BS-COMBAT MASTER 改良版スライドについて
ブローバックハウジング接着方法(前編)はこちら
既に皆様ご存知の通り、去る4月20日に弊社が発売しました BS-COMBAT MASTER CO2GBB につきまして、ブローバック時のスライド破損対策として、ブローバックハウジングの接着固定と、スライド無償配布 のご注文を、5 月 13 日より承っております。
本日までに多くのお客様からお申し込みをいただき、順次受注処理を進めているのですが、その間にも弊社技術陣が破損の原因究明を継続しておりまして、いくつかの新たな事実が分かって参りました。

当初発表しましたご案内文 では、
「ブローバックハウジングとスライドの公差で勘合が緩い個体では、ずれによる衝撃でスライドにダメージを与えていることが判明しました。」
上記のようにお知らせしたのですが、その後製造工場との綿密な調査により、ブローバックハウジングまわりの公差はHOST / STACCATO と変わらない数値で、これ以上追い込んでの射出成型は技術的に不可能 であることがわかりました。


同じ材質で成型している HOST / STACCATO のスライドについては、ブローバックハウジング収容部分が破損したという事例がほとんど確認出来ていない(ゼロではありませんが)ことから、BS-COMBAT MASTER のスライドが破損するのは、ブローバックハウジングに金属製リアサイトの重さが加わっている ことと、アリ溝( リアサイト基部がはまる台形の溝 )の存在 が原因であることは間違いありません。

ただこの問題については、先に公開した当ブログ記事、ブローバックハウジング接着方法 (前編) と (後編) でご紹介した手法により、現行スライドでも 10,000 発以上の連続射撃に耐えられる ことが確認出来ております。
※つまりは、 HOST / STACCATO もブローバックハウジングを接着固定することで、スライドの強度が大きく向上するわけです。
また、この問題とは別に、当ブログこちらの記事 にてお知らせしました通り、タニオコバ 小林太三氏に損傷したスライドを検証していただいた結果、
「現行スライドは"成型時の温度が高すぎた" または "樹脂が溶けた状態が長時間続いた" ため、割れやすくなっている可能性がある。」
とのご指摘をいただいたため、成型時の度管理を厳密にするよう製造工場に指示した上で、現ロットの予備スライドは破棄し、すべて再生産する改良スライドに交換する 方針を固め、5 月下旬に改良スライドが完成、納品される予定でした。

しかしながら、継続的な耐久テストと専用ソフトによる応力解析により、スライド前方両側面のライトニングホールの下側にストレスが集中していることが新たに判明しました。
上述しましたように現行スライドのままでも、ブローバックハウジングの接着固定さえ行えば充分な強度は確保出来るのですが、スライド後部が壊れなくなった分のストレスがライトニングホール部分に集中し、将来的にそこから破損する可能性が充分に考えられます。

この問題をわかっていながら、再生産したスライドを 「 改良版 」 と謳うのでは、弊社を信じて無償配布やハウジング固定を申し込んでくださっている多くのお客様に、合わせる顔がございません。
上の画像は 3DCAD 設計図のスクリーンショットですが、ご覧のように ライトニングホール下部内側の肉厚を増す設計変更と、金型修正 の断行を決定いたしました。
ただこの判断により、5 月下旬を予定していた改良版スライドの納品が遅れるため、現在お申込みいただいているスライド無償配布とハウジング固定ご依頼分の返送が、6 月中旬から下旬あたり にずれ込む形となってしまいます。
BS-COMBAT MASTER をお買い求めいただいたお客様には、この上大変なご迷惑をおかけいたしますが、より完全な製品をお届けするための金型改修ですので、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
『BS-COMBAT MASTER ブローバックハウジング固定・スライド無償配布』は、お手数ですが、直売店 Gunsmith BATON のメニューからお申込み下さい。

