BS-COMBAT MASTER CO2GBB ブローバックハウジングの接着固定方法(前編)
BATON's blog 読者の皆様おはようございます、バトン店長のデイヴ金子でございます。
当ブログを始め、弊社ネットショップ、ツイッター等でもお知らせしております、弊社製品 BS-COMBAT MASTER CO2GBB のスライド破損につきまして、お客様には大変なご迷惑ならびにご面倒をおかけしてしまい、まことに申し訳ございません。
現在、こちらのページ にて改良スライドの無償配布と、弊社でのブローバックハウジング固定(改良スライドへの交換を含む)を承っているのですが、当記事では 改良スライドにブローバックハウジングを接着固定するための具体的な手法 をご紹介したいと思います。
可能な限り詳しくご解説するため、ちょっと長めの記事になっていますが、是非最後までご覧くださいませ。
※ブローバックハウジング接着後も分解出来ます。分解方法は後編でご紹介しております。
※当記事の写真は、現行ロットのスライドとブローバックハウジングを使用して撮影したものです。現行ロットで当記事の接着固定を行うことでも、充分な強度が得られることを確認しております。
ではまず、接着剤を塗布する部分を確認いたしましょう。画像中、赤く色を付けた部分にご注目ください。


お手元にスライドを用意していただくとわかりやすいかと思いますが、エジェクションポートの後方内側にある、幅の広い窪みの底面ですね。この部分、左右両側ともに接着剤を塗布します。

リアサイトがハマるアリ溝の底面にも塗布します。スライド側については以上です。


ブローバックハウジング側ではまず、上面のアーチ状部分の片側と、リアサイト基部がはまる円形の窪み部分に塗布します。
文章だとちょっと伝わりにくいと思いますが、画像でおわかりいただけるでしょうか。

リアサイト基部がはまる窪み部分は、こちらの方が良くわかりますね。さらに、背面にあたる部分の上側にも塗布します。
接着剤を塗布する部分は以上ですが、逆に 接着剤が付いてはいけない場所 を以下にご紹介いたします。



これらの画像で一目瞭然だとは思いますが、黄色く塗った部分に接着剤が付着すると、シリンダーASSYの動作が妨げられ、正常に動作しなくなります ので、接着剤を塗布する場所と量には充分な注意が必要となります。

ではいよいよ、スライドとブローバックハウジングを実際に接着して行きましょう。
弊社でいくつかの製品を試した結果、誰もが知っているセメダイン社のエポキシ系接着剤、セメダインハイスーパー30 が最も使いやすく効果が高かったので、こちらを使用いたします。

エポキシ系接着剤は二液混合タイプといって、主剤( A 液 )と硬化剤( B 液 )を等量混ぜ合わせることで硬化する特性を持っています。
その、混ぜ合わせるためのパレットとして、5 cm 角程度の段ボールの切れ端にクラフトテープを貼ったものを用意しました。これならどこのご家庭にもありそうですからね。

この即席パレットの上に、まずは主剤の A 液を適量絞り出します。歯磨き粉を歯ブラシの上に絞り出す要領ですね。

同様に硬化剤の B 液を絞り出すのですが、ご覧のようにそれぞれ 2 cm 程度あれば、今回の作業に必要な量は充分賄えます。
尚この際、B 液チューブの出口に A 液が付着すると、次回使う時にキャップが外れなくなる恐れがありますので、画像のように両者がある程度離れた場所に絞り出してくださいませ。

上のように等量絞り出した主剤と硬化剤を、つまようじの先で素早く混ぜ合わせます。セメダインハイスーパー30 は、その名の通り 30 分で硬化するので、さほど慌てる必要はありません。

完全に混ぜ合わさると、画像のように白く濁った状態になります。この際、主剤と硬化剤が充分に混ざっていないとしっかり硬化してくれないので、とにかく良く混ぜましょう。


接着剤の準備が出来たら、先にご覧いただいた場所に手早く塗布して行くのですが、画像を参考に、適量の接着剤を塗布 してください。
多く塗り過ぎると作動に関わる部分に流れてしまいますし、少なすぎると充分な接着効果が得られませんからね。

