調整内容レポート その14(VFC XCR:前編)
今回のGunsmithバトン基本調整内容レポートは、VFC製 XCRの通常調整の内容についてお届けいたします。
あまり見慣れない銃かと思いますが、米国ロビンソン・アーマメント・カンパニーが2003年に行われたUS SOCOMのSOFコンバットアサルトライフル(別名:SCAR)トライアル提出用として開発された銃です。トライアルではFN社のSCARに敗れていますが、開発は継続され民間市場で販売されています。VFCがモデルアップしているのはXCR-L miniというモデルで非常に取り回しに優れるサイズです。
このXCRは非常に独特な構造の銃となっており、特にメカボックスの取り外しの面白さは必見ですのでどうぞ御覧ください。
まずフレーム前方のピンを抜いてアッパーとロアを分解します。この機種はバッテリーが外付けになっており配線が前方に伸びているのですが、配線の途中でコネクターによりジョイントされている部分があります。アッパーとロアを分解する際はこのジョイントを外すことを忘れないようにしましょう。
アッパーからチャンバー周りを外します。ハンドガードの付け根のネジを外すとアウターバレルごとチャンバー周りが前方に抜けます。
ここから更にバレル根元の4本のネジを外すと、写真の通りインナーバレルとチャンバー部分を取り外すことが出来ました。
インナーバレルはパーツクリーナー等を用いて綺麗に洗浄します。また、バレルのHOP窓はBATON airsoft ソフト面ホップアップパッキンに変更するために広げてあげます。
パッキンにグリスを塗りチャンバーに挿入しましたら給弾に不具合がないかどうかをを確認します。そのために用いるのがクリーニングロッドの先端にBB弾を取り付けたもので、これを挿入しパッキンのリップが引っ掛かったりしないかを確認するのです。
パッキンの調整が出来ましたら押しゴムを交換しHOPの突き出し量を確認します。ここで突き出し量が足りない場合や、逆にHOPがかかってないのに突き出てしまう様な場合は加工が必要になるのですが、今回はその必要はありませんでした。
これでチャンバー周りの調整は完了しましたので、続いてメカボックスの調整に移りましょう。
メカボックスの分解ですが先ずはグリップを外してあげます。外し方はM4系と変わりませんが、モーターの軸の長さはミドルタイプでした。次にセレクター部分とその反対側、更にその前方両側面にあるネジ(計4本)も外します。また、セレクターを外す際はクリック感出すを為のとても小さなボールを失くさないように注意しましょう。
さて、いよいよフレームからメカボックスを取り外すのですが、前述の通り外し方が非常に特殊です。先ずは写真で指し示している部分にあるプラスティックのパーツを…
この通り上に跳ね上げて解除します。そうすると…
メカボックスの上半分が外れます。そう、このXCRのメカボックスは分割されているのです。
残る下半分は写真で示しているネジ2本を外せば取り出せます。
取り外してみますと、分割されている上にスイッチのアッセンブリーがメカボックス下半分の前方に差し込まれているという非常に特異な形をしていますね。
ここまでで前編は終了です。後編でメカボックス内部の調整をご紹介いたします。
あまり見慣れない銃かと思いますが、米国ロビンソン・アーマメント・カンパニーが2003年に行われたUS SOCOMのSOFコンバットアサルトライフル(別名:SCAR)トライアル提出用として開発された銃です。トライアルではFN社のSCARに敗れていますが、開発は継続され民間市場で販売されています。VFCがモデルアップしているのはXCR-L miniというモデルで非常に取り回しに優れるサイズです。
このXCRは非常に独特な構造の銃となっており、特にメカボックスの取り外しの面白さは必見ですのでどうぞ御覧ください。
まずフレーム前方のピンを抜いてアッパーとロアを分解します。この機種はバッテリーが外付けになっており配線が前方に伸びているのですが、配線の途中でコネクターによりジョイントされている部分があります。アッパーとロアを分解する際はこのジョイントを外すことを忘れないようにしましょう。
アッパーからチャンバー周りを外します。ハンドガードの付け根のネジを外すとアウターバレルごとチャンバー周りが前方に抜けます。
ここから更にバレル根元の4本のネジを外すと、写真の通りインナーバレルとチャンバー部分を取り外すことが出来ました。
インナーバレルはパーツクリーナー等を用いて綺麗に洗浄します。また、バレルのHOP窓はBATON airsoft ソフト面ホップアップパッキンに変更するために広げてあげます。
パッキンにグリスを塗りチャンバーに挿入しましたら給弾に不具合がないかどうかをを確認します。そのために用いるのがクリーニングロッドの先端にBB弾を取り付けたもので、これを挿入しパッキンのリップが引っ掛かったりしないかを確認するのです。
パッキンの調整が出来ましたら押しゴムを交換しHOPの突き出し量を確認します。ここで突き出し量が足りない場合や、逆にHOPがかかってないのに突き出てしまう様な場合は加工が必要になるのですが、今回はその必要はありませんでした。
これでチャンバー周りの調整は完了しましたので、続いてメカボックスの調整に移りましょう。
メカボックスの分解ですが先ずはグリップを外してあげます。外し方はM4系と変わりませんが、モーターの軸の長さはミドルタイプでした。次にセレクター部分とその反対側、更にその前方両側面にあるネジ(計4本)も外します。また、セレクターを外す際はクリック感出すを為のとても小さなボールを失くさないように注意しましょう。
さて、いよいよフレームからメカボックスを取り外すのですが、前述の通り外し方が非常に特殊です。先ずは写真で指し示している部分にあるプラスティックのパーツを…
この通り上に跳ね上げて解除します。そうすると…
メカボックスの上半分が外れます。そう、このXCRのメカボックスは分割されているのです。
残る下半分は写真で示しているネジ2本を外せば取り出せます。
取り外してみますと、分割されている上にスイッチのアッセンブリーがメカボックス下半分の前方に差し込まれているという非常に特異な形をしていますね。
ここまでで前編は終了です。後編でメカボックス内部の調整をご紹介いたします。