私のU4履歴書 3/3
はい、これで最後です。長文乙www
P5~6
中見出し
実測テストでこそ真価がわかった
WR250RにゾッコンLOVE!
小見出し
単純やないけ、速いヤツが
勝つのがレースや!
本文
思う存分、バイクライフも堪能していたダートスポーツ編集時代ですが、またもウツ病が再発…。どうにも仕事が出来なくなったので退職しました。さすがにこのときは病院に行きました。「もうウツとはおさらばだな!」と思えるまでに2年かかりましたけど、ようやく安定するようになりました。でもまだ怖いので、いまでも病院には通っています。まあウツとは一生付き合っていかざるを得ないかなと。
ウツの療養中から次の仕事を探していましたけど、今度はダートスポーツのライバル誌、ガルルにて編集募集の告知をまたしても奥付に発見(笑)。まあ、編集長をはじめみんな知ってる顔ですから、採用していただきました。ここでの芸名はメタボリックMASA、ウツのクスリの副作用的なものもあって、だいぶ太ってしまったので(笑)。
そしてガルル編集時代に出会った運命的なバイクはWR250R。発表前、フライヤーのリーク画像がネットに流れて、31PS、132kg、70万円、というスペックにヤマハ叩きの一大旋風が吹き荒れました。「なんだよ、そんなに高いのにパワーはないし、重いし」って…。でもね、自分は「ヤマハが渾身の力を出して開発したバイクが遅いわけがない!」と信じてました。同じヤマハのYZ250Fを愛していたのでね(笑)。そこでWR250Rが発売されたら、徹底的に実測テスト。するとなんということでしょう! 実際にはメーカー発表スペックと実測値の開きが、WR250Rは一番少なく、明らかにハイパワー、軽量だったのです。もちろん走ってなんぼですから、コース(モトスポーツランドしどき)でのタイムアタックを敢行。そのときライバル視されていたCRM250ARの中古も引っ張り出して、エンデューロトップライダーから自分まで4人のレベルの違うライダーで計測しました。結果、WR250Rは同クラスの4ストトレールとは一線を画すタイムで、2ストで最高と言われていたCRMとほぼ同等、ライダーによっては2ストより速いタイムを叩きだしました。
ちょうどその頃、各メーカーがバイクの重さの表記を乾燥重量から装備重量に切り替え、排気ガス規制後のカタログ表記パワーが一気に落ちた頃です。でも、これも規制前モデルと規制後モデルをシャシーダイナモで実測すると、ほとんどパワーは変わっていないんです。例えばカタログで5ps落ちていても後軸出力は変わっていない。そのように各社がカタログ表記基準を切り替えていた時期に発売されたのがWR250Rだったんですね。
もちろんWR250Xもテストしましたよ。ライバルはDR-Z400モタード、XR400モタード、Dトラッカー。WR250Xは250ccのくせに、400ccのXRと変わらない実測パワーを持っていたし、もちろん走っても伊那サーキットで最速でした。なので、ぜひともヤマハさんには、WRX250もしくはYZF-R250を発売して欲しいです! むかしのSDR200、SRX250を超えるライトウェイトシングルスポーツが出たらグース350以来、実に久しぶりに買っちゃうかも!
