私のU4履歴書 2/3

昨日の続きでーす

私のU4履歴書 2/3



P3~4

中見出し
4ストオフロード時代を切り開いた
革新のYZ250Fで遊びまくり!

小見出し
バイク雑誌業界に突入!
「で、どれが速いのよ?」

本文
 大学を卒業すると「実家から歩いて通勤できるから」という理由で、地元大手ゼネコンに就職しました。ここでバイクからいったん離れてしまいます。就職して、はじめは調子良かったんですけど、ウツ病になっちゃって…。なにもできなくなりました。どうしても保守的で体育会系なゼネコンの体質に馴染めなくて浮いてしまい、結局1年で退社。でも辞めたおかげでウツからは回復して、アメリカ在住の仲間と組んで、アウトレット衣料品の輸入販売店を始めました。そのころは商売に頭が一杯でバイクのことは考えてなかったんですけど、この商売がうまく行かなくて、家賃を捻出するために、昼は店舗で店番、深夜はコンビニでバイトの生活。コンビニで働いているときに、立ち読みした(ホントはいけないけど)月刊オートバイの奥付に「アルバイト募集」の告知。そろそろ商売に見切りを付けなきゃな、と思っていたところに「バイクの仕事が出来るなら!」と飛びつき、商売を精算して上京しました。
 東京に持っていったバイクは、近所の知り合いが「もう長いこと乗ってないけどいる?」と言ってくれて5万円で買ったFZR1000。でも、それまで新潟で走っていた自分には都内の交通事情は恐怖で「こんなデカイバイクで通勤はできん…」とNSR125Fを購入。いや~、原二って本当に素晴らしいですね! その後もDASH125R、SONIC125RSと通勤バイクに海外製国産メーカー原二を乗り継ぎました。メインでリッターバイクもいろいろと乗り継いだんですけど、みんなとても重くて暑くて街中では楽しくなかったもので、もっぱら原二ばかり乗っていましたね。それもミッション付きであることが自分のこだわりです。いままでスクーターは買ったことがないのですよ。便利なのはわかりますけど、自分は乗って楽しいのが一番、通勤でも思い切り楽しまないと(笑)
 月刊オートバイのバイトのほうは、上京してみたら、月に2~3回という程度で、とても生活していける話でなく、ひょんなことから友人に紹介された茨城県のオフロード用品ショップ「ウエストウッド」でも掛け持ちのアルバイトを始めました。
 そんなこんなで、まあ日々の暮らしは出来るレベルになったんですけど、当時、Mr.Bikeが主催していた3on3というレースにFZR1000で参戦し、予選で掲示塔の自分のタイムを見ていたらブレーキングポイントを超えてしまい、パニックブレーキで握りゴケ…。左足首を複雑骨折で手術・入院が必要ということで、長野県のサーキットだったんですけど、実家のある新潟まで仲間にバイクごと運んでもらいました。
 入院中に仲間が持ってきてくれた月刊ダートスポーツの奥付に、今度は「編集、社員募集」の告知。月刊オートバイのモーターマガジン社は中途採用の見込みはなさそうだったので、この造形社の告知に飛びつきました。まだ足首が完治してなくて松葉杖、しかも1月だったので新潟は雪でバイクに乗れなかったのですが、仲間に三国峠の向こうまでFZR1000と自分をトランポで運んでもらって、松葉杖を背中に背負ってバイクに乗って、造形社の面接に行きました(笑)。
 そのダートスポーツで「バトン・オーツカ」の芸名を付けました。命名の理由は社長の小学生の息子さんが「大塚さんて、ジミー・バトン(スーパークロスライダー)に似てる」って言ったから。自分では似てるとは思いませんけど(笑)。
 ダートスポーツ編集時代に出会った衝撃的なバイクがYZ250F。4ストモトクロッサーは98年にYZ400Fがデビューしていたんだけど、2スト250・4スト450クラスは普通の人が乗れるレベルのパワーではなかったし、それに4ストだから圧倒的に速いというものでもなかった。でも01年デビューのYZ250Fは、00年の全日本グランプリでエルネスト・フォンセカがデビューライドで圧勝。「乗りやすくて速い」という脅威のマシンだったんです。これでモトクロッサーの4スト化が決定づけられたようなもの、だって自分のようなノービスライダーが乗っても、2スト125より確実に速い。
 当然、雑誌としては注目マシンなら連載企画をするわけで、自分が喜び勇んで立候補! タイトルは、当時、流行っていた電波少年の東大一直線にひっかけて「表彰台一直線」、YZ250Fで表彰台を目指す企画をスタート。MCFAJのノービスクラスに参戦して表彰台、クラス昇格を目指す、というのが当初の目標だったのですが、N1125クラスは激戦区で予選3組みが普通、たまーに予選突破するぐらいで、表彰台なんかとてもとても…。そんな自分を見かねたのか(笑)、MCFAJがノービスより下のプレノービスクラスというのを新設してくれまして、そこで1回だけ3位表彰台に立ちました。レース成績はさっぱりでしたが、その頃流行りだした、グラフィックなどに飛びつき、ひたすら外装カスタムしていきました。ほら、雑誌としてはクライアントの商品の宣伝もしなくちゃならないし(笑)、自分も目立つのは大好きなのでね。でもカスタムは外側だけ、性能のチューニングとかは別にしませんでした。オフロードにおいて、それ以上のパワーは不必要だし、まあもともとレーサーだからめいっぱい出てますもの。もともとオフロードはマシン1、ライダー9ぐらいだと思います。いくらマシンが速くたって、速いライダーにはまったく歯が立ちません。だからこそオフロードは面白いんですよね。ただ、ライダーに合わせたセッティングは重要で、これは企画内でいろいろ試しました。ちょこっと変えることで乗りやすさ=タイムがガラリと変わるのが面白かったですね。
 自分の考えはマシンの速さよりライダーの速さですし、オフロードレースに出ているライダーなら、そんなことは百も承知ですけど、バイク乗りとしては、どのマシンが速いかは、やっぱり話のネタに必要じゃないですか(笑)。スタイルや乗り味、個人の好みで違うのでナンバー1は決められない公道用バイクと違って、レーサーは「速いのが偉い!」ってわかりやすい。なので自分はダートスポーツで、どのマシンが速いのかを決めるタイムアタックのシュートアウトを積極的に企画してました。2ストモトクロッサーから4ストモトクロッサーへの切り替え時期で、各社とも併売していたので、新モデルの一斉比較では、85から450まで、確か15台のタイムアタックをしたことがありました。4tトラック2台、ハイエース2台を使ってバイクを愛知県のモトクロスランド多度まで運んで、ライダー4名で15台、各5周ずつ走りましたから大変な騒ぎでしたね。自分もテストライダーでしたが、そのときギックリ腰になってしまいました…。
 自分はヘタレライダーだけど、レースをやる以上はやっぱり「一人でも抜いて上へ!」が目標。「レースを楽しめればいい」ってのは、なんか言い訳っぽくって嫌なんです、抜かれれば悔しいし、抜けば嬉しいですもの。ライダーが速くならなければならないのは当然ですけど、それに加えて速いマシンに乗る、セッティングをする、チューニングをする、すべてはレースに勝つためです。それを堂々と調べられるのは、雑誌編集の特権ですね(笑)。


