まずは空になっていた CO2 12g カートリッジをマガジン内から取り出します。何の問題もなくスルリと取り出すことが出来ました。
取り出した CO2 12g カートリッジを観察すると、画像のとおり特に変わった様子はありません。CO2GBBユーザーの皆様ならおわかりになるかと思いますが、いたって普通の空カートリッジですよね。
そこで、カートリッジホルダーガスケットの状態を確認すべく、G17 マガジンの中から G17-CM-04 CO2カートリッジホルダー を取り出したところ、CO2 ガスが抜けていた原因が判明しました。
CO2カートリッジホルダーとマガジン内部の気密を保つための O リングが、ご覧のとおり千切れてしまっていたのです。
千切れた部分を良く見ると O リングがよじれており、むしり取られたような破片が転がり出て来ました。状況から見て、CO2 ガスの圧力が異常に高まったことでこの部分が耐えられなくなり、O リングが千切れ飛んで CO2 ガスが放出されてしまったと考えて間違いないでしょう。
この事実から、何等かの理由でマガジンが高温になったとしても、マガジン本体や CO2 カートリッジが破裂するようなことはなく、O リングが千切れて高圧になったガスが放出される ことがわかりました。 言うなれば、O リングが安全弁の役割を果たしたわけですね。
しかしながら、もしこの際にマガジンを手に持っていたとしたら、突然噴出する CO2 ガスで何等かの怪我をする可能性も考えられますので、マガジンの温度管理には充分に注意したいところです。
一旦バルブが叩けないほどの高温になっても、ここまで冷えれば問題なく動作することがわかりました。NL マガジンの方は何故 CO2カートリッジホルダーの O リングが千切れなかったのかについては不明ですが、たまたま大丈夫だっただけという可能性もありますので、G17 マガジン同様、しっかり温度管理を行っていただきたいところですね。
以上、1911 CO2 マガジン Type-NL と、GLOCK G17 CO2マガジン を例にとった高温下での動作テストの結果でした。
30 分程度屋外に放置しただけで、これだけのトラブルが起きることを考えると、サバゲーの休憩時間にちょっとぐらいは・・・などと油断することがいかに危険かがおわかりいただけたと思います。
ちなみに、今回のテストで千切れてしまったG17 マガジンの O リングは、単体での販売を行っていないため、G17-CM-04 CO2カートリッジホルダー 1,100円(税込) をお買い求めいただいた上で交換することになってしまいます。
お財布へのダメージを避ける上でも、この夏の CO2 マガジンの温度管理には、くれぐれもご注意くださいますようお願いいたします。