調整内容レポート その21 (LCT PP-19-01 Vityaz : 後編)

Gunsmithバトン基本調整内容レポート、LCT PP-19-01 Vityazの後編をお届けいたします。前編はこちら中編はこちら


調整内容レポート その21 (LCT PP-19-01 Vityaz : 後編)

シム調整とスイッチへの接点グリス塗布を終えたところで、シリンダーまわりの調整に移ります。画像は、Vityazのメカボックスに組み込まれていたシリンダー周辺パーツです。シリンダーの表面には放熱用と思われる細かいリブが設けられていますが、装飾用のモールドといったところでしょうか。


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シリンダーヘッドは、アルミ削り出しのものが奢られています。中央のエアーノズルがヘッドと一体で造られているので、強度と気密性の高さが期待出来ますね。



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エアシールノズルもまた、ジュラコンの削り出し品という贅沢さです。担当チューナーによれば、先端の絞り具合が良く、カスタムパーツ並みのクオリティとのことでした。



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ピストンがまたフルメタルティースで、アルミ削り出しのピストンヘッドを採用という、フルハウスカスタム並みの豪華さです。もともとのお値段が高価なのも頷ける高級仕様ですね。



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ちなみにこちらは、アルミ製ピストンヘッドの前面。吸気穴が6個、丁寧な加工で開けられています。



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タペットプレートは白い樹脂製で、Ver.3互換タイプを採用。柔軟性のある樹脂で成型されています。上記のシリンダー周りとタペットプレートは、精度的にもまったく問題無い品質なので、それぞれにグリスを塗布して、そのまま組み立てを進めました。



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ピストンスプリングはもちろん、BATON airsoft 電動ガン用スプリングに変更します。画像中、黒いスプリングが、もともと入っていたものです。



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ここでメカボックスを閉じて行くのですが、AKあるあると言いますか、画像中央の黒いパーツ。トップカバーをロックするこの金属部品を取り付けないままメカボックスを閉じてしまうと、再度開いて組み付けるハメに陥ります。ご自分で分解調整される方なら、頷いていただける注意点ではないでしょうか。



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もうひとつの注意点として、セレクターレバーと連動する、画像中央の扇状パーツの取り扱いがあります。このパーツをメカボックスに組み付ける際、工具の先端で指しているプラスネジを強く締め過ぎると、簡単に割れてしまうのです。この注意点も、AKユーザーなら覚えておきたいところですね。



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こうして、メカボックスが元通り組み上がりました。シム調整では苦労しましたが、シリンダー周りは高品質なパーツのおかげで、すんなり組めましたね。ギヤ類の設計も見なおしていただきたいところですね。



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メカボックスの調整が完了したところで、ホップアップチェンバーの調整に着手します。LCT PP-19-01のチェンバーは、一般的なAKタイプが使われています。



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インナーバレルを引き抜き、ホップ調整レバーを分解した状態がこちらです。パーツ構成がいわゆるAK用チェンバーそのものですが、LCTのチェンバーには後述する理由により、若干の加工が必要となります。



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真鍮製のインナーバレルは256mmと、コンパクトな本体の割には長めのものとなっています。ホップ窓の加工精度は高く、形状、広さともに問題のない仕上がりです。



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こちらは、アウターバレル先端部に差し込まれている、インナーバレルのブレ止め用スペーサーです。ご覧の通り薄い金属板で作られているのですが、この程度のガタつきも許さないという妥協の無さは、LCTの志の高さを物語っているようですね。



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こちらは、もともと入っていたホップアップパッキンですが、ご覧のようにリップの部分が厚く、テーパーが浅く作られています。



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ここはいつも通り、BATON airsoft ソフト面ホップアップパッキンセットに交換するのですが、チャンバー内側の形状が、もともと入っていたホップアップパッキンに合わせた設計になっています。このため今回のように、リップにテーパーがかかったホップアップパッキンをそのまま入れると、リップの付け根部分が圧迫されるため、弾詰まりが発生します。これを防ぐためにチャンバー内部を加工して、BB弾のスムーズな射出を確保しているわけですね。



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ソフト面ホップアップパッキンをインナーバレル末端に被せ、シリコングリスを薄く塗布します。スムーズな給弾のために、リップの一部をわずかにカットしているのがおわかりいただけるでしょうか。



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ホップアップパッキンの交換にともない、上段画像中、赤い矢印で指している押しゴムも、ソフト面ホップアップパッキンセットに同梱のものと交換します。この際、面ホップ用の押しゴムが前後にスイングするよう、赤矢印で指した部分を0.2mm程度カットしています。



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チェンバーの組み立て工程を省略しましたが、そのチェンバーをレシーバーに組み込むjために、バッテリーをつないでメカボックスを回し、給弾ノズルが引っ込んだ状態に合わせておきます。



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LCTのVityaz はレシーバーが短く、画像のようにチェンバーとメカボックスを一緒に組み込む必要があるので、上述したように給弾ノズルを引っ込めておくわけですね。



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すべてのパーツを元通り組み立てて、LCT PP-19-01 Vityazの調整は完了です。ギヤまわりの調整に手がかかりましたが、それ以外は特に問題なくすんなり組み上がりました。



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調整が完了したVityazにバッテリーを繋いで初速を計ったところ、0.2gのBB弾で92m/s(0.84J)前後という、弊社規定に沿った数値にまとまりました。サブマシンガン並みのコンパクトさで、フルサイズ電動ガンと同等の初速が出ているのは心強い限りですね。初速が確認出来たところで、いつものようにトリガートーク様の40mレンジにて弾道の直進性と集弾性のチェックを行いました。今回もその様子を撮影しましたので、以下の動画をご覧くださいませ。





セミオートからフルオートに切り替え、マガジンチェンジしてさらにフルオート、とバッチリ快調に作動していますね。レンジの照明が落ちていたため、奥の方での弾道が見えにくくなっていますが、奥のターゲット板にBB弾がバチバチ当たる音で、0.2gBB弾がしっかり飛んでいるのがわかりますね。スムーズな作動音からも、施した調整が適切に決まっていることがおわかりいただけるかと思います。しかし、50連マガジンをフルオートで撃つと、あっという間に弾が無くなりますね~。



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そのVityaz専用マガジンについてですが、調整した個体に入っていたマガジンセットの片方に、弾上がりの問題がありました。



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そこで、問題のあるマガジンをクリップから外し、画像のように分解しました。



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フォロアーの形状や動きには特に問題が無いため、BB弾のルートについた粘度の高いオイルが原因と思われます。事実、油分を拭きとって組み立てたところ、問題なく給弾するようになりました。分解組み立てはごく簡単ですので、弾上がりに問題があった場合は、この方法をお試しいただきたいと思います。


入念な調整により、安心してお使いいただける、Gunsmithバトンの調製済み保証付き、LCT PP-19-01 Vityaz。ロシア製銃器のファンはもちろんのこと、サブマシンガンマニアの皆様にもオススメの1挺です。今ならアキバ店にて、実物をお手にとってご覧いただけますので、コンパクトに凝縮されたその魅力と、実射性能を、是非ともお確かめくださいませ!



【調整済み・保証付】LCT PP-19-01 Vityaz 【SBD付】

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