「レース大好き、速いのが偉い!」と思っている自分ですから、もちろんWR250Rにもゾッコン。残念ながら、自分はガルルでWR250Rの連載企画を担当することはありませんでしたけど、いつかWR250Rを買って、BAJA1000というレースに出るのが夢なんです。このBAJA1000というレースは1600kmを一気に走る、世界最長のスプリントレースなのですが、WR250Rは250ccのエンデューロレーサーと比較しても、パワー的に見劣りせず、それでいて公道用だからギヤ比がワイドに設定されているので高速走行向け、耐久性もレーサーとは段違いに高い、というように、BAJAで勝てる要素を十分に持っているのです。
レースの話ばかりで申し訳ないですが、ちゃんと公道用のU4も持ってましたよ、XT250X。これもあんまり思い入れもなく「新車なのに、すんごく値引きされていたから」という消極的理由で購入。XT250Xは、トリッカーとセローの影に隠れた不人気車ですが(笑)、乗ってみたら良いバイクなんですよ。自分は身長173cmありますから、トレールでも足つきに困ることはないんですけど、XT250Xに乗って「街乗りで足つきが良いってのは、こんなにラクなんだぁ」と実感。セロー譲りのハンドル切れ角で、東京の渋滞もスイスイ走れます。18psというローパワーですが、なんのこれでも低速の粘りあるエンジン特性を上手く使うと速いんです。伊那サーキットで開催された「レアルエキップフェスティバル」で、3時間のモタード耐久があったのですが、XT250Xでソロ参戦。自分のクラスは確か30台ほどで、マシンの制限はないので、敵はDR-Z400モタードやモトクロッサーベースのレーサーも多数。でもね、18psのXT250Xで2位表彰台獲得ですよ! 勝因は、ロードセクションは絶対遅いのでブロックに徹して、オフロードだけ3時間ずっと本気で攻め続けたことです。ロードタイヤで土の上を走るのに、パワーはまったく必要ないですから。あ、またレースの話になってすみません(笑)。
昨年、ガルルを辞めてフリーランスになりました。縁あって、バックオフで「林道無事是名馬メンテナンス」という企画を連載したりしてます。これでダートスポーツ、ガルル、バックオフのメジャーオフロード雑誌を制覇です(笑)。それと副業に、中華エアガンのチューニングショップ「Gunsmithバトン」という仕事も始めました。結果、「Gunsmithバトン・オーツカ メタボリックMASA」となるわけです(笑)。そしてついこの前、久々のレーサーに7年落ち、03RM125を格安で買いました。まだ、これぐらいが精一杯ですが、今年はガッツリとレースに出て自分を鍛え、いつかは「WR250RでBAJA1000を制覇する!」を目標に、バリバリ稼いでいきたい、と思っている今日この頃です(笑)。
PH11(広報写真、初代07)
YAMAHA
WR250R
自分はまだWR250Rを所有したことがないんだけど、ガルルで散々テストして、いつかは買うと心に決めている一台。アルミフレーム、完全新設計エンジン、レーサー譲りの足まわり、それでいて新排ガス規制値にも対応、昨今の冷え切ったトレールバイク市場において、よくぞヤマハさんは、こんなすごいマシンを出してくれたとつくづく思う。昔なら他社がすぐにフォロワーを出したんだろうけど、いまのご時世それも厳しいようで、WR250Rはいまだ孤高の存在。でも、250にして70万円という値段も孤高の存在だけに、自分もいまだ買えていないんだけど(笑)
PH12(広報写真、初代、たぶん06黒)
YAMAHA
XT250X
いまだ走っているのを見たことがない人も多いんじゃないでしょうか? というほどマイナー車種のXT250X。都内で通勤していても、自分は2回しか同じXT250Xとすれ違ったことがなかったもの。でも、乗り易くて良いバイクなんですよ。こういうふうに雑誌のインプレで書くと「パワーがないことの言い訳だろ」と思われるのが常ですね(笑)。ホントにパワーはないけど、別に必要ないからパワーはいらないんです。開け始めの絶品トルクを味わうのがXT250Xの正しい楽しみ方。まだ物足りない人はリヤスプロケットを2丁大きくしてみて下さい。だいぶ変わりますよ
PH13
大塚正樹 氏
月刊オートバイ(アルバイト)、月刊ダートスポーツ(副編集長)、月刊ガルル(編集)を経て、現在はフリーのライター&カメラマンとして活動している大塚氏。また昨年、中華エアガンのインポート&チューニングショップ「Gunsmithバトン」(http://gunsmithbaton.com/)もオープンさせている。写真は大塚氏が製作したバトン・サイコガンOICW。毎分4560発のBB弾をを発射するというサバイバルゲームのアルテマウエポンである。今年はRM125で、MCFAJモトクロス、JNCCなどに参戦予定とのこと
P5~6
中見出し
実測テストでこそ真価がわかった
WR250RにゾッコンLOVE!
