国産エアガン分解講座 TOP M4A1EBB(前編)
満を持して発売された世界初のライブカート電動ブローバック、TOP M4A1EBB。Gunsmithバトンでは入荷即分解完了! さっそくその分解方法を紹介していきますよ
ストックアジャスターレバーのボルトの部分を直接下に引くと、噛み合わせがはずれ、ストックを後ろに抜ける
後部のフタの六角ボルトを外すとバッテリーを収納できる。
ここで注意
TOP M4A1EBBは、専用のリポバッテリーであり、内部は電子制御でFETスイッチデバイスが組み込まれています。つまりつねに微弱電流が流れ続けるので、リポバッテリーを繋いだまま放置しておくと必ず過放電になります。実際にTOP M4A1EBBでは過放電になったリポバッテリーが膨らみストックパイプから抜けなくなるという事態が起きてきます。
付属の説明書にも「保管時はバッテリーを外すこと」とは書いてありますが、小さいので見逃す方もいると思います。TOP M4A1EBBの使い方で一番大切なのは、このバッテリーを繋ぎっぱなしにしない、ということです。
フレーム前部、左側のロックピンの六角ナットを外します。
ロックピンのねじ山を傷めないように、ピンポンチでロックピンを叩きだします。
ロックピンが外れれば、フレームを前後にずらして外すことが出来ます。従来の中華電動ガンと同じテイクダウン方法です。
アッパーフレームが素直に外れないときはチャージングハンドルがひっかかっていることがあるので、無理にフレームを引かないで、チャージングハンドルをずらすこと。
フレームを外すとメカボが見えます。TOPのシステムは基本的に従来機のver.2系の形を踏襲しています。
要は、ロアフレーム、アウターバレル(&チャンバー)以外のパーツは、中華M4系互換です。
ストックパイプの奥に+ネジがあります。長めのドライバーで緩めて外します
写真のようにストックパイプの固定も中華従来機と同様です。
モーターを固定しているグリップ底部の+ネジを外します。
モーターも従来機との互換品です。ですが、後述しますが、カスタムモーターの使用はやめたほうがいいと思います。グリップ奥の4本の+ネジを外すとグリップが外れます。
右側のボタンの精密+ネジを外せば、マガジンキャッチを外すことが出来ます。
メカボを止めるフレームピンも六角ボルトで固定されていますが、ここは供回りしてしまうので、ピン側を指で押さえながらロックボルトを緩めます
トリガーピンはフレーム左側(エジェクションポート側)からピンポンチで叩きだします。なぜかというと右側の先端部がローレット加工(ギザギザ)になっていて、左から右のワンウェイでしか抜けないようになっているからです。
メカボを少し持ち上げると、ボルトキャッチレバーがポロリと外れます。ボルトキャッチレバーに特にスプリングやピンはなく、メカボに刺さっているだけです。
メカボの後部を持ち上げるようにするとフレームから外れます。ただ、わりとパズルのようになっているので、うまく抜ける角度を探してください。
長くなったので、注目のTOPメカボ内部構造は、別の後編に分けますね ノシ
ここまでで分かるようにTOP M4A1EBBは基本的に中華M4系電動ガンのパーツと互換になっています。ただしロアフレームだけは装着に加工が必要ですし、そしてもちろんチャンバーが違うのでアウターバレルは専用です。逆に言えば、ロアフレームを加工してしまえば、たいていのM4系に装着出来るはずです。
そして分解途中の写真のようにモーターも従来型と同じですので、互換性があります。ただし、カスタムモーターを入れてサイクルを変えるのはあまりお勧め出来ません(自分はモーターを交換するつもりはないです)。
なぜかというとTOP M4A1EBBは非常に繊細なバランスのもとに造られているからです。
自分は昨年のブラックホールでの初作動以来、試作品を途中、何段階か見ています(イベントで公開されたり、トリガートークで雑誌の取材をされているとき見たり、試写会で動かしたり)。そして見るたびに動作がしっかりとしていきました。初期の試作品は誤動作や沈黙が結構あって、「これ本当に商品として販売できるのかいな?」って疑問系が付く感じだったんです。
しかし、1月のトリガートークの実射会での量産試作品は、動作バッチリになってました!
