンキャッチを稼働させるバーがメカボックスの左右につながっています。コレを抜かなければメカボックスを外せませんので抜いてしまいます。
はい、無事にメカボックスとバレルを取り出せました。ここからメカボックスの調整に入ります。
写真で指し示しているボタンの様なパーツを押すと逆転防止ラッチが開放される仕組みになっています。分解する際はこのボタンを押してピストンがキチンと前進しているかを確かめておきましょう。
また、PTSのメカボックスは開けなくてもスプリングを後ろから抜き取ることが出来ます。この機能があるメカボックスは最近よく見かけますが本当に便利ですね。弊社でも取り扱いがあるAPSのメカボックスもこのタイプですのでオススメですよ。
抜き取ったスプリングは国内の初速規制に合わせるためカットされているのですが・・・切りっぱなしで何の処理もされていませんでした。これは使わずに、このスプリングは後ほどBATONスプリングに交換します。
メカボックスを開くと写真の様な見慣れぬパーツが付いています。
これはメカボックスとフレームを固定するネジの受けとなっており、直接メカボックスをネジで固定するよりも負担がかからない様になっています。ちょっとしたことですがこれは嬉しい工夫ですね。
ただし、このパーツは失くしやすい上に組み込み忘れることも多いので注意が必要です。
さて、ここからメカボックス内の調整に入ります。写真は内部の様子ですが、透明なグリスが適度に塗布してある様に見えなかなか綺麗な印象です。
では、今回はここまで。後編から本格的な調整レポートに入ります(後編はこちら)。