調整内容レポート その3(BATON airsoft M4CQB-R 流速HR:後編)

Gunsmithバトンの調整内容レポート、【調整済み・保証付】BATON airsoft M4CQB-R 流速HRの後編をお届けいたします。



前回記事の最後で気密がしっかりとれていることを確認したシリンダーまわり一式を、メカボックスに組み付けます。



この段階で既にギヤ等の内部パーツが組み込まれていますが、これらの作業についてはZB26の調整内容レポート
とほぼ同じ内容なので省略させていただきました。ただ1点、シム調整に関しましては、コンプリートカスタムであるBATON airsoft M4CQB-R 流速HRを製作するためのレシピに従った、必要な厚みと枚数のシムを取り付けています。



必要な調整作業を終えたメカボックスを閉じるところです。他の中華電動ガンの場合は、この後モーターを取り付けてギヤノイズの確認と、シムの再調整を行いますが、上述したレシピがあるため、その手間を省いて生産性を上げ、価格を下げることが出来ているわけですね。



背景の文字がごちゃごちゃして、わかりにくい画像で申し訳ありません(汗)奥に置いたのはもともと入っていたスプリングで、手前のBATON airsoft 電動ガン用スプリングと交換します。



流速チューンとハイレスポンスカスタムを両立させるため、少し強めのスプリングをメカボックス後部から組み付けました。



こちらは、射撃時にガチャガチャと前後に動くボルトカバーの裏側です。擬似ブローバックと呼ばれるこの機構は、それなりの振動と金属音が楽しめるのですが、ピストンと連動した機構なので、ハイサイクル化を施した場合は、負荷を軽減させるため、弊社ではこれをオミットしています。



ボルトカバー前端の裏側に突き出した2枚の爪が、メカボックス後部のスリットに入り、後退するピストンにひっかかって連動するのが、擬似ブローバックの仕組みです。つまり、この爪をなくすことで、連動機構をオミットするわけですね。



上画像の爪を、ベルトサンダーで削り落とします。



ベルトサンダーによる切削で、ご覧の状態になりました。もちろん、通常の発射機能には何の影響もありません。



擬似ブローバック機構をオミットしたところで、モーターの換装にかかります。メカボックスは既にロアレシーバーに組みつけられていますが、横に写っているのは、もともと入っていたモーターです。このモーターでは流速HRに必要なトルクと回転数が得られないため、別メーカーのハイスピードモーターに取り替えます。



取り替えたモーターのピニオンギヤを、ピニオンリムーバーで取り外します。



何故ピニオンギヤを外したかと言いますと、画像のような丸軸に丸穴のピニオンギヤでは、流速チューン等での高い負荷がかかった場合、ここが滑って空回りする可能性が高いためです。



そこで、SHS製のピニオンギヤDタイプを取り付けるための加工を行います。やはりこのギヤにも油分が付着しているため、まずは強力ブレーキクリーナーで入念に洗浄します。



次に、モーターの軸を加工するのですが、ご覧のように軸付け根部分をマスキングテープで養生しておきます。



この状態で、モーターの軸を削ります。ピニオンギヤのD穴にぴったり合うよう、現物合わせで確認しつつベルトサンダーで削って行きます。



慎重な作業の末、モーターの軸はご覧の形状に仕上がりました。これで、ピニオンギヤが空回りする等といったトラブルは起こりえなくなりました。



ピニオンギヤを軸に固定するイモネジにも、ネジロック剤を塗ってしっかり固定しました。また、この後モーターには、SBD(ショットキーバリアダイオード)を取り付けています。



最後はバレルまわりの加工ですが、BATON airsoft M4CQB-Rに使用されているステンレス製のインナーバレルは、先端部分に刻まれた溝に、ゴム製のOリングが取り付けられています。アウターバレル内側でのインナーバレルのブレが解消され、命中精度の向上が期待出来る工夫ですね。



ステンレス製のインナーバレルに加え、メタルチャンバーも標準装備しているのですが、今回はお客様のご要望により、社外品のカスタムチャンバーを使用することとなりました。



