DAY3 その4
天空の街の山から降りた後は、もうダートはなくなり舗装路を繋いで帰路に着くことになりました。もちろん、ダートを使う道はいくらでもあるのですが、2日目に宿泊地を変更したこともあって、最終日は400km以上も走らなければならないルーティングなので、あとは出来る限り急ぎたかったんです。
ラリーで500km、600kmとか走るのは普通です。しかも、その500kmが全部ダートだったりするのも普通です。でも、ラリーとツーリングは違うので距離感も違います。ラリーは基本的に荒野や砂漠をすっ飛んで走るので、ダートですけど100km/hオーバーで延々と巡航とかもありますし、レースですから基本的に休憩は取らずひたすら走り続けるので、意外と500km走ってもたいしたことないんです。
でも、ツーリングは公道を普通のスピードで走るものであり、また、ラリーのときに使った450のレーサーとは違い、250ccのトレール(公道市販車)ですから、ハナから出せるスピードが違います。そして、ラオスは国土のほとんどが山であり、舗装路といってもひたすらワインディングが続くのでペースがあがりません。日本でも高速道路で400km走るのはなんてことないかもしれませんが、山道を400km走るなんて気が遠くなるでしょう (^_^;)
しかし、舗装路とは言っても、前述のようにラオスの道はひたすら山道で、走っているぶんには飽きずに楽しいんですけど、距離計が遅々として進まないというのが辛いところであります…
そして、舗装路とは言っても状態はかなり悪いです。ダートから降りてすぐの舗装路は、ニャイによれば「半年前に開通したばかり」という道路で、確かに舗装は新しかったんですが、すでにあちこち壊れていました。ガケ崩れはしょっちゅうだし、舗装のあちこちに穴が空いているし、路肩が崩壊していたり亀裂が入っていることも多く、開通して半年にして、すでに普通のクルマは走れないレベルまで壊れていました。そのせいか分かりませんが、交通量は極めて少なく、タイカブが少々とたまに工事関係者らしいトラックが走っているぐらいでした。
ラオスは土木建築の企業が育っていないらしく、途中でみたダムも含めて中国企業が工事しているようです。道路の崩壊したところに、中国語が書いてある土のうや警戒標識が置いてありました。しかし、シロート目で見ても、あきらかにやばそうな法面にまったく補強が入っていなかったり、「こんな工事じゃ、壊れるべくして壊れるわ、そりゃ (・・;)」というレベルの施工でした。
こんな発展途上国にこそ、日本はODAを注ぎ込んで、日本の建設会社が乗り込んで、きちんとしたインフラを作ってあげることが望ましいと思うんですけど… それこそ、こんな工事しかしない中国に任せておけないというか、だいたい、こうして外国まで出張って金を稼いでいる、その中国にODAを入れている日本政府はいったい…
そして昼食後、ニャイ曰く、「舗装路だけど、バンピーロードです」っていう国道らしき幹線道路を走ることになったのですが、これがまたヒドイ道だったんです…
どうやら、今度の道は国道一号というかラオスの主要幹線道路らしく、大型バスや荷物満載のトラックもかなり多い道だったのですが、この道が造られたのは十数年前らしく、その前の開通して半年のワインディングロードですらあのありさまですから、こっちはもう舗装道路なんだかダートなんだか分からない状態。しかも中途半端に舗装が残っているものだから、そこに開いた大穴がまた怖い (;_;)
これ、ダートの穴より舗装の穴のほうが怖いんですよ。舗装路の穴は、舗装があるだけにエッジが立っているので、下手に突っ込むとタイヤがパンクしたりクラッシュしてしまいます。なので、ダートよりかえってスピードを上げることが出来ず、そして大量のバスやトラックを抜かしながら、かなりストレスの貯まる行軍を強いられました。
そんな国道を90kmほど走らなければならなかったのですが、その半分50kmを過ぎたぐらいでしょうか、突然、渋滞が始まりました。うちらはバイクですからすり抜けて、その渋滞の先頭まで進んだのですが、そしたら…
がけ崩れで完全にアウトでしたorz 50m以上にわたって完全に道路が土砂に埋まっています。一生懸命、復旧作業をしていたのですが、聞いたら「あと2時間ぐらい」とのこと。でも、どう見ても、数時間で土砂をどけられるレベルではないような感じです…
もう、みんなどうすることも出来ないので、歩いて現場を見に来ていました。そのうち近くの村からなのか、バイクでジュースを売りに来た人もいましたw