スライドの改良生産品は6 月中旬~下旬ですので、パーツが届き次第、迅速に作業し発送させていただきます。ご迷惑をおかけしたうえに、お待たせしてしまい誠に申し訳ございません。あらためまして、弊社の不手際により多大なるご迷惑をおかけしてしまったことを、社員一同、心よりお詫び申し上げます。
既に皆様ご存知の通り、去る4月20日に弊社が発売しました BS-COMBAT MASTER CO2GBB につきまして、ブローバック時のスライド破損対策として、ブローバックハウジングの接着固定と、スライド無償配布 のご注文を、5 月 13 日より承っております。
本日までに多くのお客様からお申し込みをいただき、順次受注処理を進めているのですが、その間にも弊社技術陣が破損の原因究明を継続しておりまして、いくつかの新たな事実が分かって参りました。

当初発表しましたご案内文 では、
「ブローバックハウジングとスライドの公差で勘合が緩い個体では、ずれによる衝撃でスライドにダメージを与えていることが判明しました。」
上記のようにお知らせしたのですが、その後製造工場との綿密な調査により、ブローバックハウジングまわりの公差はHOST / STACCATO と変わらない数値で、これ以上追い込んでの射出成型は技術的に不可能 であることがわかりました。


同じ材質で成型している HOST / STACCATO のスライドについては、ブローバックハウジング収容部分が破損したという事例がほとんど確認出来ていない(ゼロではありませんが)ことから、BS-COMBAT MASTER のスライドが破損するのは、ブローバックハウジングに金属製リアサイトの重さが加わっている ことと、アリ溝( リアサイト基部がはまる台形の溝 )の存在 が原因であることは間違いありません。

ただこの問題については、先に公開した当ブログ記事、ブローバックハウジング接着方法 (前編) と (後編) でご紹介した手法により、現行スライドでも 10,000 発以上の連続射撃に耐えられる ことが確認出来ております。
※つまりは、 HOST / STACCATO もブローバックハウジングを接着固定することで、スライドの強度が大きく向上するわけです。
また、この問題とは別に、当ブログこちらの記事 にてお知らせしました通り、タニオコバ 小林太三氏に損傷したスライドを検証していただいた結果、
「現行スライドは"成型時の温度が高すぎた" または "樹脂が溶けた状態が長時間続いた" ため、割れやすくなっている可能性がある。」
とのご指摘をいただいたため、成型時の度管理を厳密にするよう製造工場に指示した上で、現ロットの予備スライドは破棄し、すべて再生産する改良スライドに交換する 方針を固め、5 月下旬に改良スライドが完成、納品される予定でした。

しかしながら、継続的な耐久テストと専用ソフトによる応力解析により、スライド前方両側面のライトニングホールの下側にストレスが集中していることが新たに判明しました。
上述しましたように現行スライドのままでも、ブローバックハウジングの接着固定さえ行えば充分な強度は確保出来るのですが、スライド後部が壊れなくなった分のストレスがライトニングホール部分に集中し、将来的にそこから破損する可能性が充分に考えられます。

この問題をわかっていながら、再生産したスライドを 「 改良版 」 と謳うのでは、弊社を信じて無償配布やハウジング固定を申し込んでくださっている多くのお客様に、合わせる顔がございません。
上の画像は 3DCAD 設計図のスクリーンショットですが、ご覧のように ライトニングホール下部内側の肉厚を増す設計変更と、金型修正 の断行を決定いたしました。
ただこの判断により、5 月下旬を予定していた改良版スライドの納品が遅れるため、現在お申込みいただいているスライド無償配布とハウジング固定ご依頼分の返送が、6 月中旬から下旬あたり にずれ込む形となってしまいます。
BS-COMBAT MASTER をお買い求めいただいたお客様には、この上大変なご迷惑をおかけいたしますが、より完全な製品をお届けするための金型改修ですので、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
『BS-COMBAT MASTER ブローバックハウジング固定・スライド無償配布』は、お手数ですが、直売店 Gunsmith BATON のメニューからお申込み下さい。

スライドの改良生産品は6 月中旬~下旬ですので、パーツが届き次第、迅速に作業し発送させていただきます。ご迷惑をおかけしたうえに、お待たせしてしまい誠に申し訳ございません。あらためまして、弊社の不手際により多大なるご迷惑をおかけしてしまったことを、社員一同、心よりお詫び申し上げます。