有名なパーツなので、ご存知の方は多いでしょう。PROWIN製のアルミCNCホップチャンバーセットです。こうした社外パーツをお持込いただいての組み込み加工も、弊社では行っております。



ホップチャンバーを組み立てつつ、ホップ調整ダイヤルがはまる部分にシリコングリスを塗っているところです。担当チューナーいわく、うちでは扱っていないけど、このチャンバーは凄くオススメ出来る商品で、特に面ホップパッキンとの愛称が良いのだそうです。



こちらは、標準装備のステンレスインナーバレルのホップ窓と、付属のホップパッキンです。ホップ窓には微妙な歪みが見られたため、この後リューターで削って形を整えました。



付属のホップパッキンは使わず、BATONairsoft製の流速面ホップアップパッキンセットに交換します。



上述の流速面ホップアップパッキンインナーバレルに取り付け、ホップチャンバーに挿し込んだ状態で、給弾口から覗き込んだ画像です。強力なライトで照らしているため、ホップパッキンが白く写っていますが、パッキンのリブが給弾口側にはみ出しているのがわかりますね。このままでは、弾上がりに影響を及ぼすため、リブの一部をカットしてやります。



上画像のように、下側のリップをわずかに切除しました。この作業はZB26の調整内容レポートでもご紹介したのですが、より詳しい画像を交え、改めて解説させていただきました。



上で加工した面ホップパッキンを入れた状態がこちらです。ここで見えているのは、チャンバーの上側に来ているパッキンのリブで、良~く見ていただくと違いがわかるかと思います。



上は組み立てを終えたホップチャンバーですが、画像中央付近、ホップレバーまわりの前方に突き出しているイモネジがありますよね。一般的なスタンダードM4のチャンバーは、これと同様の突起にスプリングを取り付けて、チャンバーをメカボックス側に押し付ける形をとっています。



これは担当チューナーの独自解釈なのですが、この方が絶対いいでしょと言うことで、上のイモネジを取り去り、従来の細いスプリングを使わずに、上の様な方法を採っているのです。確かにこうした方が、インナーバレルの軸線に沿ってテンションがかかるため、従来方式よりも理にかなっていると思われますよね。通常メニューで行っている作業ではありませんが、せっかくのアルミCNCホップチャンバーなので、ということでした。



すべての調整作業を終え、組み立てを完了したBATONairsoft製M4CQB-R 流速HR。0.25g弾でのノンホップ状態の初速は80m/s前後(0.8J前後)と、弊社規定にほぼピッタリの数値で、ギヤノイズについてもレシピ通りのシム調整がばっちりハマり、問題のないレベルに仕上がりました。この段階で初速やギヤノイズが規定に満たないものであれば、再度分解して調整し直すのは、言うまでもありません。

初速と動作の確認が出来たところで、40m屋内シューティングレンジでの弾道チェックを行います。今回も動画を撮ってみましたので、是非ともご覧くださいませ。



今回はPROWIN製のチャンバーが組み込まれているため、純粋な弊社製品の性能とは言い切れないところがありますが、0.25gの重量弾が35m先のフライパンまで、まっすぐ伸びてヒットしているのがおわかりいただけると思います。近く純正チャンバーでの弾道テストの様子もご紹介しますね。

こうして完成した、BATON airsoft M4CQB-R 流速HR。今回は社外チャンバーの組み込みという特殊な例となりましたが、弊社オリジナルブランドの電動ガンに、どのように調整&チューンを施されているかがおわかりいただけたことと思います。

重量弾に適正ホップをかけ、安定した弾道を得られる流速チューンと、秒間約18発のサイクルが生む鋭いレスポンスと制圧力を兼ね備えたコンプリートカスタム、M4CQB-R 流速HRを、新たなサバゲ用ウェポンとして、是非ともご検討くださいませ。

【保証付】BATON airsoft M4CQB-R 流速HR

販売価格:41,990 円 (税抜)



























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