小見出し
単純やないけ、速いヤツが
勝つのがレースや!
本文
思う存分、バイクライフも堪能していたダートスポーツ編集時代ですが、またもウツ病が再発…。どうにも仕事が出来なくなったので退職しました。さすがにこのときは病院に行きました。「もうウツとはおさらばだな!」と思えるまでに2年かかりましたけど、ようやく安定するようになりました。でもまだ怖いので、いまでも病院には通っています。まあウツとは一生付き合っていかざるを得ないかなと。
ウツの療養中から次の仕事を探していましたけど、今度はダートスポーツのライバル誌、ガルルにて編集募集の告知をまたしても奥付に発見(笑)。まあ、編集長をはじめみんな知ってる顔ですから、採用していただきました。ここでの芸名はメタボリックMASA、ウツのクスリの副作用的なものもあって、だいぶ太ってしまったので(笑)。
そしてガルル編集時代に出会った運命的なバイクはWR250R。発表前、フライヤーのリーク画像がネットに流れて、31PS、132kg、70万円、というスペックにヤマハ叩きの一大旋風が吹き荒れました。「なんだよ、そんなに高いのにパワーはないし、重いし」って…。でもね、自分は「ヤマハが渾身の力を出して開発したバイクが遅いわけがない!」と信じてました。同じヤマハのYZ250Fを愛していたのでね(笑)。そこでWR250Rが発売されたら、徹底的に実測テスト。するとなんということでしょう! 実際にはメーカー発表スペックと実測値の開きが、WR250Rは一番少なく、明らかにハイパワー、軽量だったのです。もちろん走ってなんぼですから、コース(モトスポーツランドしどき)でのタイムアタックを敢行。そのときライバル視されていたCRM250ARの中古も引っ張り出して、エンデューロトップライダーから自分まで4人のレベルの違うライダーで計測しました。結果、WR250Rは同クラスの4ストトレールとは一線を画すタイムで、2ストで最高と言われていたCRMとほぼ同等、ライダーによっては2ストより速いタイムを叩きだしました。
ちょうどその頃、各メーカーがバイクの重さの表記を乾燥重量から装備重量に切り替え、排気ガス規制後のカタログ表記パワーが一気に落ちた頃です。でも、これも規制前モデルと規制後モデルをシャシーダイナモで実測すると、ほとんどパワーは変わっていないんです。例えばカタログで5ps落ちていても後軸出力は変わっていない。そのように各社がカタログ表記基準を切り替えていた時期に発売されたのがWR250Rだったんですね。
もちろんWR250Xもテストしましたよ。ライバルはDR-Z400モタード、XR400モタード、Dトラッカー。WR250Xは250ccのくせに、400ccのXRと変わらない実測パワーを持っていたし、もちろん走っても伊那サーキットで最速でした。なので、ぜひともヤマハさんには、WRX250もしくはYZF-R250を発売して欲しいです! むかしのSDR200、SRX250を超えるライトウェイトシングルスポーツが出たらグース350以来、実に久しぶりに買っちゃうかも!
