BATON airsoft CO2マガジンのリップ破損と交換について

まだ朝晩は少し肌寒く感じますが、日中はT シャツ 1 枚でちょうど良い陽気になって来ました東所沢界隈。レンジ裏の桜並木も、この土日で完全に葉桜へと変わることでしょう。
今年の春は、特に速足で過ぎ去って行きそうですね。


さて今回はタイトルの通り、BATON airsoft CO2マガジンのリップ破損と交換について解説してみたいと思います。
マガジンリップの材質と構造については、弊社製品だけでなくほとんどのガスガンがほぼ共通の仕様となっていますので、広くお役に立てる記事になるかと思います。


まずは、マガジンリップが破損する原因についてですが、まぁ、誤って落下させたことで割ってしまうというのはひとまず置くとしまして、もっとも多いと思われる実例を撮影してみましたので、以下の動画を是非ご覧ください。



あ~、あるある! と膝を打たれた方がいらっしゃることとと思いますが、かく言う私デイヴ金子も、私物ガスガンのマガジンで何度かやらかしてますからね。何しろ 3 発くらい入れたところで手を滑らすのが一番ヤバいケースなんですよね。

で、こうなってしまったらマガジンリップを交換するしかないわけですが、弊社ネットショップにも明記しております通り、マガジンリップの破損は保証対象外の事象 ですので、弊社に修理(リップ交換)をご依頼いただくと、修理代金の他に往復送料がかかり、とても割高になってしまうのですね。

これをご自身で行うとすれば、マガジンリップ単体 をご注文いただければ、弊社製品なら価格はすべて 440 円(税込)。送料も全国一律 385 円のネコポスでお届け出来ますので、はるかに安く上がるのです。
というわけで、以下に破損したマガジンリップの交換方法について、簡単にご説明して参ります。





まずはマガジンの側面上部にご注目ください。マガジンリップのちょっと後ろに、ピンの頭が見えますね。このピン (2011 CO2 マガジンの場合、BS-A9 ピン)
を抜くことで、マガジンリップの取り外しが可能となります。





ただここで 1点、注意が必要です。このピンには、片側に抜けどめの加工が施されているため、抜く方向と差し込む方向 が決まっている のです。
上の画像は、マガジン左側面に見えるピンの頭をクローズアップしたものですが、ピンの外周がギザギザになっているのがおわかりいただけるでしょうか。
画像のサイズ的にわかりにくいかと思いますが、現物を手にした時に、ピンの周囲を爪でなぞると、ギザギザを感じ取ることが出来るはずです。
このギザギザがある方にピンを叩き出す ということを前提として作業を進めましょう。





作業に必要なのは、 2 mm のピンポンチ と、小ぶりのハンマー です。
ハンマーはともかく、ピンポンチは誰でも持っている道具ではないと思いますが、リップ交換に限らず、ガスガンの分解組み立てに大変役立つ工具ですので、この機会に入手することを強くオススメいたします。





先にご説明したように、このマガジンでは右側から左側へとピンを抜くことになりますので、画像のように適当な台にマガジンを置きます。
ニッパーを台代わりにするのはあまり感心出来たことではありませんが(汗)、ある程度しっかりした物であれば大丈夫です。





マガジン本体が動かないように押さえながら、ピンポンチの先端をピンにあてがって、ハンマーで軽く叩きます。この際、しっかりピンの中心を叩くように注意してください。





適切にピンを叩くと、画像のようにマガジン左側から、抜けどめのギザギザが入ったピンの頭が飛び出しますので、これを引き抜きます。





ピンを抜き取ると、ご覧のようにマガジン本体からマガジンリップが取り外せます。この際、マガジンリップの内側に マガジンリップガスケット がはまった状態になっていることがありますが、気にせず先に進みましょう。





こちらは、マガジンから抜き取ったピンのアップ画像です。抜けどめのギザギザがどのようになっているかが良くわかりますね。この部分がピン穴に食い込んで、CO2GBB の強烈なリコイルにも耐えているのです。





先に取り外したマガジンリップにマガジンリップガスケットがはまり込んでいる場合は、ご覧のように分離します。けっこうキツくはまっているので、ガスケットをちぎらないようにご注意ください。