ここまで発売が延びたのも、TOPさんが必死で調整して、より確実な動作を目指して造り上げたからです。だからこれ、自分みたいなチューナーが太刀打ちできるシロモノじゃないです。既存の電動ガンとは一線を画す精密機械であり、ヘタにバランスを崩したくないんです。
さらに言えば、自分はバッテリーも専用品から変えたくないです。前のリポバッテリーサイクルテストで分かるように、バッテリーの容量やCレート(放電能力)によってサイクルは変わります。TOPさんはこの専用バッテリーに合わせて調整しているので、そこもやっぱりバランスを崩したくありません。
ちなみに専用バッテリーのコネクターはミニTコネクター(マイクロディーンズ)で、一般的にラジコン等で使われているTコネクターより小さいものです。ET1のLIPO1A/LIPO4充電器はリポ専用でバランスコネクターから充電するので、TOP専用バッテリーもそのまま充電できますが、放電コネクターから充電するマルチ充電器の場合、ミニTコネクターへの変換コネクターが必要かと思います。
なぜ、TOP専用バッテリーが特殊なミニTコネクターになったかというと、電動ガンのミニコネクターやTコネクターでは大きすぎてストックパイプのフタが締められないからです。もちろんコネクターを変換すれば他のバッテリーを使えますが、ET-1リポバッテリー11.1v1400mAhスティックタイプでも長すぎてストックパイプのフタは締められず、当然ストックも完全には縮められません。
このあとの後編「メカボ内部」でも書きますけど、ホント、ヘタなチューニングしないほうがいいと思います・・・ 脱いだら相当凄いっすよ ヒィー(((゚Д゚)))ガタガタ
追記
上で簡単にコンバージョン出来るようなこと書きましたけど、やっぱり簡単には無理 orz
もうかれこれ4時間ぐらいフレームを削り続けてますけど(ごめん、アッパーも削らないと無理)、まだ組み上げて動作するまではいたっておりません。TOPメカボとフレームの干渉はメーカーやものによると思いますが、自分はあれやこれや電動工具を使って削ってもこれだけ時間がかかるので、相当な根性がないと完成させられないと思います
1.ストックを外す
ストックアジャスターレバーのボルトの部分を直接下に引くと、噛み合わせがはずれ、ストックを後ろに抜ける
2.バッテリーを入れる
後部のフタの六角ボルトを外すとバッテリーを収納できる。
ここで注意
使用しないときは必ずバッテリーを外しておくこと!
TOP M4A1EBBは、専用のリポバッテリーであり、内部は電子制御でFETスイッチデバイスが組み込まれています。つまりつねに微弱電流が流れ続けるので、リポバッテリーを繋いだまま放置しておくと必ず過放電になります。実際にTOP M4A1EBBでは過放電になったリポバッテリーが膨らみストックパイプから抜けなくなるという事態が起きてきます。
付属の説明書にも「保管時はバッテリーを外すこと」とは書いてありますが、小さいので見逃す方もいると思います。TOP M4A1EBBの使い方で一番大切なのは、このバッテリーを繋ぎっぱなしにしない、ということです。
3.フレームピンのロックナットを外す
フレーム前部、左側のロックピンの六角ナットを外します。
4.ロックピンを抜く
ロックピンのねじ山を傷めないように、ピンポンチでロックピンを叩きだします。
5.アッパーフレームを前にスライドさせる
ロックピンが外れれば、フレームを前後にずらして外すことが出来ます。従来の中華電動ガンと同じテイクダウン方法です。
6.チャージングハンドルに注意
アッパーフレームが素直に外れないときはチャージングハンドルがひっかかっていることがあるので、無理にフレームを引かないで、チャージングハンドルをずらすこと。
7.TOPメカボは基本的にver.2系
フレームを外すとメカボが見えます。TOPのシステムは基本的に従来機のver.2系の形を踏襲しています。
要は、ロアフレーム、アウターバレル(&チャンバー)以外のパーツは、中華M4系互換です。
8.ストックパイプを外す
ストックパイプの奥に+ネジがあります。長めのドライバーで緩めて外します
9.ストックパイプの固定パーツ
写真のようにストックパイプの固定も中華従来機と同様です。
10.グリップ底部を外す
モーターを固定しているグリップ底部の+ネジを外します。
11.モーターも従来機互換
モーターも従来機との互換品です。ですが、後述しますが、カスタムモーターの使用はやめたほうがいいと思います。グリップ奥の4本の+ネジを外すとグリップが外れます。
12.マガジンキャッチを外す
右側のボタンの精密+ネジを外せば、マガジンキャッチを外すことが出来ます。
13.後部のフレームピンを外す
メカボを止めるフレームピンも六角ボルトで固定されていますが、ここは供回りしてしまうので、ピン側を指で押さえながらロックボルトを緩めます
14.トリガーピンを抜く