ニャイに聞いたら、回り道しようにも数百km走らないとダメだそうで、もはや待つしかありません。しようがないので、道路脇の湧き水で行水したりしてひたすら待ちました。さて、今日中に帰れるのでしょうか、明日の飛行機に間に合うのかしら…
ラリーで500km、600kmとか走るのは普通です。しかも、その500kmが全部ダートだったりするのも普通です。でも、ラリーとツーリングは違うので距離感も違います。ラリーは基本的に荒野や砂漠をすっ飛んで走るので、ダートですけど100km/hオーバーで延々と巡航とかもありますし、レースですから基本的に休憩は取らずひたすら走り続けるので、意外と500km走ってもたいしたことないんです。
でも、ツーリングは公道を普通のスピードで走るものであり、また、ラリーのときに使った450のレーサーとは違い、250ccのトレール(公道市販車)ですから、ハナから出せるスピードが違います。そして、ラオスは国土のほとんどが山であり、舗装路といってもひたすらワインディングが続くのでペースがあがりません。日本でも高速道路で400km走るのはなんてことないかもしれませんが、山道を400km走るなんて気が遠くなるでしょう (^_^;)
しかし、舗装路とは言っても、前述のようにラオスの道はひたすら山道で、走っているぶんには飽きずに楽しいんですけど、距離計が遅々として進まないというのが辛いところであります…
そして、舗装路とは言っても状態はかなり悪いです。ダートから降りてすぐの舗装路は、ニャイによれば「半年前に開通したばかり」という道路で、確かに舗装は新しかったんですが、すでにあちこち壊れていました。ガケ崩れはしょっちゅうだし、舗装のあちこちに穴が空いているし、路肩が崩壊していたり亀裂が入っていることも多く、開通して半年にして、すでに普通のクルマは走れないレベルまで壊れていました。そのせいか分かりませんが、交通量は極めて少なく、タイカブが少々とたまに工事関係者らしいトラックが走っているぐらいでした。
ラオスは土木建築の企業が育っていないらしく、途中でみたダムも含めて中国企業が工事しているようです。道路の崩壊したところに、中国語が書いてある土のうや警戒標識が置いてありました。しかし、シロート目で見ても、あきらかにやばそうな法面にまったく補強が入っていなかったり、「こんな工事じゃ、壊れるべくして壊れるわ、そりゃ (・・;)」というレベルの施工でした。
こんな発展途上国にこそ、日本はODAを注ぎ込んで、日本の建設会社が乗り込んで、きちんとしたインフラを作ってあげることが望ましいと思うんですけど… それこそ、こんな工事しかしない中国に任せておけないというか、だいたい、こうして外国まで出張って金を稼いでいる、その中国にODAを入れている日本政府はいったい…
そして昼食後、ニャイ曰く、「舗装路だけど、バンピーロードです」っていう国道らしき幹線道路を走ることになったのですが、これがまたヒドイ道だったんです…
どうやら、今度の道は国道一号というかラオスの主要幹線道路らしく、大型バスや荷物満載のトラックもかなり多い道だったのですが、この道が造られたのは十数年前らしく、その前の開通して半年のワインディングロードですらあのありさまですから、こっちはもう舗装道路なんだかダートなんだか分からない状態。しかも中途半端に舗装が残っているものだから、そこに開いた大穴がまた怖い (;_;)
これ、ダートの穴より舗装の穴のほうが怖いんですよ。舗装路の穴は、舗装があるだけにエッジが立っているので、下手に突っ込むとタイヤがパンクしたりクラッシュしてしまいます。なので、ダートよりかえってスピードを上げることが出来ず、そして大量のバスやトラックを抜かしながら、かなりストレスの貯まる行軍を強いられました。
そんな国道を90kmほど走らなければならなかったのですが、その半分50kmを過ぎたぐらいでしょうか、突然、渋滞が始まりました。うちらはバイクですからすり抜けて、その渋滞の先頭まで進んだのですが、そしたら…
がけ崩れで完全にアウトでしたorz 50m以上にわたって完全に道路が土砂に埋まっています。一生懸命、復旧作業をしていたのですが、聞いたら「あと2時間ぐらい」とのこと。でも、どう見ても、数時間で土砂をどけられるレベルではないような感じです…
もう、みんなどうすることも出来ないので、歩いて現場を見に来ていました。そのうち近くの村からなのか、バイクでジュースを売りに来た人もいましたw
ニャイに聞いたら、回り道しようにも数百km走らないとダメだそうで、もはや待つしかありません。しようがないので、道路脇の湧き水で行水したりしてひたすら待ちました。さて、今日中に帰れるのでしょうか、明日の飛行機に間に合うのかしら…
…続く