PH06(広報写真 01YZ250F)、PH07
YZ250F

01YZ250Fは確かに速かったけど、エンストのしやすさと、再スタート時のかかりにくさもまた有名だった。スーパークロスで、せっかくトップ争いしていたのに、フープスでエンストして、延々とキックし続けるフォンセカの映像がいまでも印象的。でもその始動性も年々改良されていきました。写真の記事は月刊ダートスポーツ04年2月号の「ヒョーショーダイ リローデッド」でこのときは04YZ250F。企画とまったく関係なく、レオンのコスプレ写真を載せたり、ホント我ながら好き勝手やってますね(笑)。目立つのは大好きなんで、マシンも外装カスタムしまくりです


PH08
HONDA
NSR125F

PH09
HONDA
DASH125RS

PH10
HONDA
SONIC125RS

私が通勤に使っていた、海外国産メーカー原二3台。「そうか、自分は軽いバイクが好きなんだ!」といまさらながら気づきました(笑)。これまでリッターバイクも、R100RS、FZR1000、VMAX、ZZ-R1100、S1ライトニング、900SSといろいろ乗ったんだけど、イマイチ思い出がなくて、この原二三兄弟に乗っていた時の軽快な乗り味のほうが鮮明に記憶に残っているもの。DASH、SONICを選んだのは、大学時代、バックパッカーもやっていて、タイが大好きで6回行ったほどなので、あの「カブなのにド派手なフルカウル」っていうタイバイクスタイルに憧れていたのです

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更新日時:2010年03月12日21:11 │バイク
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