命中精度の考察

前のエントリでTTさんから、ちょうど良い題材のコメントがあったので、コメ返答じゃなくて、新たに書き起こしますね



中華エアガン調整&チューンの経験から見た
命中精度についての考察


命中精度の考察



BB弾をまっすぐ飛ばすために、ある程度の初速は必要ですけど、逆に言えば

命中精度を上げるためにある程度以上の初速は別に必要ではありません

その証明として、アームズマガジンの企画で12丁中2位の命中精度を実現したSR-16 Diabloは、レギュレーションでは95m/secまで許容範囲だったんですけど、あえて規程通りの90m/sec以下、89m/secに抑えました。なんとなく90m/secギリにしたけどw 別にもっと低くても問題ないと思ってます。


また自分の経験則では、タイトバレルなどのカスタムバレルを入れても、必ずしも目に見えて命中精度が向上する、ということもありません。だからSR-16 Diabloは、中華ノーマル真鍮バレルのまんまですw

自分でElement 6.04精密タイトバレルを売ってますけど、これは1780円~と、マルイ純正を買うより安いからで、特に命中精度向上をうたっているわけでもないんです。


それと「バレルが長いほど命中精度が良い」と思うかもしれませんが、シリンダー容量に最適な長さのバレル長で十分であって、それ以上の長さになるとBB弾を押し出すエア量が足りなくなり、負圧=抵抗=初速低下になるだけなので、かえって命中精度は落ちると思っています。SR-16 Diabloは、命中精度向上のためにロングにしようとは思いませんでした。ノーマルのバレル長でシリンダー容量とバランスしていて効率が良いのはわかっていたので、そのままの長さです。
※バレル長とシリンダー容量の関係は、長くなるのでまたあとで書きますね



自分の経験則では、命中精度を決定づけるのは、


1.銃本体の剛性

2.ノズルがチャンバー内で、毎回きちんと定位置に止まるか

3.バレルはまっすぐ前を向いているか、チャンバーの角度は正しいか

4.バレル長とシリンダー容量が適切なバランスか



ぐらいです。だから、ちゃんと組んであげれば命中精度向上に関することは、それで十分、というのが自分の信条です。だって精度に信用がおけない中華真鍮バレルでも、ちゃんと組めばいつも十分な命中精度は出せるんです。おかげさまで自分の銃は「よく当たる」との評判をいただいております。

命中精度を向上させたければ、その銃と相性が良いBB弾を探すのが早いと思います。



お客さんに「このカスタムバレルを入れたいんですけど、どうですか?」って聞かれると

あんま変わんないっすよ、きっと」 って答えるのが自分のデフォですw

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この記事へのコメント

たしかにww
高いだで命中精度悪化に貢献するカスタムバレルもww
参s…ゲフンゲフン

とか言う自分は○イノーマルが多いですね…
あとは安いマッドブルのブラックパイソンとか
Posted by サイファー at 2010年05月25日 08:08
>サイファーさん

はーい、自分もマルイ箱出し最強信者なのでw マルイバレルは大好きです!
でも、マルイ純正もなにげに高いので、中華バレルで我慢しておりますw

金属粉をはじめめたくそに汚れているのが当然で、ときにバリがあったりしますけど、きちんと洗って、バリも修正してあげれば無問題っすw

マッドブルってアルミバレルでしたっけ? あれは持った瞬間に「軽っ、 スゲー!」ってなりますねw
Posted by GunsmithバトンGunsmithバトン at 2010年05月25日 08:17
ですよねー 私もいくつかチャンバーやバレルの組み合わせ試しましたけど、マルイのノーマルが異常なほど伸びる弾道だという結果になりましたww
タイトバレルは初速上がるだけです

銀ダン撃ってみればよくわかりますよね
Posted by E-gu at 2010年05月25日 09:08
>E-guさん

そうタイトバレルは「ちょっとだけ」初速があがります。でもうちの銃は常に初速ギリ状態で造っているので、これ以上の初速は要りませんw

いつも初速を下げるのに苦労しているので (;^_^A アセアセ・・・
Posted by Gunsmithバトン at 2010年05月25日 09:53
マッドブルは確かジュラルミン?
あれは軽くなるので結構好きですww
あと黒色なのでついつい銃口を覗きたくなる危険なアイテムです
Posted by サイファー at 2010年05月25日 09:55
>サイファーさん

あれはブラックのアルマイト処理ですね。カスタムピープルの取材でアルマイト工場を取材したことがありますけど、アルマイトはもともとアルミ(ジュラルミン)の表面保護のための処理で無色透明。そこに染料で色を付けているんです。

アルミはそのままだとすぐに酸化して粉を吹くし、表面が柔らかいんですが、アルマイト処理をすることによって表面硬度を上げ、耐食性を向上させているんですね。

見た目だけじゃないですよ、いいものですw
Posted by GunsmithバトンGunsmithバトン at 2010年05月25日 10:07
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