ここでリップの破損状況を確認したところ、欠損は免れたものの、ご覧のようにはっきりと亀裂が入っていました。これでは BB 弾をしっかり保持することが出来ないので給弾不良の原因となり、ひいては銃本体のトラブルにも繋がりかねません。破損したマガジンリップは速やかな交換が必要です。






では、新しいマガジンリップの装着に移りましょう。まずは先に外したマガジンリップガスケットを、新しいマガジンリップにはめ込みます。画像のように、ピッタリ隙間なくセットしてください。






ガスケットをはめ込んだマガジンリップを、マガジン本体に取り付けます。この際、マガジンリップと本体の両方に空いたピン穴の位置が合うよう、しっかり押し込んでください。







画像のようにピン穴が揃ったら、ダメ押しにピンポンチを差し込んで、マガジン本体とマガジンリップの位置をしっかり合わせます。






ピンポンチを貫通させたら、マガジンリップをしっかり押さえながらピンポンチを引き抜き、先に抜いたピンの 抜けどめの無い方 からピン穴に差し込み、ハンマーで軽く叩き込みます。
以上で、マガジンリップの交換は終了です。





尚、マガジン本体のマガジンリップがはまり込む部分は、画像のように極めて薄く、繊細な作りになっています。
このため、ピンを叩き込む際に必要以上に強く叩いたり、ピンを抜く際にピンポンチでマガジン本体を叩いたりすると、最悪マガジン本体が破損してしまいますので、充分に注意して作業を行ってください。


と、最後にちょっと脅かすようなことを書いてしまいましたが、言ってみればピンを抜いて刺し直すだけの簡単な作業です。
これまでこうしたメンテナンスは他人まかせだったというビギナーの方には、はじめの一歩として最適な難易度だと思いますので、この機会にぜひともお試しくださいませ!





























  

ショートリコイルギミック付き GBB とマズルデバイスの関係について

寒い寒いと言っているうちに 3 月はあっという間に流れ去り、東所沢界隈でようやく咲いた桜が散り始めたと思えば、世間ではもうゴールデンウィークの話題が出始めているんですね。相も変わらず、まったく慌ただしいったらありませんが、当ブログ読者の皆様には充実した連休を過ごしていただきたいと思います。



さて本日は、先頃 G19 専用タイプ も入荷して、現在大好評発売中の多機能マズルフラッシュトレーサー、[ ACETECH ]GENESIS LITE G17/G19専用トレーサー の登場を受けまして、ショートリコイルギミックとトレーサー(各種マズルデバイス)の関係について、簡単に解説してみたいと思います。





5 月初旬発売予定にて絶賛予約受付中の弊社次期新製品、[ [ BATON airsoft ]GLOCK G17 Gen5 MOS CO2GBB 【JASG認定】 も、スライドを引くとアウターバレルのチャンバー部分が一段落ちて、斜め下方向に後退するというショートリコイルギミックを備えておりますが、このアウターバレル先端内側には、アダプター類を取り付けるためのねじ切りが行われておらず、リアルなライフリング風モールドが施されています。





ショートリコイルギミックについて具体的にご説明しますと、画像上段のスライド閉鎖状態からスライドをゆっくり引くと、下段のようにアウターバレルがスライドと一緒に少し後退します。





スライドから取り出したアウターバレルを観察すると、GLOCK G17 Gen5 MOS CO2GBB(以下、G17) 本体の中で固定されているチャンバー位置を基準に、アウターバレルがどれくらい動いているかがおわかりいただけると思います。
ちなみに、画像上段がスライド閉鎖状態、下段がスライドを引いた状態です。





上の画像中、赤く塗られた部分をインナーバレル、黄色く塗られた部分をアウターバレルとして、両者の関係をご覧いただきましょう。上述の通り、インナーバレルの位置はスライドの状態に関わらず常に不動です。