リアサイト基部がはまるアリ溝底部は、ご覧のようにごく少量塗布すれば充分です。

ブローバックハウジング上面のアーチ状部分は比較的多めに塗布しますが、これも多過ぎると動作部分にはみ出してしまうので、適量を見極めることが必要です。

リアサイト基部がはまる窪み部分は、接着剤を窪みに満たすイメージでOKです。

背面上部はこの程度。ダミーファイアリングピンを差し込む穴に接着剤がはみ出さないよう注意したいところです。

必要な部分に接着剤を塗布したら、まずはリアサイトをスライドに取り付けます。

まずリアサイト上面を持ち上げ、スライドに対して右側から滑り込ませるようにして、リアサイト基部をアリ溝にはめ込みます。
この作業はちょっとしたコツを要するので、接着剤を塗る前にリハーサルしておくと良いでしょう。

この際、左側のアリ溝部分に、リアサイトに押された接着剤がはみ出しますが・・・

硬化が始まる前にティッシュ等で素早く拭き取れば、ご覧の通り痕が残ることはありません。
この後、ブローバックハウジングをスライドにはめ込むのですが、リアサイトがずれないよう、マスキングテープ等で押さえておくと良いですね。


リアサイトをスライドに組付けたら、ブローバックハウジングにハウジングスプリングをセットします。この際、スプリング内にロッドが刺さっている方が銃口側 になりますので、間違えないようくれぐれも注意してください。

ハウジングスプリングが外れないよう注意しつつ、ブローバックハウジングをスライド内にはめ込みます。この際、あまりガチャガチャやっていると接着剤が余計なところに回ってしまいますので、スムーズにはめ込めるよう、接着剤を塗る前にリハーサルしておくことを強くお勧めいたします。

スライド内にブローバックハウジングをセット出来たら、両者の隙間から接着剤がはみ出していないかを目視確認し、もしはみ出していたらティッシュ等で拭き取ります。
しかる後、シリンダーを銃口側に軽く引っ張り、スプリングのテンションでスムーズに元に戻るかを確認します。
もし、大量の接着剤があちこちからはみ出していたり、シリンダーがまともに動かないといった場合は、接着剤の塗り過ぎと思われますが、接着剤が硬化してからのリカバーが可能ですので、そのまま放置しておきましょう。

余分なはみ出しが無く、シリンダーもスムーズに動くことが確認出来ましたら、ブローバックハウジングを正しい位置に固定するため、スライドストップブラケットを取り付けてネジ止めします。

同様に、リアサイトも 2 本のネジでしっかり固定します。

尚、当記事ではこの後、分解方法をご紹介するため使用していませんが、スライドストップブラケットとリアサイトを固定するためのネジには、必ずネジロック材を塗布してください。
BS-COMBAT MASTER に限らず、弊社 CO2GBB シリーズ はリコイルショックが強く、衝撃でネジが緩みやすいので、ネジロック材は必須です。

最後にダミーファイアリングピンASSYも組付けて、接着剤の完全硬化まで放置します。
尚、エポキシ系接着剤は気温が高いと硬化時間が若干短くなりますので、これからの季節は出来るだけ素早く作業を行う必要があるでしょう。
そういった意味でも、事前に接着剤を塗布する場所を良く確認しておくこと と、パーツ組み込みのリハーサルを行っておくこと はとても重要だと思います。
以上、BS-COMBAT MASTER のスライドとブローバックハウジングの接着固定方法をご紹介いたしました。
スライド無償配布をお申し込みいただいている皆様には、改良スライドがお手元に届きましたら、これらの作業を行っていただくことになるのですが、「 記事を読んだら、接着する自信がなくなった 」 とおっしゃる向きもあるかもしれません。
そういった場合は弊社の登録情報を、スライド無償配布から、BS-COMBAT MASTER をお送りいただいての接着固定に変更 させていただきます( 無論、送料等はすべて弊社が負担します )ので、お気軽にご連絡くださいますようお願いいたします。
また、後編の『分解方法の記事』も合わせてご確認ください。
『BS-COMBAT MASTER ブローバックハウジング固定・スライド無償配布』は、お手数ですが、直売店 Gunsmith BATON のメニューからお申込み下さい。

