ニシオさんの冒険…(;´∀`)

この旅、最大のピンチ(というか、みんなが「ヤバい…」と焦った事案)は、ニシオさんが主人公です ( 一一) この『ニシオさんの冒険…』事件には前ふりがあったんです。それは、モンゴルの道の話…



モンゴルの道、オフロードは「ピスト」と呼ばれるのですが、これは多くの人が走るルートが踏み固められて自然と道となったものです。遥か昔、馬に踏み固められて出来上がっていたピストが、クルマの時代になって新たな姿を見せるようになりました。

平原は基本的にフラットですから、どこでも走れます(ただし、みんなが走るピストから外れると、どこにクラックや穴があるか分からないので危険ではあります)。なので、少し地面が低くてぬかるみやすくなっているところなどで、雨が降って水がたまると、そこを避けるように走るので新たなピストが出来上がり、1つのルートに何本ものピストが並行して走ることが多いです。



この写真では何本ものピストがありますが、いずれ一つに収束し、同じ目的地を目指す同じピストです。

ツーリングで連なって走ると前走車が巻き上げる土埃で後続は視界が遮られます。ガイドに続く、2~3台は、たがい違いの『千鳥走行』で距離を近めに走れば土埃が上がる前に走り去れるのですが、後続はそうはいきません。なので、後ろのノビさん、GOさん、そして最後尾の小栗さんは、土埃が収まるようにかなり距離を取って走っていました。この三人はライディングテクニックも上手いし、特に最後尾の小栗さんは海外ラリーにもモンゴルにも慣れているので離れていても、遠くに上がる土煙で方向を定め、ピストを選んで走ることが出来るので問題ありません。

また、前述のように並行してピストが走っているので、「別のピストを走れば、前の土埃を避けられるよ」ということで、後部3人はよく別のピストに移って、前に接近し動画や写真を撮ったり、並行して走ったりして遊んでいて、そんな話を小栗さんがニシオさんにしていたんです。

で、この日、ニシオさんもしきりに別のピストに移って遊んでいました。それは問題ないし、ずっと、人の後ろにくっついて走っているよりも、いろいろ遊んだほうが楽しいですからね (^_-)-☆ ただし、「そのピストが同じ方向に向かう、並行して走るピストならば」問題ないのです…





モンゴルライダーのクラッシュのときは集落の近くだったのですが、ここから少し走る方向を変えて左に折れていくピストに入りました。しばらく走った後、ニシオさんは一見、並行して走っている右隣のピストに移りました(自分がニシオさんの真後ろを走っていました)。

しかし、ニシオさんの走っていたピストは次第にメインピストから離れ、Y字に分かれて、その距離は10m、50m、100m以上と、だんだんニシオさんが小さくなっていきました。

ここまで離れると、明らかにニシオさんの走っているピストは別のピストであり、別の目的地に向かうピストです。しかし、もう、前走のガイド、松下さん、キタムラさんが視界から消えているはずのニシオさんは一向にスピードを落とす気配もなく、左右を見ることもなく、ひたすら、その違うピストを走り続けていきます。

距離が200mほどは離れたでしょうか、草の上に西尾さんのヘルメットがかすかに見えるぐらいになったとき、自分はスローダウンして止まりました。すぐに後続のノビさん、GOさん、小栗さんも止まり、「ヤバい! このままだとロストする」と焦りました。

並行してピストが走っているときは隣のピストを走っても問題ないんですが、ここは集落の近くであり、集落から四方にピストが拡散していて枝道も多いんです。慣れてくると、そのピストが平行のものか、それとも枝道か分かってくるようになるのですが、まだ経験が浅いニシオさんは、平行のピストを走っているつもりで、枝道を走ってしまったんです。



ここで、全員で動くとさらにバラバラになってしまうので、「俺が行ってくる」と小栗さんが一人でニシオさんを追いかけ、自分、ノビさん、GOさんの3人はステイ。小栗さんが追いかけはじめたとき、すでにニシオさんは見えなくなっていました。

ラリーのときとは違い、ニシオさんはGPSも衛星電話も持っていませんし、ルートマップもありません。この日は曇り空で、方角もすぐ分からなくなってしまい、自分の位置をロストするでしょう。だいたい、自分達はガイドの後ろを走っているだけなので、今日の目的地がどこなのかも知りません。だから、いったんロストしたニシオさんが自力で合流するのは不可能に近いです。

そしてここでロストしてしまうと、ニシオさんと連絡をとる手段もありません。こちらも移動しているし、スタッフの電話番号等も知らないし(スタッフ間の連絡は無線ですし)、モンゴルの事務所の電話番号も知らないし、ニシオさんが自分からコンタクトを取る手段は皆無です。

モンゴルではほとんど英語は通じませんし、道路標識もありませんし、あったとしてもキリル文字で表記されているので読めません。お金も持っていませんし、ニシオさんが自力でウランバートルまで帰ることは、かなりの困難を伴います。

もうすぐ日も暮れます。モンゴルの夜は本当の闇であり、恐怖です。行先も分からず走り続けることなど出来ません。水も食料もサポートトラックまかせで身に着けていませんし、ビバークも困難です。



とりあえず、前走のガイドさん、松下さん、キタムラさんに状況を知らせようと、ノビさんとGOさんを残して、自分がルート上を先に進みました。1kmほど離れたところで、先行していたサポートカーと松下さん、キタムラさんが待機していて、ガイドさんはガイドさんでニシオさんを探しに行きました。

連絡係になった自分はノビさんとGOさんのほうに戻りました。すると、小栗さん、ガイドさん、ノビさん、GOさんが走って来て、「OK」とのサイン。再び松下さん達の待機場所に行くと、そこにニシオさんがいました。





聞けば、ニシオさんも自分がピストを間違ったのは分かっていたそうで(あれだけ前しか見ずスピードも落とさず走っていたので、てっきり、道しか見ていなくて気づいていないと思ってましたが)、でも、なかなか戻るきっかけがつかめずドンドン走って行ってしまったそうです… そして、しばらく走って誰も見えなくなったのでピストから外れ、オフピスト走行で左に走り、サポートカーを見つけて合流したとのこと。



人は自分の過ちをなかなか認められない、つい、「この先、このまま行ってもなんとかなるんじゃないか」と思ってしまうものです。でも、間違えたと気づいたときは、そこで止まって落ち着いてリカバリー方法を考えるのが最善であり、リスクが大きいときこそ、ダメージが少ないうちに「損切り」の決断が必要になってきます。



合流後、しばらくはへらへら笑っていたニシオさんですが、みんなに、事の重大さ、いま自分がかなり危険な状況にあったことを諭され、ようやく反省 (;´∀`)






いや~、何事もなくて本当に良かった!




続く





















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