スライドを引き、アウターバレルが後退した状態がこちらの画像です。ご覧のように、赤いインナーバレルは変わらずまっすぐ前を向いたまま、黄色いアウターバレルのみが画像左下方向に下がっているのがおわかりいただけるでしょう。
今回例にとった G17 だけでなく、スライドを引くとアウターバレルが下がるショートリコイルギミックを備えているブローバックガスガンは、ほとんど同じ構造と考えて間違いありません。





では、こうした構造を持つブローバックガスガンのアウターバレル先端に、各種マズルデバイスを取り付けた際、どんなことが起きるでしょうか。
上のイラストで一目瞭然だと思いますが、アウターバレルと同じ角度で上を向いてしまうマズルデバイスの先端内側の下部に、まっすぐ前方に向かって撃ち出された BB 弾が接触し、正常な弾道が得られない。また最悪の場合、マズルデバイスが壊れてしまう 事態も起きるでしょう。特に、全長が長いデバイスの使用には注意が必要です。
弊社の G17 は、こういった理由からアウターバレル先端のねじ切りを行っていないわけですね。






その点、ACETECH 製の GENESIS LITE G17/G19専用トレーサー は、長年トレーサーを作り続けて来た同社ならではの工夫が光ります。
G17、または G19 のフレームに GENESIS LITE 専用のマウントベース を固定し、そのマウントベースに、GENESIS LITE を上からスライドさせて取り付けるという装着方法を採っているのです。





この装着方法により、GENESIS LITE はスライドの位置(アウターバレルの角度) に左右されることなく、銃本体に対して常にまっすぐ前を向いて固定されるため、発射される BB 弾に一切悪影響を与えることなく、様々なエフェクトを楽しませてくれます。
当ブログ読者の皆様は、既に GENESIS LITE の実射動画 をご覧いただいたことと思いますが、撮影時に操作と実射を担当した私デイヴ金子、そのエフェクトの派手さ鮮やかさに、ついつい仕事を忘れて思いっきり楽しんでしまいました(汗)

G17/G19専用ということでデザインされた流麗なスタイルは、ちょっと未来的な雰囲気も感じられて、実に魅力的ですよね。
[ ACETECH ]GENESIS LITE G17/G19専用トレーサー
BATON airsoft G17 / BG-17 はもちろんのこと、東京マルイ、WE、VFC、UMAREX といった各社のグロック型ガスブローバックガンにも適合しますので、グロックユーザーの皆様は是非とも導入をご検討くださいませ!



[ ACETECH ] GENESIS LITE G17/G19専用トレーサー






対応確認メーカー:BATON airsoft G17 / BG-17、東京マルイ、WE、VFC、UMAREX
BIFROST MUZZULE FLAME EFFECT:7色、レインボー発光
グリーン・レッド蓄光弾に両対応








































  

【GLOCK正規ライセンス】 GLOCK G17 Gen5 MOS CO2GBB 発売延期のお知らせ

昨日 3 月 31 日(日)、池袋はサンシャインシティ展示Cホールで開催された 第 15 回 爆裂祭 会場にて、弊社ブースにお越しいただいたすべての皆様に、心より御礼申し上げます。


本日の記事は、爆裂祭会場で発表した弊社次期新製品の発売時期についてのお知らせです。


3 月 8 日(金)の発売発表と予約受杖開始 以来、大変な数のご予約を頂戴しております弊社次期新製品、GLOCK G17 Gen5 MOS CO2GBB 【JASG認定】 につきまして、4 月中旬を予定しておりました発売時期が、5 月初旬に延期 となることをお知らせいたします。



この発売延期は、正規ライセンス取得品であることの証となる ライセンスシール の発行が遅れたことが原因 で、開発の遅れ等によるものではありません。

弊社としてもこうした形で商品を開発、販売するのは初めてなもので、色々と想定外の出来事に翻弄されている状況ですが、発売を楽しみにお待ちいただいているお客様には、まことに申し訳ない限りでございます。

GLOCK G17 Gen5 MOS CO2GBB 【JASG認定】 は、5 月初旬の発売予定 と改めまして、引き続きご予約を承ります。製品を確実に入手されたいGlockファンの皆様は、是非ともご検討くださいませ。












また、この発売延期にともない、GLOCK G17 の次に発売を予定しておりました新製品 2 機種の発売も、下記の通り後ろ倒しにずれ込む形となります。


[ BATON airsoft ] BT-SAND VIPER CO2GBB 【JASG認定】
5月下旬~6月初旬発売予定





[ BATON airsoft ] BH-G36C CO2GBB 【JASG認定】
6月中旬発売予定



どちらも開発自体は極めて順調に進んでおりますので、楽しみに発売をお待ちいただければ幸いでございます。
もちろん、まだ発表出来ないあれやこれやについても、水面下で着々と進行しておりますので、どうかご期待くださいませ!



