トリガーピンはフレーム左側(エジェクションポート側)からピンポンチで叩きだします。なぜかというと右側の先端部がローレット加工(ギザギザ)になっていて、左から右のワンウェイでしか抜けないようになっているからです。
15.ボルトキャッチレバーを外す
メカボを少し持ち上げると、ボルトキャッチレバーがポロリと外れます。ボルトキャッチレバーに特にスプリングやピンはなく、メカボに刺さっているだけです。
16.メカボを外す
メカボの後部を持ち上げるようにするとフレームから外れます。ただ、わりとパズルのようになっているので、うまく抜ける角度を探してください。
長くなったので、注目のTOPメカボ内部構造は、別の後編に分けますね ノシ
ここまでで分かるようにTOP M4A1EBBは基本的に中華M4系電動ガンのパーツと互換になっています。ただしロアフレームだけは装着に加工が必要ですし、そしてもちろんチャンバーが違うのでアウターバレルは専用です。逆に言えば、ロアフレームを加工してしまえば、たいていのM4系に装着出来るはずです。
そして分解途中の写真のようにモーターも従来型と同じですので、互換性があります。ただし、カスタムモーターを入れてサイクルを変えるのはあまりお勧め出来ません(自分はモーターを交換するつもりはないです)。
なぜかというとTOP M4A1EBBは非常に繊細なバランスのもとに造られているからです。
自分は昨年のブラックホールでの初作動以来、試作品を途中、何段階か見ています(イベントで公開されたり、トリガートークで雑誌の取材をされているとき見たり、試写会で動かしたり)。そして見るたびに動作がしっかりとしていきました。初期の試作品は誤動作や沈黙が結構あって、「これ本当に商品として販売できるのかいな?」って疑問系が付く感じだったんです。
しかし、1月のトリガートークの実射会での量産試作品は、動作バッチリになってました!
ここまで発売が延びたのも、TOPさんが必死で調整して、より確実な動作を目指して造り上げたからです。だからこれ、自分みたいなチューナーが太刀打ちできるシロモノじゃないです。既存の電動ガンとは一線を画す精密機械であり、ヘタにバランスを崩したくないんです。
さらに言えば、自分はバッテリーも専用品から変えたくないです。前のリポバッテリーサイクルテストで分かるように、バッテリーの容量やCレート(放電能力)によってサイクルは変わります。TOPさんはこの専用バッテリーに合わせて調整しているので、そこもやっぱりバランスを崩したくありません。
ちなみに専用バッテリーのコネクターはミニTコネクター(マイクロディーンズ)で、一般的にラジコン等で使われているTコネクターより小さいものです。ET1のLIPO1A/LIPO4充電器はリポ専用でバランスコネクターから充電するので、TOP専用バッテリーもそのまま充電できますが、放電コネクターから充電するマルチ充電器の場合、ミニTコネクターへの変換コネクターが必要かと思います。
なぜ、TOP専用バッテリーが特殊なミニTコネクターになったかというと、電動ガンのミニコネクターやTコネクターでは大きすぎてストックパイプのフタが締められないからです。もちろんコネクターを変換すれば他のバッテリーを使えますが、ET-1リポバッテリー11.1v1400mAhスティックタイプでも長すぎてストックパイプのフタは締められず、当然ストックも完全には縮められません。
このあとの後編「メカボ内部」でも書きますけど、ホント、ヘタなチューニングしないほうがいいと思います・・・ 脱いだら相当凄いっすよ ヒィー(((゚Д゚)))ガタガタ
追記
上で簡単にコンバージョン出来るようなこと書きましたけど、やっぱり簡単には無理 orz
もうかれこれ4時間ぐらいフレームを削り続けてますけど(ごめん、アッパーも削らないと無理)、まだ組み上げて動作するまではいたっておりません。TOPメカボとフレームの干渉はメーカーやものによると思いますが、自分はあれやこれや電動工具を使って削ってもこれだけ時間がかかるので、相当な根性がないと完成させられないと思います
この記事へのコメント
そりゃあもう! だからいま閉められなくなってアタフタしてるんですよwww
でも完成までの道筋はついたので、もうちょっと… 明日には動画を含めてアップしたいんですけどね~
あの、SEMIとAUTOの切替SWでメカ的にOFFを作っちゃえば便利でスマートなような気がする。
ああ、でも電流多いから小型SWじゃちょっと厳しいかなぁ。。
チューニングってやっぱりハイパワー化(遠くに飛ぶ)か、連射高速化(たくさん飛ばす)がメインなんかねぇ。
このあと見せるけど、TOPのシステムは凄いよ〜。カラクリ人形みたい (;゜0゜)
いまパワーの上限は法律で定められてるから、あんますることもないんだ。中華は「ちゃんと動かして、ちゃんと飛ぶように」しているだけだよw
た、対処法無いでつか?
