DAY3 その5 完結
大型のユンボはこちらと向こうに2台いて、現場の双方から、がけ崩れの土砂をどけていました。積み上げられた土砂の上では現場監督らしい人がユンボに指示を出しています。
15時頃、このがけ崩れの現場に到着し、「あと2時間ぐらい」と言われたので、「17時に開通したとして、このバンピーな国道があと40kmぐらい、そのあと残り80kmぐらいって言ってたっけ? ゴールの晩餐をホテルでゆっくりあげるのは無理そうだな…」とか考えていましたけど、17時頃、暗くなってもまだ開通せず、「本当に、今日、宿にたどり着けるんだろうか…」と不安は募るばかり。でも、出来ることはなにもないので待つだけでした。
結局、18時過ぎにようやくユンボがバックし始めて後片付け、最後の仕上げを始めました。それを確認すると、やじ馬たちがそれぞれ自分のクルマに戻っていきます。
これ、開通後、交通整理も行われそうだし、スタートダッシュを決めないと、すれ違えないバスやトラックの大渋滞に巻き込まれることは必至。うちらはスススと前に出て、渋滞の列の一番前でスタンバイ。
ついに、現場監督が手を振りました。そのスターティングフラッグで飛び出します! うちらの後ろには同じく渋滞をすり抜けてきたタイカブ達が続き、さながらビクトリーランのように、がけ崩れの現場を走り抜け、思わずガッツポーズが出ました \(*T▽T*)/
案の定、がけ崩れの向こう側も対向車線にはみ出して前に行こうとするクルマなどで大混乱していました。そこをすり抜け、ようやく自分達のペースで走ることができ、バンピー国道を通過して街に出ることが出来ました。
ニャイが「ホテルまで2時間ぐらいかかりますけど、晩御飯はどうしますか?」と聞いてきたんですが、がけ崩れ突破の興奮も冷めやらないうちらは「まだ、そんなに腹減ってないから、このまま走って適当なところでいいよ」ということで、先を急ぎました。
小一時間ぐらい走ったところで、ニャイが対向車線、左側のロードサイドにあったお店で止まりました。
ほかにお客さんはいなくて、お店のお姉さん3人が座ってテレビを見ていたんですが、ニャイを見たらケラケラ笑い出しました。「なんだ?」と思ったら、ニャイの妹さんのお店なんですってw
このツアーの食事代は、ツアー料金に含まれていて、ニャイが会社からお金を預かっていてそれで払うことになっているので、妹の店にお金を落としにきたんですね ( ´ ▽ ` )ノ 夜だけど、電気のある店、冷えたコーラは美味しくて、ようやく帰ってきたという安堵感で満たされました。
林道ではゆっくりのニャイですが、舗装路ではやたら飛ばします… トレールの、しかも旧式のTT-Rですから35wヘッドライトで暗いにも関わらず、ニャイはハイビームも使わず、真っ暗な道を80km/hオーバーで進みます。「ハイビームを使わないって、切れてんのかな?」って気を使って自分が横に出てハイビームで後ろから照らしてあげていたたんですけど、あとでニャイに聞いたら、「ハイビームは切れていないけど、対向車がまぶしいからハイビームは使いません」だって ┐(´-`)┌ いやいや、対向車がいないときはハイビームにしないと危ないでしょう…
バンピー国道ではなくなりましたが、この夜の道でも、舗装路とはいえ、ところどころ穴が開いています。その穴を80km/hで走りながら、かすかなライトの灯りだけで見つけ必死に避けまくりでの巡航。林道よりもなによりも、この最後の夜走りが一番怖かったです… (((゚Д゚)))ガタガタ ニャイに「もっとゆっくり!」って言いたかったけど、休みもとらずひたすら走り続けるので、クラッシュしないように細心の注意を払いながら付いていきました。
3日間、600km以上に渡るラオス☆秘境ツーリングもいよいよ終わりが近づきました。さすがラオス第二の都市だけあって、ルアンパバーン周辺は、普通に住宅地もあり都会を感じます。3日前、出発した時は「信号もないし、田舎だなぁ」と思ってましたけど、どっこい、ここはラオスの大都会なんだと、これまでの行程を振り返ると実感しました。
見慣れた景色、出発の時に走った道路を、また走り、そして、ついに…
全員、無事に帰ってこれました! 日本では考えられないほど、ゲップが出るほど、思い切り林道を走りまくりました! たった3日間と言えば3日間ですが、これまでの自分の海外ツーリング、海外ラリーに引けを取らないほどの思い出を得ることができ、そしてなにより、とーっても楽しかったです!