「レース大好き、速いのが偉い!」と思っている自分ですから、もちろんWR250Rにもゾッコン。残念ながら、自分はガルルでWR250Rの連載企画を担当することはありませんでしたけど、いつかWR250Rを買って、BAJA1000というレースに出るのが夢なんです。このBAJA1000というレースは1600kmを一気に走る、世界最長のスプリントレースなのですが、WR250Rは250ccのエンデューロレーサーと比較しても、パワー的に見劣りせず、それでいて公道用だからギヤ比がワイドに設定されているので高速走行向け、耐久性もレーサーとは段違いに高い、というように、BAJAで勝てる要素を十分に持っているのです。
レースの話ばかりで申し訳ないですが、ちゃんと公道用のU4も持ってましたよ、XT250X。これもあんまり思い入れもなく「新車なのに、すんごく値引きされていたから」という消極的理由で購入。XT250Xは、トリッカーとセローの影に隠れた不人気車ですが(笑)、乗ってみたら良いバイクなんですよ。自分は身長173cmありますから、トレールでも足つきに困ることはないんですけど、XT250Xに乗って「街乗りで足つきが良いってのは、こんなにラクなんだぁ」と実感。セロー譲りのハンドル切れ角で、東京の渋滞もスイスイ走れます。18psというローパワーですが、なんのこれでも低速の粘りあるエンジン特性を上手く使うと速いんです。伊那サーキットで開催された「レアルエキップフェスティバル」で、3時間のモタード耐久があったのですが、XT250Xでソロ参戦。自分のクラスは確か30台ほどで、マシンの制限はないので、敵はDR-Z400モタードやモトクロッサーベースのレーサーも多数。でもね、18psのXT250Xで2位表彰台獲得ですよ! 勝因は、ロードセクションは絶対遅いのでブロックに徹して、オフロードだけ3時間ずっと本気で攻め続けたことです。ロードタイヤで土の上を走るのに、パワーはまったく必要ないですから。あ、またレースの話になってすみません(笑)。
昨年、ガルルを辞めてフリーランスになりました。縁あって、バックオフで「林道無事是名馬メンテナンス」という企画を連載したりしてます。これでダートスポーツ、ガルル、バックオフのメジャーオフロード雑誌を制覇です(笑)。それと副業に、中華エアガンのチューニングショップ「Gunsmithバトン」という仕事も始めました。結果、「Gunsmithバトン・オーツカ メタボリックMASA」となるわけです(笑)。そしてついこの前、久々のレーサーに7年落ち、03RM125を格安で買いました。まだ、これぐらいが精一杯ですが、今年はガッツリとレースに出て自分を鍛え、いつかは「WR250RでBAJA1000を制覇する!」を目標に、バリバリ稼いでいきたい、と思っている今日この頃です(笑)。
PH11(広報写真、初代07)
YAMAHA
WR250R
自分はまだWR250Rを所有したことがないんだけど、ガルルで散々テストして、いつかは買うと心に決めている一台。アルミフレーム、完全新設計エンジン、レーサー譲りの足まわり、それでいて新排ガス規制値にも対応、昨今の冷え切ったトレールバイク市場において、よくぞヤマハさんは、こんなすごいマシンを出してくれたとつくづく思う。昔なら他社がすぐにフォロワーを出したんだろうけど、いまのご時世それも厳しいようで、WR250Rはいまだ孤高の存在。でも、250にして70万円という値段も孤高の存在だけに、自分もいまだ買えていないんだけど(笑)
PH12(広報写真、初代、たぶん06黒)
YAMAHA
XT250X
いまだ走っているのを見たことがない人も多いんじゃないでしょうか? というほどマイナー車種のXT250X。都内で通勤していても、自分は2回しか同じXT250Xとすれ違ったことがなかったもの。でも、乗り易くて良いバイクなんですよ。こういうふうに雑誌のインプレで書くと「パワーがないことの言い訳だろ」と思われるのが常ですね(笑)。ホントにパワーはないけど、別に必要ないからパワーはいらないんです。開け始めの絶品トルクを味わうのがXT250Xの正しい楽しみ方。まだ物足りない人はリヤスプロケットを2丁大きくしてみて下さい。だいぶ変わりますよ
PH13
大塚正樹 氏
月刊オートバイ(アルバイト)、月刊ダートスポーツ(副編集長)、月刊ガルル(編集)を経て、現在はフリーのライター&カメラマンとして活動している大塚氏。また昨年、中華エアガンのインポート&チューニングショップ「Gunsmithバトン」(http://gunsmithbaton.com/)もオープンさせている。写真は大塚氏が製作したバトン・サイコガンOICW。毎分4560発のBB弾をを発射するというサバイバルゲームのアルテマウエポンである。今年はRM125で、MCFAJモトクロス、JNCCなどに参戦予定とのこと
この記事へのコメント
買い足したい。(;´Д`)
70万円はやっぱり高嶺の花っすw