BS-COMBAT MASTER CO2GBB ブローバックハウジング接着後の分解方法(後編)
ブローバックハウジング接着方法(前編)はこちら
BATON's blog 読者の皆様おはようございます、バトン店長のデイヴ金子でございます。
先の記事 に続きまして、エポキシ系接着剤で接着固定したスライドとブローバックハウジングの分解方法 をご紹介いたします。
接着固定後に分解する予定は無いとおっしゃる方にも役立つ情報を書いておりますので、BS-COMBAT MASTER オーナーの皆様は 接着固定作業に着手する前に、どうか最後までお読みくださいませ。
まずはスライドストップブラケットを固定している銀色のネジを外します。この際、サイズの合ったプラスドライバーを使わないとネジが外れないばかりか、ネジ溝が潰れて(なめて)しまうことがありますので、適合する道具を持っていない場合は無理に作業を行わないようご注意ください。
次にリアサイトを取り外すため、リアサイトブレードを下に押し付けながら、エレベーション調整用のマイナスネジを外します。
リアサイトブレードを下に押し付けるのは、サイトを持ち上げているスプリングのテンションを切るためなので、ある程度ネジを緩めたら手を離しても大丈夫です。
上記のネジが外れたらサイトを上に開いて、隠されている六角穴付きボタンボルトを外します。この際、エレベーション用の小さいスプリングが出て来ますので、紛失しないよう注意してください。
ダミーファイアリングピンASSY も分解しておきます。中央に見えるピンと同じか、より細い道具でピンを押し込み、穴の開いたスチール板を下にスライドさせることで分解出来るのですが、スプリングの力でピンが飛び出して来ますので、覗き込みながらの作業は厳禁です。
上述のところまで分解したら、いよいよブローバックハウジングを取り外しますが、さすがに文章だけではお伝え出来ないので、簡単な動画を作ってみました。
必要な情報だけの地味な動画ですが、是非ご覧くださいませ。
ご覧のように、スライドを両側に開くようにしてハウジングとの接着を剥がし、リアサイト基部のネジ穴からつつき出すことでハウジングを取り出しているわけですね。
ちなみに動画冒頭、ダミーファイアリングピンASSYを分解せずに左右に開く作業をやっちゃっているのですが、この直後に気付き、分解してからハウジングを取り外しております(汗)
上記の手順で取り外したブローバックハウジングがこちらです。スライドとの隙間に押しつぶされた接着剤が、広がったまま硬化しているのがおわかりいただけるでしょうか。
ちなみに、白く濁っている部分はスライドから取り外す際に、接着剤とブローバックハウジングの間に空気が入った(剥がれた)場所です。
上の動画で、ブローバックハウジング表面の接着剤がペロリと捲れているのが映っていますよね。
接着剤が付いてはいけない場所はしっかり避けられているのが確認出来る画像ですね。塗布する際の量が適切であれば、このように理想的な状態が得られます。
半透明の被膜になった、硬化したエポキシ系接着剤の厚みは 1 mm に満たないものですが、この隙間によってスライドに衝撃が加わり、破損を招いていたということですね。
ハウジング後半部はこのような状態です。このように、わずかな隙間にエポキシ系接着剤が充填されることで、ブローバック時にかかるスライドへの負荷が大幅に減少するのです。
リアサイトのアリ溝部分底部にも、薄皮一枚程度のエポキシ系接着剤が付いています。
尚、上で書き忘れましたが、スライドからブローバックハウジングを取り出した後にリアサイト基部を左側から軽く叩けば、スライドからリアサイトがぽろりと外れます。
ちなみに、ブローバックハウジングを取り出したスライドの内側を見ると、接着剤は一切付着しておらず、キレイに剥がれていることがわかります。
エポキシ系接着剤にも様々な種類があるのですが、今回作業に使用した セメダインハイスーパー30 はその特性上、スライドを成型している強化樹脂と、表面がツルツルしているブローバックハウジングにに強く食いつくことが無いため、完全硬化した後も本記事のように剥がすことが出来るわけです。