なんでもエキストラクターが折れやすい様ですが…
トラブル解消法とかあったらお願いしまつ!
とりあえずシリコンブッぱだけでおKでせうか?
変態紳士はメカボ開けるのは怖い人なので…
いや、それはTOPでもマルイでも中華でも壊れるときは壊れますんで、致し方無いかと…
壊れたのは運が悪かった方だと思います。そんなときこそ「国産」の強みでメーカーにゴラァすべきかと思いますw
Mフォーってよびます?
Mよんってよびます?
そういや、単品で言うときは自分は「えむよん」って言いますが、TOPが付くと「とっぷ えむふぉー」って言いますね (`_´)ゞ
たぶん前置詞が英語だと「ふぉー」で、話の流れで「マルイの…」とか日本語から続くと「よん」って呼ぶような感じです。言われてみて始めて気づきましたw
この前M16EBBを購入しました。
このM4ではなくM16の事なんですが記事の途中に出てきたロックピンがかなり硬くて動かないんです。(他のも同じくらい硬いのか?)
なにか原因はあるのでしょうか?
また抜き方とかコツがあったら教えてください...
こんにちは & はぢめまして
私もTOPをプライマリにしている者です。
たまたま見かけたのでご案内です。
トリガーピンは抜ける方向が決まっているので 抜けないな?
と思ったら 逆から抜いてください。
片側に抜け止めの溝が付いています。
やはりHOPダイアルは隠れてしまうのでしょうか?
はい、TOPのHOPダイヤルはアウターバレル基部にあるので、RASを付けると隠れます。
純正のMK18などもそうですが、取り外しが出来ないタイプのRASの場合は、割り箸とかの細い棒をRASの穴から入れて、左右から押して少しずつ調整することになります (;´∀`)
早速のお返事ありがとうございます。
質問の仕方が半端でした。
NoveskeのNSRやN4は専用のバレルロックで長いものを使いますよね。
そのロックを使った場合、ダイアルが隠れてしまうのかなと…
すいません。何度も…
ご質問ありがとうございます。なるほど、確かにバレルロックナットが長いタイプだと、ホップ調整ダイヤルが隠れてしまうと思います…
TOPチャンバーの構造上、ホップダイヤルはあそこから動かせないし、ホップ調整のたびに、RASを外さなければならないのは、ちょっと実用的ではないですね σ(^_^;)
ご回答ありがとうございます。
やはり厳しいですよね…
M4A1が残り1個となってるので急ぎたいのですが
もう少し検討してからにしようと思います。
やっぱりバッテリーは専用のものでないとだめなのでしょうかね(´・ω・`)
optionNo1のリポ付けようとか考えてたんですが・・・・
TOP M4EBBのバッテリーは専用品が望ましいですが、社外品も使用可能ではあります。
ストックパイプに内蔵するためコネクターが小型のT型ミニですので(これは特殊であまり手に入りません)、本体側のコネクターを一般的なミニコネクターに変更すれば、他社のリポも使えます。
リポは11.1vです(7.4vだとサイクルがかなり遅くなります)。また、バランスが微妙なので容量も影響し、純正の850mAhを超える大容量のものだと発射サイクルが早くなり、とあるトラブルの原因になります(すみません、このトラブルの内容については、まだ当社で検証がすんでいないので言えないのですが、特にケースレスは発射サイクルを早くしないほうがいいです)。
…このようにいろいろな制約があるので、出来れば純正バッテリーを使ったほうがベターだとは思います。
ふむ、そうなのですね・・・
純正リポがあまり出来が良くないと聞いたことがあるので、どうなのかと考えていたのでφ(..)メモメモ
純正のバッテリーを使うなら、充電器もそれ用のものを買ったほうがいいのでしょうか?
今使っているリポ用充電器をそのまま使えたらいいんですが・・・
エアガン用のリポとして販売されているものは各社とも充電に使うバランスコネクターは同じタイプを使っていますので、TOPの純正リポも充電器は他メーカーのものでも使用可能です。
(もちろん、BATON airsoftのリポ充電器も使用可能です (^^ゞ)