調整内容レポート その2(APS M4 Keymod LPA:前編)

前回記事でたいへんご好評いただきました、Gunsmithバトンの基本調整内容レポート。
今回は先ごろ入荷したAPSの新製品、【調整済み・保証付】APS airsoft M4 Keymod LPA (ブローバック) 3万5990円(税抜)の調整内容を取材して参りましたので、順を追ってご紹介したいと思います。



調整内容レポート その2(APS M4 Keymod LPA:前編)

はい、こちらそのAPS製M4 Keymod LPAですね。
クリス・コスタさんが使用したことで話題になっているカスタムM4の
独特な形状のハンドガードを模した、いわばレプリカモデルとなっています。

調整内容レポート その2(APS M4 Keymod LPA:前編)

APS製の電動ガンは、中華製品の中ではしっかり作られている方ですが、
やはり箱出しでは性能にバラつきがあるので、すべてに分解調整を施します。

まずはグリップ底部のネジを外すところから、分解にとりかかります。

調整内容レポート その2(APS M4 Keymod LPA:前編)

コネクターを外して、モーターを取り出します。

調整内容レポート その2(APS M4 Keymod LPA:前編)

こちらがAPS製品に使われているモーターです。
味も素っ気も無い机モーターがゴロっと出てくるだけでなく、
ちゃんとデザインされたラベルが貼ってあるのが良いですねぇ。

調整内容レポート その2(APS M4 Keymod LPA:前編)

次はグリップを取り外すために、トリガーガード前端のイモネジを外します。
この部分のピンを打ち込む際に、ピン穴周りが欠損してしまうケースがあるので、
イモネジになっているのは、ちょっと気が利いたアレンジかもしれませんね。

調整内容レポート その2(APS M4 Keymod LPA:前編)

取り外したグリップの上方から、モーターの軸が通る穴を見てみると、
ピンボケ画像でごめんなさい、穴のふちがつぶれているのがわかります。

調整内容レポート その2(APS M4 Keymod LPA:前編)

こちらはメカボから外す前に、グリップ底部から覗いた画像です。
やっぱり見づらくて申し訳ないのですが(汗)何が伝えたいかと言いますと。

APS製のM4タイプ電動ガンはシム調整を行う際、メカボにグリップを着けた
だけの場合と、メカボをロアレシーバーに組み込んだ上でグリップを着けた状態で、
それぞれモーターの角度が微妙に変わってしまうのだそうです。

なので、通常モデルと比べると、シム調整に余計な手間と時間が
かかってしまうわけなのですが、この点については後述いたしますね。

調整内容レポート その2(APS M4 Keymod LPA:前編)

画像を端折ってしまいましたが、グリップの後でバッファーチューブも外しています。
この状態で、矢印の場所のピンを抜いて、アッパーレシーバーを分解します。

調整内容レポート その2(APS M4 Keymod LPA:前編)

ご覧の通り、アッパーレシーバーが外れました。
メカボックスに取り付けられた金色のボルトカバーが良いですね。

調整内容レポート その2(APS M4 Keymod LPA:前編)

画像の位置のネジを外して、ボルトカバーをメカボックスから取り外します。

調整内容レポート その2(APS M4 Keymod LPA:前編)

背景が黒っぽくて見づらいですね、ごめんなさい。
ボルトカバーの上にあるのはチャージングハンドルの先端なのですが、
フック状になったこの先端部分が、ボルトカバーの角にひっかかることで、
両者が連動してエジェクションポートが開くわけですね。

調整内容レポート その2(APS M4 Keymod LPA:前編)

ただ、APS製M4シリーズはチャージングハンドルに遊びがあるため、
ボルトカバーに乗り上げてしまって、動作不能に陥るケースが稀に発生します。
これを防止するため、ボルトカバーの画像の部分を、ほんの気持ち程度
上向きに曲げているのですが、加減を間違えるとさらなる不具合を招くので、
経験に則った慎重な作業が必要となるところです。

調整内容レポート その2(APS M4 Keymod LPA:前編)

ここで作業がロアーレシーバーに移るのですが、画像中で指しているのは
セレクターレバーの内側に取り付けられている円形のパーツです。
このパーツが、メカボックスのセレクタープレートを動かしています。

調整内容レポート その2(APS M4 Keymod LPA:前編)

APS製M4シリーズは、このパーツがメカボックスからわずかに突き出た
ベアリング軸受けとギヤの軸に当たっているため、セレクターレバーを
セミからフルオートに切り替える際の動きを微妙に固くしています。
これを解消するため、パーツ表面をサンダーで少し削っているのですね。



と、メカボを外すところまで来ましたが、内容が多岐に渡り長くなりますので、
レポートを前編(メカボ取り出し)・中編(メカボ内調整)・後編(チャンバーまわり・組み立て・確認)の3回にに分けさせていただきます。

続きは少々お待ちくださいね。









調整内容レポート その2(APS M4 Keymod LPA:前編)


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