本記事の作成にあたり、まず接着剤の適切な量や作業手順を確認するため、前回の記事でご紹介した接着固定作業と、本記事の分解作業のリハーサルを行っているのですが、手法を確認した後に硬化した接着剤をすべて取り除いて、初期状態に戻しています。
前回記事で、「 接着に失敗してもリカバー出来ます 」 と書いたのは、硬化した後でも接着剤が容易に除去出来るため だったのですね。
こちらは前回記事で混ぜ合わせたエポキシ系接着剤の余った分を、段ボール&クラフトテープの簡易パレットからぺりっと剥がしたところです。
混合作業からまる一日以上経過して尚、硬化した接着剤には弾性があり、ショックアブソーバーとしても有効なことが想像出来ます。
こう書くと、そんなに簡単に剥がれる接着剤が役に立つのか と思われる向きもあるかと思いますが、現在流通、またはお客様のお手元にある 現行ロットのスライドとブローバックハウジング をこのセメダインハイスーパー30 で接着固定することで、10,000 発以上のブローバックに耐えられる ことが確認出来ております。
手前勝手なご提案かもしれませんが、スライド無償配布をお申し込みいただき、お手元に BS-COMBAT MASTER があるお客様は、リハーサルも兼ねて現行ロットでの接着固定をお試しになってはいかがでしょうか。
少なくとも改良スライドがお手元に届くまでの間、破損を心配することなくブローバックをお楽しみいただけると思いますので、本日公開しました 2 本の記事を参考に、ご検討いただけましたら幸いです。
『BS-COMBAT MASTER ブローバックハウジング固定・スライド無償配布』は、お手数ですが、直売店 Gunsmith BATON のメニューからお申込み下さい。
スライドの再生産品は5月下旬納品予定ですので、パーツが届き次第、迅速に作業し発送させていただきます。ご迷惑をおかけしたうえに、お待たせしてしまい誠に申し訳ございません。あらためまして、弊社の不手際により多大なるご迷惑をおかけしてしまったことを、社員一同、心よりお詫び申し上げます。
BATON's blog 読者の皆様おはようございます、バトン店長のデイヴ金子でございます。
先の記事 に続きまして、エポキシ系接着剤で接着固定したスライドとブローバックハウジングの分解方法 をご紹介いたします。
接着固定後に分解する予定は無いとおっしゃる方にも役立つ情報を書いておりますので、BS-COMBAT MASTER オーナーの皆様は 接着固定作業に着手する前に、どうか最後までお読みくださいませ。
まずはスライドストップブラケットを固定している銀色のネジを外します。この際、サイズの合ったプラスドライバーを使わないとネジが外れないばかりか、ネジ溝が潰れて(なめて)しまうことがありますので、適合する道具を持っていない場合は無理に作業を行わないようご注意ください。
次にリアサイトを取り外すため、リアサイトブレードを下に押し付けながら、エレベーション調整用のマイナスネジを外します。
リアサイトブレードを下に押し付けるのは、サイトを持ち上げているスプリングのテンションを切るためなので、ある程度ネジを緩めたら手を離しても大丈夫です。
上記のネジが外れたらサイトを上に開いて、隠されている六角穴付きボタンボルトを外します。この際、エレベーション用の小さいスプリングが出て来ますので、紛失しないよう注意してください。
ダミーファイアリングピンASSY も分解しておきます。中央に見えるピンと同じか、より細い道具でピンを押し込み、穴の開いたスチール板を下にスライドさせることで分解出来るのですが、スプリングの力でピンが飛び出して来ますので、覗き込みながらの作業は厳禁です。
上述のところまで分解したら、いよいよブローバックハウジングを取り外しますが、さすがに文章だけではお伝え出来ないので、簡単な動画を作ってみました。
必要な情報だけの地味な動画ですが、是非ご覧くださいませ。
ご覧のように、スライドを両側に開くようにしてハウジングとの接着を剥がし、リアサイト基部のネジ穴からつつき出すことでハウジングを取り出しているわけですね。