これまで自分は「海外でバイクに乗る」というと、レースやソロツーリング(オーストラリア1周や北米大陸1周)ばかりでしたが、こうしてツーリングを仲間と走るということは、これはこれで代えがたい喜び、達成感があるものだと知りました。
昔は、それこそ3か月も4か月も一人でツーリングしたり、「出来るだけお金をかけず、どれだけ長く旅できるか?」というようなバックパッカーとして一人で放浪したりしていましたけど、40歳を超えたおじさんとなったいま、その若かりし時代の旅を懐かしみこそすれ、もう一度、一人で旅したいとは思いません。旅は自分の年齢、立場に応じたスタイルがあり、そこから外れた無理をしても楽しくないでしょうからね。いまはもうこれでいいんです。
15時頃、このがけ崩れの現場に到着し、「あと2時間ぐらい」と言われたので、「17時に開通したとして、このバンピーな国道があと40kmぐらい、そのあと残り80kmぐらいって言ってたっけ? ゴールの晩餐をホテルでゆっくりあげるのは無理そうだな…」とか考えていましたけど、17時頃、暗くなってもまだ開通せず、「本当に、今日、宿にたどり着けるんだろうか…」と不安は募るばかり。でも、出来ることはなにもないので待つだけでした。
結局、18時過ぎにようやくユンボがバックし始めて後片付け、最後の仕上げを始めました。それを確認すると、やじ馬たちがそれぞれ自分のクルマに戻っていきます。
これ、開通後、交通整理も行われそうだし、スタートダッシュを決めないと、すれ違えないバスやトラックの大渋滞に巻き込まれることは必至。うちらはスススと前に出て、渋滞の列の一番前でスタンバイ。
ついに、現場監督が手を振りました。そのスターティングフラッグで飛び出します! うちらの後ろには同じく渋滞をすり抜けてきたタイカブ達が続き、さながらビクトリーランのように、がけ崩れの現場を走り抜け、思わずガッツポーズが出ました \(*T▽T*)/
なんでしょうね、このやり切った感じw
案の定、がけ崩れの向こう側も対向車線にはみ出して前に行こうとするクルマなどで大混乱していました。そこをすり抜け、ようやく自分達のペースで走ることができ、バンピー国道を通過して街に出ることが出来ました。
ニャイが「ホテルまで2時間ぐらいかかりますけど、晩御飯はどうしますか?」と聞いてきたんですが、がけ崩れ突破の興奮も冷めやらないうちらは「まだ、そんなに腹減ってないから、このまま走って適当なところでいいよ」ということで、先を急ぎました。
小一時間ぐらい走ったところで、ニャイが対向車線、左側のロードサイドにあったお店で止まりました。
ほかにお客さんはいなくて、お店のお姉さん3人が座ってテレビを見ていたんですが、ニャイを見たらケラケラ笑い出しました。「なんだ?」と思ったら、ニャイの妹さんのお店なんですってw
このツアーの食事代は、ツアー料金に含まれていて、ニャイが会社からお金を預かっていてそれで払うことになっているので、妹の店にお金を落としにきたんですね ( ´ ▽ ` )ノ 夜だけど、電気のある店、冷えたコーラは美味しくて、ようやく帰ってきたという安堵感で満たされました。
林道ではゆっくりのニャイですが、舗装路ではやたら飛ばします… トレールの、しかも旧式のTT-Rですから35wヘッドライトで暗いにも関わらず、ニャイはハイビームも使わず、真っ暗な道を80km/hオーバーで進みます。「ハイビームを使わないって、切れてんのかな?」って気を使って自分が横に出てハイビームで後ろから照らしてあげていたたんですけど、あとでニャイに聞いたら、「ハイビームは切れていないけど、対向車がまぶしいからハイビームは使いません」だって ┐(´-`)┌ いやいや、対向車がいないときはハイビームにしないと危ないでしょう…
バンピー国道ではなくなりましたが、この夜の道でも、舗装路とはいえ、ところどころ穴が開いています。その穴を80km/hで走りながら、かすかなライトの灯りだけで見つけ必死に避けまくりでの巡航。林道よりもなによりも、この最後の夜走りが一番怖かったです… (((゚Д゚)))ガタガタ ニャイに「もっとゆっくり!」って言いたかったけど、休みもとらずひたすら走り続けるので、クラッシュしないように細心の注意を払いながら付いていきました。
3日間、600km以上に渡るラオス☆秘境ツーリングもいよいよ終わりが近づきました。さすがラオス第二の都市だけあって、ルアンパバーン周辺は、普通に住宅地もあり都会を感じます。3日前、出発した時は「信号もないし、田舎だなぁ」と思ってましたけど、どっこい、ここはラオスの大都会なんだと、これまでの行程を振り返ると実感しました。
見慣れた景色、出発の時に走った道路を、また走り、そして、ついに…
全員、無事に帰ってこれました! 日本では考えられないほど、ゲップが出るほど、思い切り林道を走りまくりました! たった3日間と言えば3日間ですが、これまでの自分の海外ツーリング、海外ラリーに引けを取らないほどの思い出を得ることができ、そしてなにより、とーっても楽しかったです!
これまで自分は「海外でバイクに乗る」というと、レースやソロツーリング(オーストラリア1周や北米大陸1周)ばかりでしたが、こうしてツーリングを仲間と走るということは、これはこれで代えがたい喜び、達成感があるものだと知りました。
昔は、それこそ3か月も4か月も一人でツーリングしたり、「出来るだけお金をかけず、どれだけ長く旅できるか?」というようなバックパッカーとして一人で放浪したりしていましたけど、40歳を超えたおじさんとなったいま、その若かりし時代の旅を懐かしみこそすれ、もう一度、一人で旅したいとは思いません。旅は自分の年齢、立場に応じたスタイルがあり、そこから外れた無理をしても楽しくないでしょうからね。いまはもうこれでいいんです。
総予算24万円・6日間の日程で、これだけ楽しめるんですから (^_-)-☆
完
この記事へのコメント
自分みたいな無知な人は予算用意出来ても行けないですね・・・行ってみたいと思いつつ・・
ご愛読ありがとうございました!
でも、そんなに大したことではないんですよ。お金を払ってツアー会社にお願いしただけなので (^^ゞ 振り返ってみるとトラブルだらけで大変な感じに見えますけど、やってる最中は必死なので、みんなその場その場の行き当たりばったりで凌いでいるだけですw
必要なのは『踏み出す勇気』ですね ( ´ ▽ ` )ノ
あざーっす*\(^o^)/*
自分の旅が特別ではないと思います、自分がハラハラドキドキに書いているだけで、非日常の旅に出れば、その度にその人ならではのドラマがあるものです。
だから、自分は外のセカイに、新しいセカイに出ていくのが好きなんです^_−☆