スライドの再生産品は5月下旬納品予定ですので、パーツが届き次第、迅速に作業し発送させていただきます。ご迷惑をおかけしたうえに、お待たせしてしまい誠に申し訳ございません。あらためまして、弊社の不手際により多大なるご迷惑をおかけしてしまったことを、社員一同、心よりお詫び申し上げます。
当ブログを始め、弊社ネットショップ、ツイッター等でもお知らせしております、弊社製品 BS-COMBAT MASTER CO2GBB のスライド破損につきまして、お客様には大変なご迷惑ならびにご面倒をおかけしてしまい、まことに申し訳ございません。
現在、こちらのページ にて改良スライドの無償配布と、弊社でのブローバックハウジング固定(改良スライドへの交換を含む)を承っているのですが、当記事では 改良スライドにブローバックハウジングを接着固定するための具体的な手法 をご紹介したいと思います。
可能な限り詳しくご解説するため、ちょっと長めの記事になっていますが、是非最後までご覧くださいませ。
※ブローバックハウジング接着後も分解出来ます。分解方法は後編でご紹介しております。
※当記事の写真は、現行ロットのスライドとブローバックハウジングを使用して撮影したものです。現行ロットで当記事の接着固定を行うことでも、充分な強度が得られることを確認しております。
ではまず、接着剤を塗布する部分を確認いたしましょう。画像中、赤く色を付けた部分にご注目ください。


お手元にスライドを用意していただくとわかりやすいかと思いますが、エジェクションポートの後方内側にある、幅の広い窪みの底面ですね。この部分、左右両側ともに接着剤を塗布します。

リアサイトがハマるアリ溝の底面にも塗布します。スライド側については以上です。


ブローバックハウジング側ではまず、上面のアーチ状部分の片側と、リアサイト基部がはまる円形の窪み部分に塗布します。
文章だとちょっと伝わりにくいと思いますが、画像でおわかりいただけるでしょうか。

リアサイト基部がはまる窪み部分は、こちらの方が良くわかりますね。さらに、背面にあたる部分の上側にも塗布します。
接着剤を塗布する部分は以上ですが、逆に 接着剤が付いてはいけない場所 を以下にご紹介いたします。



これらの画像で一目瞭然だとは思いますが、黄色く塗った部分に接着剤が付着すると、シリンダーASSYの動作が妨げられ、正常に動作しなくなります ので、接着剤を塗布する場所と量には充分な注意が必要となります。

ではいよいよ、スライドとブローバックハウジングを実際に接着して行きましょう。
弊社でいくつかの製品を試した結果、誰もが知っているセメダイン社のエポキシ系接着剤、セメダインハイスーパー30 が最も使いやすく効果が高かったので、こちらを使用いたします。

エポキシ系接着剤は二液混合タイプといって、主剤( A 液 )と硬化剤( B 液 )を等量混ぜ合わせることで硬化する特性を持っています。
その、混ぜ合わせるためのパレットとして、5 cm 角程度の段ボールの切れ端にクラフトテープを貼ったものを用意しました。これならどこのご家庭にもありそうですからね。

この即席パレットの上に、まずは主剤の A 液を適量絞り出します。歯磨き粉を歯ブラシの上に絞り出す要領ですね。

同様に硬化剤の B 液を絞り出すのですが、ご覧のようにそれぞれ 2 cm 程度あれば、今回の作業に必要な量は充分賄えます。
尚この際、B 液チューブの出口に A 液が付着すると、次回使う時にキャップが外れなくなる恐れがありますので、画像のように両者がある程度離れた場所に絞り出してくださいませ。

上のように等量絞り出した主剤と硬化剤を、つまようじの先で素早く混ぜ合わせます。セメダインハイスーパー30 は、その名の通り 30 分で硬化するので、さほど慌てる必要はありません。

完全に混ぜ合わさると、画像のように白く濁った状態になります。この際、主剤と硬化剤が充分に混ざっていないとしっかり硬化してくれないので、とにかく良く混ぜましょう。


接着剤の準備が出来たら、先にご覧いただいた場所に手早く塗布して行くのですが、画像を参考に、適量の接着剤を塗布 してください。
多く塗り過ぎると作動に関わる部分に流れてしまいますし、少なすぎると充分な接着効果が得られませんからね。