  

[ACETECH] GENESIS LITE G17/G19専用トレーサー 新発売!

G17/G19用トレーサー [ ACETECH ] GENESIS LITE 新発売! 少し早いですが BATON G17 CO2GBB用にもどうぞ。


[ ACETECH ] GENESIS LITE G17/G19専用トレーサー






対応確認メーカー:BATON airsoft G17 / BG-17、東京マルイ、WE、VFC、UMAREX
BIFROST MUZZULE FLAME EFFECT:7色、レインボー発光
グリーン・レッド蓄光弾に両対応

































  

MODIFY PP-2000 CO2 ショートマガジンの取扱いについて

本日はタイトルの通り、MODIFY 製 PP-2000 用 CO2 ショートマガジン の取扱い方法についてご紹介いたします。


このPP-2000 用 CO2 ショートマガジンにつきまして、「CO2カートリッジをセットする際にガスが漏れる」 または、「CO2カートリッジをセットした後にガス漏れが止まらない」 といった症状での修理依頼が定期的に寄せられています。
しかし、受領した修理依頼品のショートマガジンに弊社でCO2カートリッジをセットすると、ガス漏れが一切見られない というケースが、全体のおよそ 9割にも上っております。

PP-2000 用 CO2 ショートマガジンは、BATON airsoft 製の CO2 マガジン と非常に良く似た構造ですが、カートリッジホルダーガスケットと、マガジン底部の CO2固定ボルト の作りが大きく異なっています。
このため、CO2 12gカートリッジをセットする際の手順や力加減がわからず、「 ガス漏れが起きている=故障、または不良品だ 」 と判断する方が多いものと思われます。


そこで今回、PP-2000 用 CO2 ショートマガジンへの、CO2 12g カートリッジの正しいセット方法 を動画にしてみました。
同マガジンユーザーで、どうもCO2カートリッジのセットが上手くいかないという方は、是非ご覧になってください。




作業場のライトひとつで撮ったぶっつけ本番の映像で恐縮ですが、まさに 「緊急で回した」といった内容でございます。


上は現在品切れになっております、PP-2000 用 CO2 ショートマガジンの、マガジン底部にはまっている CO2固定ボルト ですが、このボルトがアルミ製なので、簡単になめてしまう という声が多く寄せられるのも、このボルト中央の六角穴に、六角レンチをしっかり差し込んでいない状態で締め込もうとする ことでなめてしまうのです。

上の動画で説明しておりますように、まずはマガジン底部の固定ボルトに六角レンチをしっかり差し込み、CO2 12gカートリッジをセットしたら、ガス漏れの音が止まるところまでしっかり締め込む ことで、CO2 12gカートリッジが正しくセット出来るはずです。



MODIFY 製 PP-2000 CO2GBB、また、OTs-126 CO2GBB ユーザーの皆様で、マガジンの扱いに悩まれている方は、是非今回の記事を参考にしてくださいませ。



[ MODIFY ] PP-2000 CO2ショートマガジン【JASG認定】



JASG認定マークの無い平行輸入の PP-2000 に CO2マガジンは使用できません


























  

プロフィール
(株)バトンTrading
(株)バトンTrading
エアソフトガン&パーツブランド BATON airsoft 、海外製エアソフトガンショップ Gunsmith BATON 、日本最大のシューティングレンジ BATON Range 、APSカップ競技銃チューニングショップ 蔵前工房舎 、オフロードバイクショップ『 Bivouac所沢 』 、電動オフロードバイク『 CAOFEN
』 の各種情報をお届けします!
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