ちなみに動画冒頭、ダミーファイアリングピンASSYを分解せずに左右に開く作業をやっちゃっているのですが、この直後に気付き、分解してからハウジングを取り外しております(汗)
上記の手順で取り外したブローバックハウジングがこちらです。スライドとの隙間に押しつぶされた接着剤が、広がったまま硬化しているのがおわかりいただけるでしょうか。
ちなみに、白く濁っている部分はスライドから取り外す際に、接着剤とブローバックハウジングの間に空気が入った(剥がれた)場所です。
上の動画で、ブローバックハウジング表面の接着剤がペロリと捲れているのが映っていますよね。
接着剤が付いてはいけない場所はしっかり避けられているのが確認出来る画像ですね。塗布する際の量が適切であれば、このように理想的な状態が得られます。
半透明の被膜になった、硬化したエポキシ系接着剤の厚みは 1 mm に満たないものですが、この隙間によってスライドに衝撃が加わり、破損を招いていたということですね。
ハウジング後半部はこのような状態です。このように、わずかな隙間にエポキシ系接着剤が充填されることで、ブローバック時にかかるスライドへの負荷が大幅に減少するのです。
リアサイトのアリ溝部分底部にも、薄皮一枚程度のエポキシ系接着剤が付いています。
尚、上で書き忘れましたが、スライドからブローバックハウジングを取り出した後にリアサイト基部を左側から軽く叩けば、スライドからリアサイトがぽろりと外れます。
ちなみに、ブローバックハウジングを取り出したスライドの内側を見ると、接着剤は一切付着しておらず、キレイに剥がれていることがわかります。
エポキシ系接着剤にも様々な種類があるのですが、今回作業に使用した セメダインハイスーパー30 はその特性上、スライドを成型している強化樹脂と、表面がツルツルしているブローバックハウジングにに強く食いつくことが無いため、完全硬化した後も本記事のように剥がすことが出来るわけです。
本記事の作成にあたり、まず接着剤の適切な量や作業手順を確認するため、前回の記事でご紹介した接着固定作業と、本記事の分解作業のリハーサルを行っているのですが、手法を確認した後に硬化した接着剤をすべて取り除いて、初期状態に戻しています。
前回記事で、「 接着に失敗してもリカバー出来ます 」 と書いたのは、硬化した後でも接着剤が容易に除去出来るため だったのですね。
こちらは前回記事で混ぜ合わせたエポキシ系接着剤の余った分を、段ボール&クラフトテープの簡易パレットからぺりっと剥がしたところです。
混合作業からまる一日以上経過して尚、硬化した接着剤には弾性があり、ショックアブソーバーとしても有効なことが想像出来ます。
こう書くと、そんなに簡単に剥がれる接着剤が役に立つのか と思われる向きもあるかと思いますが、現在流通、またはお客様のお手元にある 現行ロットのスライドとブローバックハウジング をこのセメダインハイスーパー30 で接着固定することで、10,000 発以上のブローバックに耐えられる ことが確認出来ております。
手前勝手なご提案かもしれませんが、スライド無償配布をお申し込みいただき、お手元に BS-COMBAT MASTER があるお客様は、リハーサルも兼ねて現行ロットでの接着固定をお試しになってはいかがでしょうか。
少なくとも改良スライドがお手元に届くまでの間、破損を心配することなくブローバックをお楽しみいただけると思いますので、本日公開しました 2 本の記事を参考に、ご検討いただけましたら幸いです。
『BS-COMBAT MASTER ブローバックハウジング固定・スライド無償配布』は、お手数ですが、直売店 Gunsmith BATON のメニューからお申込み下さい。
スライドの再生産品は5月下旬納品予定ですので、パーツが届き次第、迅速に作業し発送させていただきます。ご迷惑をおかけしたうえに、お待たせしてしまい誠に申し訳ございません。あらためまして、弊社の不手際により多大なるご迷惑をおかけしてしまったことを、社員一同、心よりお詫び申し上げます。