リアサイト基部がはまるアリ溝底部は、ご覧のようにごく少量塗布すれば充分です。

ブローバックハウジング上面のアーチ状部分は比較的多めに塗布しますが、これも多過ぎると動作部分にはみ出してしまうので、適量を見極めることが必要です。

リアサイト基部がはまる窪み部分は、接着剤を窪みに満たすイメージでOKです。

背面上部はこの程度。ダミーファイアリングピンを差し込む穴に接着剤がはみ出さないよう注意したいところです。

必要な部分に接着剤を塗布したら、まずはリアサイトをスライドに取り付けます。

まずリアサイト上面を持ち上げ、スライドに対して右側から滑り込ませるようにして、リアサイト基部をアリ溝にはめ込みます。
この作業はちょっとしたコツを要するので、接着剤を塗る前にリハーサルしておくと良いでしょう。

この際、左側のアリ溝部分に、リアサイトに押された接着剤がはみ出しますが・・・

硬化が始まる前にティッシュ等で素早く拭き取れば、ご覧の通り痕が残ることはありません。
この後、ブローバックハウジングをスライドにはめ込むのですが、リアサイトがずれないよう、マスキングテープ等で押さえておくと良いですね。


リアサイトをスライドに組付けたら、ブローバックハウジングにハウジングスプリングをセットします。この際、スプリング内にロッドが刺さっている方が銃口側 になりますので、間違えないようくれぐれも注意してください。

ハウジングスプリングが外れないよう注意しつつ、ブローバックハウジングをスライド内にはめ込みます。この際、あまりガチャガチャやっていると接着剤が余計なところに回ってしまいますので、スムーズにはめ込めるよう、接着剤を塗る前にリハーサルしておくことを強くお勧めいたします。

スライド内にブローバックハウジングをセット出来たら、両者の隙間から接着剤がはみ出していないかを目視確認し、もしはみ出していたらティッシュ等で拭き取ります。
しかる後、シリンダーを銃口側に軽く引っ張り、スプリングのテンションでスムーズに元に戻るかを確認します。
もし、大量の接着剤があちこちからはみ出していたり、シリンダーがまともに動かないといった場合は、接着剤の塗り過ぎと思われますが、接着剤が硬化してからのリカバーが可能ですので、そのまま放置しておきましょう。

余分なはみ出しが無く、シリンダーもスムーズに動くことが確認出来ましたら、ブローバックハウジングを正しい位置に固定するため、スライドストップブラケットを取り付けてネジ止めします。

同様に、リアサイトも 2 本のネジでしっかり固定します。

尚、当記事ではこの後、分解方法をご紹介するため使用していませんが、スライドストップブラケットとリアサイトを固定するためのネジには、必ずネジロック材を塗布してください。
BS-COMBAT MASTER に限らず、弊社 CO2GBB シリーズ はリコイルショックが強く、衝撃でネジが緩みやすいので、ネジロック材は必須です。

最後にダミーファイアリングピンASSYも組付けて、接着剤の完全硬化まで放置します。
尚、エポキシ系接着剤は気温が高いと硬化時間が若干短くなりますので、これからの季節は出来るだけ素早く作業を行う必要があるでしょう。
そういった意味でも、事前に接着剤を塗布する場所を良く確認しておくこと と、パーツ組み込みのリハーサルを行っておくこと はとても重要だと思います。
以上、BS-COMBAT MASTER のスライドとブローバックハウジングの接着固定方法をご紹介いたしました。
スライド無償配布をお申し込みいただいている皆様には、改良スライドがお手元に届きましたら、これらの作業を行っていただくことになるのですが、「 記事を読んだら、接着する自信がなくなった 」 とおっしゃる向きもあるかもしれません。
そういった場合は弊社の登録情報を、スライド無償配布から、BS-COMBAT MASTER をお送りいただいての接着固定に変更 させていただきます( 無論、送料等はすべて弊社が負担します )ので、お気軽にご連絡くださいますようお願いいたします。
また、後編の『分解方法の記事』も合わせてご確認ください。
接着したブローバックハウジングの分解方法(後編 )はこちら
『BS-COMBAT MASTER ブローバックハウジング固定・スライド無償配布』は、お手数ですが、直売店 Gunsmith BATON のメニューからお申込み下さい。

スライドの再生産品は5月下旬納品予定ですので、パーツが届き次第、迅速に作業し発送させていただきます。ご迷惑をおかけしたうえに、お待たせしてしまい誠に申し訳ございません。あらためまして、弊社の不手際により多大なるご迷惑をおかけしてしまったことを、社員一同、心よりお詫び申し上げます。